『モーテル』
2007年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ニムロッド・アーントル
脚本 マーク・L・スミス
撮影 アンジェイ・セクラ
音楽 ポール・ハスリンジャー
出演 ケイト・ベッキンセール/ルーク・ウィルソン/フランク・ホエーリー/イーサン・エンブリー
《解説》
宿泊料、イノチ
殺人ビデオの標的にされてしまった夫婦が体験する恐怖を、「幸せのポートレート」のルーク・ウィルソンと「アビエイター」のケイト・ベッキンセール主演で描いたサスペンススリラー
露骨な流血シーンを用いず、モーテル支配人の奇妙な振る舞いや不気味な無言電話といった描写を積み重ね、緊迫感を盛り上げている
《物語》
過去に息子を失ったことがトラウマとなり、夫婦関係が修復不可能な状態になっているデビッドとエイミー、深夜に目的地を目指していたが危うくアライグマを轢きそうになり急ハンドルでスピン、そのせいでエンジンの調子が悪くなった
途中でガソリンスタンドを見つけたが閉めて帰るとこだと言う修理工がいた、エンジンを見てもらうとファンの調子が悪い、デビッドは目的地を目指していたので修理工に高速道路への道を聞いて出発
高速道路を目指してしばらく走っているととうとうエンジンが止まってしまった、仕方なく路肩に止めて元来た道を歩いて戻りガソリンスタンドに行き、修理工が居るかと思ったが不在、2人は隣のモーテルに入った
モーテルのフロントに着くと奥から女性の悲鳴が聞こえた、嫌な感じがしたエイミーだったがデビッドがベルを鳴らすと雇われ店主のメイソンが出てきた、部屋を借りることに、女性の悲鳴はテレビのホラー映画だったよう
部屋はとても汚く、蛇口からは泥水、そんな部屋でも一泊だけ我慢、そう思ったときに電話のベルが鳴り無言電話、ドアを叩く音がして出ても誰もいない、デビッドはエイミーを残してフロントに向かった
メイソンの話しによると今日は他の客室は空きらしい、まれに学生やホームレスが忍び込むことがあるらしい、部屋に戻ったデビッドにエイミーは車に戻ろうと言うがデビッドは歩きたくない
テレビをつけるが何も映らない、仕方ないので置いてあるビデオを観ようとするとそれはホラー映画のようで悲鳴が鳴り響いていた、だがよく見るとビデオの中の部屋はこの部屋と同じ
おかしいと思ったデビッドは部屋の様子をうかがうとあちこちに仕掛けられたカメラを発見する、そして電気が点滅しドアが叩かれる、車に戻ろうかと考えたがバスルームに車に置いて来たはずのリンゴがあった、既に部屋には侵入されているのだ
デビッドとエイミーは恐怖の一夜を過ごすことになってしまい、モーテルから脱出しようとするのだが
《感想》
アメリカ映画によくある国道や高速道路から外れた場末のモーテルで行われる殺人、その殺人鬼たちは殺人の様子を撮影してスナッフビデオを作っているのです
「アンダーワールド」シリーズのケイト・ベッキンセールはアジアの血も交じっていて相当な美貌なのですが、恐怖で表情を強張らせています
イメージとしては強い女性のイメージなのですが本作ではごく普通の主婦ということです、それに息子を失っていてナーバスになっているようです
夫のデビッドを演じるのはルーク・ウィルソンで、こちらも夫婦関係が破綻していることは承知で、エイミーの両親の祝い事の帰りなんです、そこでは仲の良い夫婦を演じていたのです
しかし車が故障、ガソリンスタンドの隣のモーテルに泊まることに、そこの雇われ主人のメイソンは滅多に客が来ないモーテルを経営していて人当たりの良い笑顔で接客、演じるのは「パルプフィクション」のフランク・ホエーリー
仲の悪い夫婦がモーテルに一泊なんて最悪なんですが歩き疲れもあって仕方なく一泊、と思っていたのですがこのモーテルは殺人モーテルだったんです、メイソンは元のオーナーを殺してモーテルを奪っているんです
テレビをつけても何も映らずビデオテープを入れるとホラー映画で、女性客が殺される様子、ビデオテープを入れ替えると今度はカップルが殺される様子、よく見ると殺人現場はこの部屋
部屋をよく調べるとカメラが何台も仕掛けられていてそれはメイソンの部屋に映し出されています、カップルのセックスを盗撮なんてありそうですが、もっと恐ろしいスナッフビデオの撮影なんです
メイソンの仲間2人は仮面を着けてナイフを持って追い掛けてきます、デビッドはビデオを見直して助かるヒントを探ります、突然現れる殺人鬼はバスルームからだと分かって、バスルームに地下トンネルがあってそこから2人は逃げるのです
しかしたどり着くのはメイソンのオフィス、そこから警察に電話するのですがメイソンらが現れて2人は再びトンネルを通って別の部屋に逃げてトンネルの出入口を塞ぎます
そこに警察が到着して閑散としているモーテルをメイソンの案内で調べるのです、荒れた部屋にビデオの映像を見てモーテルでの犯罪を知り、助けを叫ぶデビッドとエイミーをパトカーに乗せるも既にパトカーには細工がされて動かない
後ろから現れた殺人鬼に警官は殺されてしまい、再び部屋に逃げてエイミーを屋根裏に隠して反撃しようとしたデビッドは刺されてメイソンのビデオカメラに撮影されながら死にます
部屋を出る前にデビッドはエイミーに愛してると言ってから出たんです、もう離婚の話しもしていたのにこの状況でお互いが必要な相手だったと思ったのでしょうね
監督はニムロッド・アーントルでハリウッド進出第1弾です、脚本のマーク・L・スミスは本作の構想に8年間を費やしたようです、当初のエイミー役にはサラ・ジェシカ・パーカーの予定だった経緯があります
予定になかった宿泊でこんな場末のモーテルだと色々と考えてしまって眠れませんよ、無言電話やドアを叩く音にドキドキしてしまいます
死を撮影する殺人モーテル、次の獲物はワタシたち それが『モーテル』です。
ホラー映画の王道といっても過言ではありません、アメリカの片田舎はやっぱ怖いところが多いですね。























