隠れた人手不足の業界 | 電磁砲発射!

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 今回は電気事業法44条で定義されている3科目7種類の資格について、人材確保の観点から見てみたいと思います。

 

 

 電気事業法第44条第1項は次のように定義しています。

 

第44条 主任技術者の種類は、次のとおりとする。

 一,第一種電気主任技術者

 二,第二種電気主任技術者

 三,第三種電気主任技術者

 四,第一種ダム水路主任技術者

 五,第二種ダム水路主任技術者

 六,第一種ボイラータービン主任技術者

 七,第二種ボイラータービン主任技術者

 

 これは、私の勝手な見解ですが、おそらくこの7種類のほとんどの資格が成り手不足と思われます(各資格の第一種は事業所が限られるのである程度充足しているとは考えられます)。

 

 経済産業省産業構造審議会電気保安制度ワーキンググループで、電気主任技術者の人手不足の事案が取り上げられますが、ダム水路主任技術者の免状申請期間を短縮するための講習会を今年度から開始したということもこのワーキンググループでは取り上げていましたね。要するに、他の資格も人手不足だってことらしいんです。

 

 私も小規模ではありますが、ボイラータービン主任技術者をしていた時につらかったのは、資格要件が厳しいため、新しいボイラータービン主任技術者を育成できない点でした。一度、このことが問題となり他の事業所ではどのようにしているのか探る機会がありましたが、他の事業所でも人手不足が深刻なようです。大企業の保有者は多いようですが、それで充足しているのかは判断できませんでした。

 

 資格については、その資格をトータルどのくらいの人が所持しているかの情報ってあまり出ません。この7資格についても資格所有者の情報は出てきません。電気主任技術者免状の所有者数が、試験合格者と認定取得者からわかる程度です。

 

 人手不足が深刻なことは私もヒシヒシと感じます。だからこそ、そろそろ資格保有者が現在どのくらいいるのか公表する必要もあるんじゃないかなぁと思うわけですよ。いつまでも闇雲に「人が足りないんだ」って言ってても仕方ないですからね。足りないなら、現在資格所有者がどのくらいいて、どの程度足りないのかを示す必要もあると思います。そこから、人が足りない原因とか、そういうこと考えないとまとまらないと思います。

 

 今回は愚痴でした、ごめんなさい。

 

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