『すまじきものは宮仕え』を考える | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

「すまじきものは、宮仕えじゃなあ」

「他人に仕えることはいろいろと気苦労が多く辛いものだから、できればやらないほうがよい」という意味で、元は歌舞伎の台詞です。

現代人の感覚では
自分や家族を犠牲にしてまで奉公することはなかろうと思うのですが

価値観の相違といいますか

当時の武士にとっての“忠”は
我々には想像もできないほど重たいものなのでしょう。

決して綺麗事ではなく。

※忠(ちゅう)とは、儒教における重要な徳目の一つであり、正直で裏表のないことを表す、君臣間において重要とされる徳目である。また主君に尽くすというまごころを忠義という。親によく従うことを示す「孝」と常に食い違いを来すことになるが、中国や朝鮮では多くの場合、「忠」よりも「孝」が大事だと考えられた。ただし、日本においては朱子学伝来以後、逆に「孝」よりも「忠」が大事だと考えられ、武士道に影響を与える事になる。(Wikipedia)