『ランニング・マン』
2025年 イギリス・アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 エドガー・ライト
原作 スティーブン・キング
脚本 マイケル・バコール
撮影 チョン・ジョンフン
音楽 スティーブン・プライス
出演 グレン・パウエル/ウィリアム・H・メイシー/リー・ペイス/マイケル・セラ/エミリア・ジョーンズ/ダニエラ・エズラ/ジェイミー・ローソン/ショーン・ヘイズ/ケイティ・オブライアン/マーティン・ハーリヒー/コールマン・ドミンゴ/ジョシュ・ブローリン
《解説》
イカれた鬼ごっこ
逃げ切れば大金を手にできるが、捕まれば即死という命懸けの鬼ごっこに挑む男の運命を描くノンストップアクション、主人公ベン・リチャーズ役を「トップガン マーヴェリック」のグレン・パウエルが演じる
ベストセラー作家スティーブン・キングがリチャード・バックマン名義で1982年に発表し、1987年には「バトルランナー」として映画化された小説を、「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督が新たに映画化した
《物語》
社会は一握りの富裕層と圧倒的な貧困層に分かれ、多くの人々が生活に困っている近未来、かつての会社に再雇用を求めたが、放射線被ばくを組合に直訴
その結果、会社をクビになりその上に要注意人物のレッテルを貼られて就職もままならないベン・リチャーズ、病気の娘の薬も買えず、妻にも苦労をかけている
そんな彼は高視聴率番組である「ランニング・マン」というデスゲームに参加することにする、30日間逃げ切れば大金が手に入るというもの
番組のオーディションが始められ体力検査はもちろん性格診断もされて、ベンは参加者の中で一番怒りを抱えていると、そして最後の検定場でジャンプスーツに着替えた
ベンはそこでジャンスキーとラフリンと共に向かうとそこには番組プロデューサーのダン・キリアンはここまで見てベンには勝てる何かがあると、ベンは契約書にサインした
賞金目当てに家族に危害を加える奴らがいるので、警備係が家族を安全な場所に移して保護すると約束、契約金の500ドルは警備係が妻に渡してくれる
そして現代の闘技場と言われるランニング・マンのスタジオへと入るベンたち、そこでルールが説明される、個人情報は消去、追跡装置はなし
30日間の賞金を水の泡にするのは自分、ランニング・マンを追い詰めるのは一般人、情報提供者も賞金を得られる、報奨金は1千万ドルに上る、これまで勝者はゼロ
30日間生き残れば10億ドル、しかしそれを阻止するのはマッコーン隊長率いるハンター、こうしてベンは狂気のサバイバルに挑む
《感想》
まずまず原作に近いと思いました、原作を読んだのは遠い昔なので、その頃に原作を映画化したアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「バトルランナー」が公開されて観に行ってズッコケましたもん
原作はスティーブン・キングですが、リチャード・バックマン名義での出版となっています、それを「ラストナイト・イン・ソーホー」のエドガー・ライトが監督
ただオマージュでもあるのか、近未来の紙幣にはアーノルド・シュワルツェネッガーの肖像画が描かれていました、これにはちょっと笑った
このランニング・マンに参加するベン・リチャーズを演じるのは「トップガン マーヴェリック」のグレン・パウエルで、組合運動を行ったせいで職を失いました
それにしてもベンの中には怒りが常にあります、それはこのディストピアな世界や一部の富裕層に対しての怒りなのか、それとも不甲斐ない自分への怒りなのか
なのでその富裕層の人々は貧困層の人々が金を求めて過激なデスゲームに参加して無残に殺されるのを喜んで見ています、高視聴率となっているんです
ランニング・マンのプロデューサーのダン・キリアンを演じるのは「アベンジャーズ/エンドゲーム」のジョシュ・ブローリンで、視聴率の為なら何でもする人間です
もちろんベンの紹介では就職する会社でトラブルを起こしてクビになり、妻にはDVをし、その妻は不倫の末に子供を生んでいるとベンが更に怒る紹介の仕方、視聴者はそれを信じますからね
ベンの妻のシーラを演じるのはジェイミー・ローソンで、クラブで働き酔っ払いの相手をしてチップで子供の薬を買っています、ベンがランニング・マンに出ることで保護されて別の名を与えられて別の場所で生活が出来ると言われるのですが
それを煽る司会者のボビー・トンプソンを演じるのは「キャンディマン(2021)」のコールマン・ドミンゴで、得意の饒舌で観客を煽ってベンたちを悪党のように思わせます
ベンと一緒にランニング・マンに参加するラフリンを演じるのはケイティ・オブライエンで、ジャンスキーを演じるのはマーティン・ハーリヒー
ベンたちを追うハンターの隊長のマッコーンを演じるのは「キャプテン・マーベル」のリー・ペイスで、ずっと覆面を被っている男で、この男に追われると思うと怖いですね
ベンに人質に取られる一般人のアメリアを演じるのはエミリア・ジョーンズで、突然の出来事にパニックになりつつもベンに同情してしまい、ランニング・マンの不正を暴こうと協力します
ベンを一般人が追って情報提供したり攻撃したりします、それで報奨金が得られますからね、敵だらけと思いきやベンの逃走に協力する者もいるんです、このディストピアを破壊してくれと
ベンはランニング・マンの不正とキリアンに復讐をすることでスラムの応援を得るんです、ルールのあるゲームと思いきやテレビ番組にありがちなご都合主義となっているんです
ほぼ原作通りなのですがラストは映画オリジナルで原作ファンとしてはどこかで見たような終わり方だなと
30日間生き残れ それが『ランニング・マン』です。
これを80年代に観たかったです。
























