電気主任技術者について | 電磁砲発射!

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今回は電気主任技術者についてまとめます。

 

 

第三種電気主任技術者

 取り扱えるのは50,000V未満の電圧の電気工作物(ただし、5,000kW以上の発電所を除く)です。

 試験で取得する場合は、「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目(5択)に合格する必要があります。受験資格はありません。だれでも受験できます。

 令和4年度より8月と3月の年2回試験となりました(それまでは9月に1回だけでした)。また、パソコンを使ったCBT試験が令和5年度より導入されました。科目合格制で、有効期間は3年です。

 認定取得する場合は指定大学を卒業後実務経験が1年、高専短大は2年、高校は3年の実務経験が必要です。実務経験は500V以上の電気工作物となります。

 

第二種電気主任技術者

 取り扱えるのは170,000V未満の電圧の電気工作物です。

 試験で取得する場合は、一次試験「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目(ランダム選択)に合格したのち、「電力管理」「機械制御」の二次試験(記述式)に合格する必要があります。受験資格はありません。だれでも受験できます。

 一次試験は科目合格制で、有効期間は3年です。一次試験(4科目)に合格すると次年次の一次試験が免除できます。

 認定取得する場合は指定大学を卒業後実務経験が3年、指定高専短大は5年の実務経験が必要です。また、第三種電気主任技術者取得後5年の実務経験で取得できます。実務経験は電圧10,000V以上の電気工作物です。

 

第一種電気主任技術者

 取り扱えるのはすべての電圧の電気工作物です。

 試験で取得する場合は、一次試験「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目(ランダム選択)に合格したのち、「電力管理」「機械制御」の二次試験(記述式)に合格する必要があります。受験資格はありません。だれでも受験できます。

 一次試験は科目合格制で、有効期間は3年です。一次試験(4科目)に合格すると次年次の一次試験が免除できます。

 認定取得する場合は指定大学を卒業後実務経験が5年の実務経験が必要です。また、第二種電気主任技術者取得後5年の実務経験で取得できます。実務経験は電圧50,000V以上の電気工作物です。

 

 最近は第三種電気主任技術者は試験で取得する人が多いようですが、試験合格者数は前十年(2002年から2011年)に比べ、2012年から2021年の合格者は5,000人減少しています。

 第二種電気主任技術者試験に合格した人は「おぉ、すごいですねぇ」と尊敬の眼差しで見られます。そして、第一種電気主任技術者に合格するともはや伝説に・・・。

 電気主任技術者試験は技術系試験の中でもかなり難易度の高い試験です。相当な時間と集中力が必要となります。

 近年、インフラ人材として電気主任技術者が注目されていますが、それが人手不足によるものというのはすこし皮肉なような気すらします。

 人手不足については後日考察したいと思います。