十五夜の宴 ─ 西大寺境内 ─ | タクヤNote

タクヤNote

元mixi『東大寺』『南都七大寺』コミュニティ管理人で、
現在は古都奈良の歴史文化の紹介、
アメーバピグや、配信アプリ『RIALITY』で知り合った人の
アバターの絵を描くなどの自作イラスト紹介をしています。

 

 

この10月の4日(土)と5日(日)に、西大寺境内にて『十五夜の宴』というイベントが行われます。

 

 

 


十五夜の宴というイベントは、平成16(2004)年に新薬師寺で開催されて以来、毎年秋に開催されて来た音楽と芸術のお祭りです。
十五夜の宴を主催されている『らほつ朋の会』ですが、Twitter、FaceBook、そしてブログも開設されておられます。ちなみにブログはアメーバブログでして、小生も読者登録をさせていただかせております。


Twitter ⇒ https://twitter.com/15ya_utage
FaceBook ⇒ https://ja-jp.facebook.com/pages/%E5%8D%81%E4%BA%94%E5%A4%9C%E3%81%AE%E5%AE%B4/151730734909332
ブログ ⇒ http://ameblo.jp/rahotomo/


十五夜の宴の趣旨について、らほつ朋の会さんはブログにて次のように紹介されています。

 

 

かつて、先人達がもっていた自然を敬い、共生していこうとする思想、それを礎とする倫理観、自らの文化に誇りを持ちながらも、異文化を尊重し、融合してきた寛容な心、今では忘れ去られてしまった大切なものが、奈良では、偉大な文化遺産となって、またあるものは宗教的なしきたりの中に、そしてあるものは生活習慣の中に、脈々と受け継がれてきました。環境破壊や抗争を繰り返し、迷走する世界にあって、解決に向かう糸口がここ奈良には現存し、奈良に住む私達は、それを世界に発信していく使命があると考えています。

 先人達が暗闇を照らしてくれる月(=自然)に対して、感謝を捧げ平和を祈った観月の宴。今を生きる人の手で宴を甦らせ、感性に直接訴える音楽やダンス、アートによって、奈良にある大切なこころを伝えていくことが「十五夜の宴」の目的です。

 

 

2011年10月12日記事:http://ameblo.jp/rahotomo/entry-11024640573.html

 

 

 

このイベントの発案・企画されたのが、世界的レコーディング・エンジニアである山口泰氏と朋美夫人で、夫妻が奈良市を訪れた折に、高畑町のタイ料理店RAHOTSUオーナーの別所史氏と親交を持たれて、高畑町の新薬師寺で音楽イベントとして開催されることになったのが『十五夜の宴』なのです。
主催である『らほつ朋の会』の名称も、店の名前である“らほつ”と夫人の名前から“朋”を取って名付けられたというお話です。

小生がこの十五夜の宴に行ったのは、平成23年11月12日、8回目となるこの時の会場となったのは今年と同じ西大寺でした。

 

 

 


前年までは『十五夜の宴』(第7回は法華寺で開催)の名称通り、夜のイベントとして開催され、満月の元でアートや音楽ライブを行い、世界平和や人間の絆を深めるというものでした。

この年からは主なイベント内容が日中となり、西大寺の広い境内に飲食ブース、ワークショップブース、クラフト展示販売ブースなどのテントが並び、大賑わい。小生もここでインド風のデザインのお茶碗を買いまして、今でもそれで家では食事に使っているくらいのお気に入りです。

 

 

 

 

 


この年のテーマは「五感」で、なら国際映画祭の協力もあって、プレイベントも含めて多くの映画上映も行われました。
上映されたのは『ブッダロストチルドレン』タイの山村を訪れた僧侶が貧しい子供たちのために献身的な献身的な活動をするという、実話を題材にした映画、『1000年の山古志』中越大地震で壊滅的な被害を受けた新潟県の山古志村の4年に及ぶ震災からの復興を追ったドキュメント映画などでした。
また、『満月ヨガ』と銘打って、ならまちyoga prana主宰、まなべりょうこさんを講師にしたヨガ教室が開かれました。

 

 

 

 

 


お昼ご飯は飲食ブースで。主に東塔跡近くに集まっていまして、主催者のらほつ朋の会が、タイ料理RAHOTSUのオーナーだったということもあってか、エスニック料理の出店が多かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 


小生が買ったのは、カレーショップ『とうたりんぐ』で豚カレーを、カリー処でチキンを売っていた『ブラーナ』でピリ辛の手羽先でした。

 

 

 

 

 


飲食店ブースの近く、本堂の西側に設けられた飲食用テーブルで昼食へ。辛いのは好物と喜んで食べようと思ったら、屋台ということで水が無いことにここでハタと気付いたのです。これだけ辛いランチを水無しで食べるのは一苦労でありました。

 

 

 

 

 


他には、鐘楼前で芸人さんがお笑いのステージを行っていたり。(ファンとおぼしき女の子がいっぱい集まってました)

 

 

 

 

 


そして西大寺の多目的ホールとなっている興正殿では、現代芸術家で、アートディレクターの原 神一氏の絵画展が開かれていました。多くの有名アーティストのジャケットデザインなどを手掛けているアーティストで、浜崎あゆみの『A』のロゴマークをデザインしたと聞けばお分かりいただけるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 


映画上映や満月ヨガの会場ともなっている興正殿は、原氏のアートが一面に展示されていました。

 

 

 

 

 


そして、十五夜の宴のイベントの一つとして、西大寺名物の大茶盛も光明殿で行われたのです。西大寺の大茶盛は新春1月15日と4月と10月の第二日曜日に毎年行われるのですが、今回は十五夜の宴ということで特別に開催されたのです。

 

 

 

 

 


西大寺の大茶盛は今年の1月15日に行ったのを、このブログでは1月19日の日記で紹介してますが、この日記を書く時も3年前のこの大茶盛の時に聞いたお話や体験を活かしているのです。

そして、十五夜の宴では毎年恒例になっているアート集団『ミラーボーラ―』によるミラーボールのアート作品が、西塔跡から、南門参道にかけて置かれていました。

 

 

 

 

 

 


小生が参加した3年前の西大寺での十五夜の宴はこのような内容となっていました。この年は西大寺恒例の秋の愛染堂・聚宝館の特別公開の時期と合わせて開催されたので、十五夜の宴のイベントと合わせて西大寺の宝物も拝観をさせていただき、非常に充実した西大寺での1日となりました。(愛染堂・聚宝館拝観のことはこのブログの1月14日の日記で紹介)

そして、今年の西大寺で開催される十五夜の宴について紹介します。
今年の十五夜の宴は、西大寺が総本山となっている真言律宗の最大の行事である『光明真言土砂加持大法要』の日に合わせられました。4日の午後2時からは中日の法要、5日の正午からは結願座の法要が営まれる大事な2日間となります。真言密教の秘法に間近に触れることが出来る貴重な日となっています。

 

 

 

 

 


平成22年10月5日 光明真言土砂加持大法要の日の西大寺本堂

 


そして、らほつ朋の会にブログから、今年の十五夜の宴のスケジュール内容を転載します。

10/4(土)
11:00~18:00 / 飲食・物販ブース
15:40~16:10 / 奉納演奏・鳳笙 井原季子さん(興正殿)
16:20~17:20 / 講演「鎌倉時代を生きる 貞慶と叡尊」西山厚先生(興正殿)
17:20~17:50 / 西山先生と中村優さんとのトークセッション(興正殿)
19:00 / 総番(真言律宗の法要)

10/5(日)
11:00~17:00 / 飲食・物販ブース
12:00~14:30頃 / 結願(法要。本堂にて)
12:00~ / 奉納書道パフォーマンス(光明真言及び般若心経):奈澄和侑子(なずなゆうこ)(本堂前)
16:00~18:00過ぎ / 境内にてミニライブ
松山友哉(サウンドデザイナー)・「DADAKAKA」(アコ空間プロジェクト)・「THE C.O.P」(インスト)・tomoya koga (ディジュリドゥ)


※ミラーボールのインスタレーションは3~5日、18時から21時頃までライトアップされています。
http://ameblo.jp/rahotomo/entry-11932550201.html


今年十五夜の宴として新たに催されるイベントとして『平城京横断@ゆるRUNツアー』があります。
http://everevo.com/event/15197

 

 

 

 

 


女優の中村優さんをスマイルランナーとして、東大寺前春日野園地より午後12時スタート、平城宮跡では振付師の南流石さんのワークショップが行われたり、西大寺到着後は中村優さんと帝塚山大学教授・西山厚さんによるトークイベントも行われます。

そして5日には十五夜の宴の原点である音楽ライブも開催、ミラーボーラ―によるミラーボールアートが今年も西大寺を飾ります。ことしはどんなミラーボールが西大寺を飾るのか。実際に訪れてご覧になってください。


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