エルヴィスとジョニー・キャッシュ ① | MY HAPPINESS

MY HAPPINESS

マイ・ハピネス

ここしばらく、エルヴィスのポマードについて調べていましたが、その中で、時折一緒に名前が挙がってくるのがジョニー・キャッシュでした。ジョニー・キャッシュは、ロイヤル・クラウンを使っていたと書かれているものが多かったです。エルヴィスとツアーを共にするなど深い関りがあったジョニー・キャッシュならば、エルヴィスが使っていたポマードを知っていたかもしれませんね。もしかしたら、どのポマードが良い?なーんて会話があったかも?

 

ジョニー・キャッシュは、このブログでよく話題に出るミリオンダラー・カルテットのセッションに参加した一人でもあります。(下の画像:エルヴィスのうしろ(右端)にジョニー・キャッシュがいます)

 

今回は、エルヴィスとジョニー・キャッシュについて書きますが、エピソードを全部追っていたら大変なことになりそうなので、二人についてまとめた記事から、抜粋します。

 

(1)The Truth About Elvis Presley's Friendship With Johnny Cash (grunge.com)

 

☆ ジョニー・キャッシュとエルヴィスの出会い

 

1954年9月9日 カッツ・ドラッグ・ストア

 

ジョニー・キャッシュは、エルヴィスのショーを観客として見ていました。

ジョニー・キャッシュが初めて行ったエルヴィスの "コンサート "は、チケット完売のスタジアム・ショーというわけではなかった。エルヴィスはドラッグストアのオープニングで、数百人の観客のためにトラックの荷台から歌を披露したのだ。当時、彼はシングルを1枚しかリリースしておらず、『Cash: The Autobiography』(via Elvis Australia)によれば、同じ2曲(エルヴィスの曲は2曲だけだった)をループで演奏するしかなかった。この時が2人の最初の出会いでもあった。

この数か月後に、サン・レコードでレーベル・メイツとなります。

 

カッツ・ドラッグ・ストアでのライヴについて、TNelvisさんのブログに詳しく書かれていますのでご覧ください↓

 

 

☆ 1954年 イーグルズ・ネストのライヴ

 

エルヴィスは、テネシー州メンフィスにあるイーグルズ・ネストでの次のライヴに、ジョニー・キャッシュと当時の妻ヴィヴィアンを招待した。ジョニー・キャッシュは「エルヴィスのイーグルズ・ネストでのライヴを昨日のことのように覚えている」と『Cash: The Autobiography』に書いている。

「その場所はティーンエイジャーは歓迎されない大人のクラブで、ヴィヴィアンと私は十数人の常連客、多くても15人の客のうちの二人だった。でも、エルヴィスは最高だった。彼は多くを語らなかった。もちろん、その必要はなかった。彼のカリスマ性だけで、みんなの注目を集めたんだ」

 

ジョニー・キャッシュは、エルヴィスの印象的なリズム・ギター・プレイに注目した。

この記事には7月とありましたが、カッツ・ドラッグ・ストアのライヴが9月9日なので、9月10日以降のイーグルズ・ネストのライヴでしょう。

 

こちらにライヴの日付が出ています↓

(2)Elvis Presley | Eagles Nest | July, 1954 (elvispresleymusic.com.au)

 

(2)の記事に、ジョニー・キャッシュが見たライヴでエルヴィスが歌った曲について書かれていました。

That's All Right, MamaとBlue Moon of Kentuckyを何度も歌い、さらに黒人ブルースの曲やLong Tall Sallyのようなナンバーをいくつか歌った。

 

エルヴィスが15人程度の前で歌ったなんて、後から考えれば贅沢な話ですよね。この時見た人たち、なんてラッキーなのでしょう!

 

観客としてエルヴィスを見ていたジョニー・キャッシュは、やがて、ツアーを共にするようになります。

 

TNelvisさんのブログに、舞台袖の二人の様子を収めた写真がアップされています。こうやってお互いの出番を見ていたのだなとリアルに感じます。

 

 

 

☆ 1955年 バック・ステージの映像  テキサス州ラボック

 

エルヴィス、ジョニー・キャッシュ、カール・パーキンス、バディ・ホリー、バンドのメンバー

 

ちなみに、ラボックはバディ・ホリーの地元です。

 

 

☆ エルヴィスがジョニー・キャッシュになる!?

 

(1)の記事に、面白いエピソードが出ていました。

 1957年のツアー中、エルヴィスが列車に乗っていると、10代の少女が近づいてきて、「ジョニー・キャッシュ!」と興奮気味に挨拶してきて、ジョニー・キャッシュの歌を1曲歌ってほしいと頼んだ。エルヴィスはそのような状況で自分の曲を歌うことはなかったが、この小さなジョニー・キャッシュ・ファンのために、彼は声を最低音まで落として、真夜中の列車に乗るのに特にふさわしいと思われる、ジョニー・キャッシュがサン・レコードから出した曲、"ヘイ・ポーター "の数行を歌い始めた。その女の子は大喜びで、最後にはエルヴィスから「ベスト・ウィッシュ、ジョニー・キャッシュ」と書かれたサインまでもらった。

エルヴィスをジョニー・キャッシュと間違えたジョニー・キャッシュのファンの子のために、成りすまして歌を歌ってあげて、サインまで書いたということですよね?優しいですね。

 

♪上のエピソードに出てきた曲「Hey Porter」

 

ジョニー・キャッシュ

 

エルヴィスはどんな感じで歌ったのでしょうね?

 

☆ジューン・カーター(ジョニー・キャッシュの奥さん)がエルヴィスとツアーを同行していた時のエピソード。(1)の記事より

エルヴィスはギターをチューニングし、ジョニー・キャッシュの初期のヒット曲 "Cry, Cry, Cry "を歌ってみていた。「私はこのジョニー・キャッシュを知らない」とジューン・カーターが言うと、エルヴィスは「君はジョニー・キャッシュを知るだろう。世界中がジョニー・キャッシュを知ることになる。彼は私の友人だ」。ツアー中、エルヴィスはカフェのジュークボックスでキャッシュの曲をかけ続けた。

そして、ジューン・カーターがジョニー・キャッシュと初めて会った時、あなたをすでに知っているような気がすると話したとのことです。出会う前から、エルヴィスを通して、ジョニー・キャッシュを身近に感じていたのでしょう。

 

♪上の記事に出てきた「Cry!Cry!Cry!」

 

エルヴィスとジョニー・キャッシュは、お互いにリスペクトしている友人関係だったのが分かりますね。

 

次の投稿では、二人に関連する動画をまとめます。エルヴィスとジョニー・キャッシュ②に続きます。