『立川談志』を考える | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

昨年亡くなった立川談志が昔、

テレビかラジオでこんな話をしていた記憶があります。

 

自分(談志)が若い頃(柳家小ゑん時代)、八代目桂文楽に怒鳴られた。
「小ゑん!お前はいけません!!」
泣きながら外を歩き回って考えたが、どう考えても叱られるようなことはしていない。
帰ってから文楽に、さっきはなぜ怒ったのかと聞いたら
「別に理由はない。お前は生意気だから」
と言われた。

 

談志はこの話に続けて、
「(文楽のような)ワンマンてぇなあ物が分からない。反対に(五代目三遊亭)圓生師匠は、物分かりが良すぎてワンマンになり切れなかった。圓生師匠は、そういう自分がとても嫌だと言ってましたねぇ。」
と語っていたと記憶しています。


談志自身はワンマンだったのでしょうか?

恐らくワンマンなリーダーと言うよりも、自然に人が集まってくる人だったのでしょう。

 

彼が語ったこのような話も印象的です。

「お客さまは神様ですってえなぁ、ウソだね。こっち(芸能人)が輝いてるから客が寄ってくるんだ。輝いていない者には虫だって寄ってこない。」

 

確かに、彼は最期まで輝いていました。

 

※7代目(ただし自称5代目)立川 談志(1936年 - 2011年)は、落語家、落語立川流家元。古典落語に広く通じ、現代 と古典との乖離を絶えず意識しつつ、長年にわたって理論と感覚の両面から落語に挑み続けていた。古典落語を現代的価値観・感性で表現しなおそうという野心的努力は高く評価され、天才と称されるがその荒唐無稽、破天荒ぶりから好き嫌いが大きく分かれる落語家の一人でもあった。落語家としての全盛期の実力に対する評価は概して高いものの、直情径行な性格により数々の過激な争いを起こし続けており、敵を作ることも厭わない「暴れん坊」ぶりもあって、毀誉褒貶の激しい人物でもある。 落語そのものに対して、「落語とは、人の業の肯定である」との見解を、常々表明していた。師匠5代目柳家小さんとは口論になることが多いが、基本的に関係は悪くなかった。 弟子によれば、「人格は最低だが芸は最高」という。 報道各紙の訃報の見出しは「談志が死んだ」(回文)だった。戒名は「立川雲黒斎家元勝手居士」(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)。生前に自分で決めていた。(Wikipedia)