電磁砲44です。
今回は非破壊検査の一つである「PT試験」を取り上げてみたいと思います。
非破壊検査とは
非破壊検査とは"物を壊すことなく"その欠陥や劣化の状況を調べ出す検査技術のことをいう。
そして非破壊検査には以下の6種類になります。
放射線透過試験(RT)
超音波探傷試験(UT)
磁粉探傷試験(MT)
浸透探傷試験(PT)
渦流探傷試験(ET)
ひずみ測定(SM)
実際にはその他にもいくつか試験があるようです。
浸透探傷試験(PT)とは
Penetrant Testing。検査対象の表面に浸透性のある液体を塗り、その液体をふき取るときに傷内に浸透液が残ることを利用した検査方法です。
浸透探傷試験の分類
・洗浄方法の分類
水洗性・後乳化性・溶剤除去性の三種類があります。
・浸透液の色調の分類
蛍光・染色の二種類があります。
・現像方式の分類
湿式・乾式・速乾式・無現像の四種類があります。
試験方法
基本的な試験方法はどの方式でもあまり変わりません。
1,試験対象物の表面の洗浄を行います。
2,拭きます
3,現像液を吹き付けます
4,しばらく放置します
5,拭きとります
6,現像剤を吹きかけます
7,傷が浮かび上がります
染色浸透液は大体赤い色をしており、現像液は白になります。大体、傷が拡張されて現像液に浮き出てきます。
なお、PTは日本非破壊検査協会が実施する民間資格が存在します。レベル1からレベル3までありますが、レベル1では傷の判定はできないことになっています。ボイラーやタービンの定期事業者検査時にPT試験をよく行いますが、定期事業者検査要領書にはPT試験のレベル2以上を要求することが多いです。
PT試験自体は誰でも行うことができます。検査キットも楽天等で3,000円位で売っています。PT検査で遊びたい方はどうぞ。
https://item.rakuten.co.jp/kougunomikawaya/collarcheck_set/
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