中国版アマゾンAliexpressで紛争(その3)さすが中国。見えざる力にやられました。 | イラストで綴る日常

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こんにちは、イトウエルマです。

 

 

只今アリエクスプレス(アリババのショッピングサイト。

日本でいうところのアマゾンとか楽天とかヤフーのショッピングサイト)

「紛争」爆弾ドンッという物騒な状況になりました。

(その1)証拠動画をのせるのにも一苦労 はこちら!

 

紛争(open dispute)は、ものすごく大変で

ムダに膨大な時間を使いました。

この程度の額なら引き下がろう、と何度思ったことか。

ドクロは〜DASH!

しかし、ここで折れたら他の日本人のためにはならない!

我々を軽くあしらわせないよう粘りに粘って

日本人の意地を見せてくれようと、頑張り続けて……。

 

 

 

痛恨のミスもありましたが、

それでもアリエクは当方を支持してくれました。

最終決定も、当方の全面勝利!

……のはずでした。

しかし、(そこが中国っぽいのですが)謎の力が働いて、

最終決定だったものが差し戻しになり、

なぜか相手の全面勝利に。

 

反省点も多々あります。
今後戦う機会があったときの、

備忘録代わりにここに記します。

 

<前回のお話>

アリエクでプリントヘッドの製造業者からプリントヘッドを購入するも、プリントヘッドがびしゃびしゃに濡れていてびっくり!セラーに問い合わせると、セラーは動画をコメント欄に上げろという。しかし、コメント欄に動画はアップできないので、しかたなく紛争を開始。
セラーはビシャビシャになったプリントヘッドを見て、保護リキッドだから問題ない、乾燥してたらお湯に浸せばいい、という怪しいアドバイスをしてくる。お湯浸しだけは避けたい己。動作確認を動画を撮るが、プリンターは見た通りの中古の不良品。その後はいきなり1/3の金額での返金手続きが進行したり、画面がベトナム語になったり、と謎展開を乗り越える。すると、真打の論理派セラーが登場、隙を見せれば返金ゼロを狙うべく、罠をしかけてくる。

 

1話目のリンクはこちら!


2話目のリンクはこちら!

 

全部読むには長いブログなので

色のついたところを参考に読み飛ばしてもらえれば大丈夫!

当方の反省点はウルトラマリン(青)、

濃いピンクは注意点

アリエクの対応はオレンジ

当方がアリエクやセラーにした回答はピンク

セラーの悪だくみは紫のマーカー

で示してあります。

(ちなみにこの青で示しているセラーの回答は

すべて悪だくみが潜んでいると思ってもらって結構です

初めてのアリエクのお買い物で、

大変なセラーに当たってしまいました(汗)

 

肝心なところで痛恨のミス!

論理派セラーの罠に気づいた己。

(勉強好きな論理派セラーは間違いなくインクの仕組みなどについて

勉強しなおし、練りに練ったストーリーを作り上げているはず!)

後に、この時の勘が当たっていたことを知ります

ドクロメラメラなめんな!

 

だからここには絶対に触れてはいけない。
そこそも自分はこの結論となる証拠になるものを持ってはいない。

 

それで、ずぶぬれプリントヘッドに話を戻す。

「私が一番最初に送った動画は、(インクカートリッジではなく)

パッケージを開けるもの。
あなたがたに製品が濡れていることを伝えると、

動画をコメント欄に送れと言われたけれど

それができなかった。

(コメント欄には動画を上げることができない。

つまりこれはセラーの罠。牛歩戦術
それで紛争をスタートして、動画をアップしたものが、それ。

(紛争になると動画のアップができる)

結局、保護リキッド何を保護しているのかの説明はないし

結果的に私のプリントヘッドは動かなかった。

基盤について注意を払わないあなたの製品を信用するのは難しい。」

ドクロキラキラキリッ!

 

それを聞いた途端、今度は切り口を

プリントヘッドの乾燥に焦点を当てはじめました。

 

論理派セラーは繰り返し、

蒸発による乾燥が引き起こした問題だということに終始しながら

基盤については一切触れず、保護リキッドについて説明を始めた。

そして、

「あの保護リキッドは普通にどのプリントヘッドにも入れていて、

他のサプライヤーもそうしている」と。

 

え、あんなビシャビシャな製品が出回っているの!?

 

それでネットで検索する。

ドクロホント?サーチ

 

するとアマゾンのやや怪し気なお店で

プリントヘッドを買った人達のコメントがいくつかみつかりました。

 

彼等はずぶぬれプリントヘッドが動作しなかった理由を

「濡れたまま入れたから」「たまたまダメなやつに当たったのかも」

など自分の中で適当な理由を探し、あきらめて再度購入し直したりして、

使えるプリントヘッドを手にいれていました。

 

そもそもプリントヘッド市場がいい加減だったの?

ドクロあせる私だけが力んでいた?

 

 

後に続く日本人利用者たちが不利益を被らないために戦うんだ!

私は日本人を代表しているんだ!

と、頑張ってきた己の張りつめていた糸が

ぷつん、と切れました。

この延々と話しの続くコメント欄から退散したい!!

ドクロ疲れた汗


と、そこでハッとする。

 

この議論、どうやったら終わらせられるの!?

ドクロはてなマーク終了の仕方がわからない

 

 

アリエクのカウントはあと1分という状態が

1時間以上も続いており、

途中から入って来てくれる様子もない。

 

 

ドクロ汗超、反省点!

すっかり厭戦モードになった己は

今、思い返しても全くアホなコメントを残して

議論を終わらせてしまったのです!

 

それは以下の通り。

 

「1/3の返金、ノーリターンを受け入れます」

 

(自分から敗北宣言 汗)

そして、コメント欄を退出しました。

 

せめて「私は退出します。アリエクの判断を待ちます」

くらいにしておけばよかった)

 

 

アリエクの判断はいかに!?

 

 

そこから5〜6時間後。

アリエクから「払い戻しリクエストのプロセスを確認して下さい」

の連絡メールが来ていたことに気が付いた。

アリエクの判断が決まったのか。

 

早々に敗北宣言をしていた己、

アリエクも面倒事には顔をつっこみたくないだろう

前にもみた1/3の返金か、返品して全額返金、

の2択だろうと見当をつけながら

possible solution(アリエクからの解決策の提案)をタップする。

 

そこにあったのはrefund ( 全額返金) 。

 

……アリエク! こんな判断をして下さるとは!!

 

 

 

 

どちらかといえば論破されまくっていたけれど、

(しかも、最後は自分で墓穴を掘ったけど)

アリエク的には言い負かし合いの勝者ではなく、

どちらが正しいのか、が大切だったのでしょう。

ドクロドキドキラブラブ音譜うれしい

 

しかし、相手は即座に拒否。

 

私の残したあの一言、

「1/3の返金を受け入れます」

を盾にアリエクの提案を飲まず

 

即座に次の解決策possible solutionがやってきました(汗)

 

内容は

1/3にちょっとだけ色をつけた返金でノーリターンか、

返品して全額返金、

 

と、これまでのセラーの提案とあまり変わらない内容。

 

期限は3日間。

アリエクがすでに判決を出してくれているのだから、

放置しとけばいいんだよね、とそのままにしていた。

 

実はこれ、大きな間違いで、オレンジボタンの「解決策」は

すでにアリエクが了承、ほぼほぼアリエクの最終的な考えだったのです。
それに気づいたのが「view history」をクリックしたとき。
(日本語版だとおそらく中国語になっています)
これは紛争中にアリエクを通して行われているやりとりが記録されていて
相手が何に承諾したのか、何を拒否したのか、
どういう資料を提出したのかが双方から分かるようになっている。

 

それで、まあ当然なのですが、相手は当方が口走ってしまった

 

「1/3リファウンド、ノーリターン受け入れます」

 

を根拠にアリエクの考えを却下、

それでアリエクが1/3にちょっと色をつけた価格をセラーに打診して

了解を得て後に、今回の解決策が提案されていることを知ったのです。

 

こりゃ放っといてはだめだぞ、

ちゃんとアピールしないとマズいんだ、ということに、

夜中の2時になって気づく。

時計ドクロドキドキベル

 

まずは落ち着いてオレンジの解決策の中身をじっくり確認、

今回アリエクが一度は全額返金の

評価の根拠にしてくれた理由をチェックする。

 

1シミ 承認

2製品が正常に動かない 承認

 

製品が正常に動かないのを承認してもらえたのは大きい!

 

一方で99%新品だとセラーが主張するこのプリントヘッドが

実は中古品だったことが、まだアリエクには伝わっていなかったことも

分かりました。

ドクロそこよ、私が言いたいのはビックリマーク

 

それで、届いたプリントヘッドが中古品であったことをアピールすべく、

解決案には同意できません、をクリック。

これまでの説明不足の反省を生かし、

今回はその理由と根拠(写真など具体的なもの)を

しっかり説明しました。

そして古びている箇所を説明、そのように見える理由が

「繰り返された乱暴なお湯洗いによるダメージのように見える」

「何度も乱暴に洗ったような見た目、新しいものが持つ輝きがない」

彼等が再利用をしていることを匂わせた!

 

晴れ

翌日、論理派セラーからメッセージが。

今回はそれまでの回りくどいジェントルマンな文章ではなく、

たった一行でした。あきらかに宣戦布告。

 

「オッケー、カスタマーサービスに説明して最終紛争プランをアップデートします」

 

さらにはそれまで提案していた部分返金プランを拒否! 脅しをかけて来た

ドクロ怖っわ汗

 

それで己も慌てました。
自分的にはノーリターンはマスト。

実はアリエク、このように相手が提案を蹴った場合でも、

腹案として一度は承諾されたセラーからの2択、すなわち

1/3にちょっとだけ色をつけた返金でノーリターンか、

返品して全額返金、

を提案する準備をしていたことをライブチャットで知りました。
(ところでライブチャットは1紛争1回、という噂もあるので、

本来こんなアホな質問でライブチャットを使ってはならないそうです)
 

ノーリターンで部分返金は最低でも保証されそう。

それならまあいいかとアリエクのFinal solutionを待つ。

 

 

そして出されたアリエクの解決策possible solutionは、

refund 全額返金!

理由は 染み

 

それは違う、染みじゃない。本当は中古品だったんです、

といいたいところですが、結果オーライなのでアクセプト。

ドクロアリエク、頼もしい!音譜

 

セラーは拒否。

そして、とうとう、奴らは温めていた最終紛争プランをブチ上げた!

それの根拠が、前に私が提出していた2つのビデオ。

 

1私がプリントヘッドを触りすぎている。

2インクが手に触れただどーだ

という説明がついていた。

 

論理的な言い回しに徹してはいても、かなりへ理屈。

ドクロ偉そうに言ってた割にはしょぼい!

 

ですが、あのとき私がインクの話に乗っかってたら、

己の失言を元に背筋も凍るストーリーを作り上げていた筈です。

ドクロゾゾッ!叫び


このセラーの論拠に対してのアリエクの反応は早かった!

すぐにpossible solution解決策のボタンが登場、
  refund 全額返金!

 

 

セラーは拒否しましたが、

己はもちろんOK!

 

 

その後、画面はしばらくの間

アリエクの最終判断をお待ち下さい、となっており、

当方はほぼほぼ勝利を確信しておりました。

 

 

謎の力が働く!

 

しかし!最終判断、としていた画面がなぜか差し戻しに。

つまり、Ali Express handleに戻ってしまった!

View historyを見ても、セラーがそれらしい論拠を示してきた形跡は一切なし。

ドクロは?どういうことはてなマーク

 

 

その後、ビッグマウスとおぼしきセラーがコメントを残してきた。

 

「以前に我々は返品なしで部分返金で話をした。

製品はもっと価値がある。もし交渉が決裂したらその事態、どうする。

あなたはグッズを返して、私は満額返金する」

 


もちろん己は、ここで妥協できない。

アリエクからもらった判定

「正常に動かない」「見た目が明らかに中古品」を例に挙げて

「これにはすでに価値はない」ことを説明する。

 

するとビッグマウスから怒りの鉄拳が!

「あれには価値があるんだよ。オレたちの二次利用ビジネスの邪魔すんじゃねえ」

(え、あなた方は99%新しい商品を売る会社なんでしょ!?

そんなこと、コメント欄に残してもいいの?

その後の判定に不利に働くんじゃないの??)

 

もはや本音を隠そうともしない彼等。

己は勝利を確信していました。

 

しかし!

3日後、アリエクの出した判断は驚くべきものでした。それは

 

No Refund(全額返金なし)の一択。

理由はそれまでアリエクが承認してくれていた証拠を全面否定するもの。

理由1 カスタマーは指示通りの使い方をしていない

(指示通りにすると、間違いなく壊れるからできないのに!!)

理由2 染みについてアリエクはカスタマーの主張がこの場合該当しないと判断する

(え、どう見ても中古品というのを認めてくれていたのに。

中古品では該当しないってこと?

99%新品という彼等の主張とは明らかに違うのに)

 

妙な流れだと思っていました。

 

最終解決に至ったはずが、なぜかの差し戻し。

本性をむき出しにし始めたセラー。

一度出されたアリエク承認はよほどの証拠を出さなければ覆らない、

と言われているにもかかわらず、

何の論拠もなく、いきなり180度変わったアリエクの謎再判断。

 

 

確信しました。

 

 

 

これ、背後で何か力が働いている。

相手はそもそもが黒い思想を持った会社、

日本やアメリカの大企業の部品を横流しさせて

のうのうと世界を相手に商売をやっているのです。

ドクロ黒い組織!ドンッ

その後の当方はアクセプトも拒否もせず

スルーすることにしました。

ドクロ触らぬ神にたたりなしあせる

こうして紛争は最後まで何の論拠も示さなかった

セラーの謎の全面勝利で終了となりました。

 

頭に来ていたので商品評価や会社評価を

激下げにしたかったけれど、
やめておきました。

ドクロビビリですまんが相手が怖い汗

 

 

適当なところで1/3返金を受け入れていたら、
セラーのマフィア的性格を知ることもなかったでしょうし、
一見公正そうに見えたアリエクの大岡裁きに、
相手次第では最後の最後で謎の力が働くことを
知らずにいたでしょう。

返金0円にはなりましたが、
相手をとことん追いつめたからこそ

見えたものがありました。

 

つまり、これこそが中国だな、と。

杓子定規に囚われずに状況判断してもらえる臨機応変さがあり、

問答無用の力があからさまに使われる事態も巻き起こる。

そして黒いビジネスをする組織は案外堂々とやっている。

(そこは日本も同じでしたね)

 

 

結果に満足はしていませんが、
なるほど、という納得感はあります。

少々のお金と、膨大な時間を費やしましたが、

学びがあったので良しとしましょう。

 

 

「アリエクではお客様満足度95%以下のセラーから買ってはいけない」

 

という賢人たちの教えが身に沁みました。

そして、アマゾンや楽天、ヤフーで

買い物ができる国にいる幸せを噛みしめたのでした。

 

長い戦いは終わりました。

ようやく落ち着いて

立ちそばをすすっています。