『13日の金曜日 完結篇』
1984年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョセフ・ジトー
脚本 バーニー・コーエン
撮影 ジョアオ・フェルナンデス
音楽 ハリー・マンフレディーニ
出演 クリスピン・グローバー/キンバリー・ベック/コリー・フェルドマン/ローレンス・モノソン/テッド・ホワイト/バーバラ・ハワード/エリック・アンダーソン/ブルース・マーラー
《解説》
凄まじい連続惨殺劇!血の湖にシリーズいよいよ完結!不死身の殺人鬼ジェイソンの最期を描いたシリーズ完結編
再び登板の御大トム・サヴィーニの特殊メイクをふんだんにフィーチャーし、ジェイソンも素顔も見せてのサービス過剰ぶりは完結編の名にふさわしい派手な物
《物語》
クリスタルレイクで10名に及ぶ惨殺死体が発見され、犯人であるジェイソンも死亡、病院の死体安置所に送られた、そこで係員のアクセルと看護士のモーガンが新たな犠牲となった
クリスタルレイクの湖畔の別荘に住んでいるトリッシュとトミー少年、2人は車の故障で困っていた所を森の小道でキャンプをするロブと出会い、修理してくれて仲良くなった
トリッシュとトミーの住む別荘の隣の別荘には若い男女6人が借り、サイクリングをしていたティナとテリーも合流し賑やかになった
その夜、家が停電し、母が戻っていない事に不安を感じたトリッシュはロブのテントへ、ロブはジェイソンに殺された妹のサンドラの仇を取りに来たのだ
再び惨劇が起こった、湖を裸で泳いでいたサマンサとポールが殺された、テリーが殺され、ジミーも鉈で顔を切られ、ティナは2階から投げ落とされ、テッドの頭にナイフが突き立てられ、ダグの顔を素手で潰し、サラの胸に斧を突き立てる
別荘に戻って来たトリッシュとロブの前にジェイソンが現れ、立ち向かうロブだったがとても敵わず殺されてしまう、トリッシュはトミーを守る為にジェイソンの囮になり闘い、ジェイソンの手を切る
負傷をしてもジェイソンはトリッシュを追い捕まえ、今にも殺そうとするところにトミーが現れた、トミーは少年時代のジェイソンの姿に変装
その姿を見て戸惑うジェイソンに後ろからトリッシュが鉈を振るうとホッケーマスクが取れ、遂にジェイソンの素顔が晒された
その顔に恐怖するトリッシュ、そこにトミーがジェイソンの顔面に鉈で切り付け、遂にジェイソンは絶命するがトミーは更に鉈を振るう
『新・13日の金曜日』
1985年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ダニー・スタイマン
脚本 マーティン・キトローザー/デヴィッド・コーエン/ダニー・スタイマン
撮影 スティーヴン・L・ポージー
音楽 ハリー・マンフレディーニ
出演 ジョン・シェパード/メラニー・キンナマン/シャヴァー・ロス/リチャード・ヤング/ヴァーノン・ワシントン/マルコ・セント・ジョン/ディック・ウィアンド/コリー・フェルドマン
《解説》
残忍、嗜虐!この凄惨、この狂鬼、ジェイソンがおなじみのホッケーマスクで帰って来た
ジェイソンの殺しの手口は、ますます残忍さを増している、彼が定めたターゲットは、人里離れた施設に暮らす若者たち、ジェイソンはありとあらゆる冷酷な手段で次々と若者たちを八つ裂きにしていく
《物語》
ジェイソンによる連続殺人事件はトミー少年によってジェイソンが葬られ幕が降ろされた、しかし母親を殺され、生き残った姉とも引き離されたトミーはジェイソンがトラウマとなり18歳になってもその悪夢から逃れられずにいた
精神病院を転々とし、現在は森の中にある自然豊かな病院で暮らす事になったトミー、しかし病院内で同じように暮らす者同士で殺人事件が発生
その翌日から病院付近で、死んだはずのジェイソンと思われる犯行による猟奇殺人事件が発生する、アイスホッケーのマスクを着けた何者かが殺人を犯している
そんなある日、自室の鏡の前に立っていたトミーは後ろにジェイソンが立っているのを見て驚愕、しかし部屋には誰もおらず、トミーの幻覚
保安官は残忍な手口を見て死んだはずのジェイソンではないかと推測、病院の副院長のラムは、トミーとレジー少年を連れてレジーの兄を訪ねようとするがトミーが姿を消してしまう
仕方なくラムがレジーと病院へ戻ると殺人事件で院内はパニック状態、ラムは彼らを落ち着かせトミーを探しに行くが見付からない、病院に戻ってみるとそこには死体の山
ラムはレジーを連れて逃げるがホッケーマスクの殺人鬼に追い詰められる、その時、トミーが現れてケガをしながらも殺人鬼を串刺しにして絶命させた
連続殺人犯の正体は救急車の助手のロイだった、病院内での殺人事件で息子を殺されたロイはジェイソンのマスクを利用して殺人を重ねていたのだ
運び込まれた病院でホッケーマスクを手に取ったトミー、その時トミーの中で何かがはじけた
《感想》
前作の「3」で死んだはずのジェイソンが病院の死体安置室で復活、病院の死体安置室でイチャイチャしていた医師と看護師が殺されます、病院ではこんなイチャイチャがあるんでしょうか
頭に斧を打ち込まれたジェイソンが一度は死んでしまったのでしょうか?警官は死んだと説明しているので心臓は止まっていたのかな?それとも一時的にかも
生き返ったジェイソンはクリスタルレイクはと戻ります、やはり生まれ故郷ではなくて死んだ場所がお気に入りなのかもしれません、自分が死んだクリスタルレイクで騒ぐ奴は許せません
再びクリスタルレイクで騒ぐ若者を血祭りにします、ここからのジェイソンの殺戮は特殊メイクのトム・サビーニの本領発揮です、とにかく考えうる殺し方を展開
監督は「ローズマリー」のジョセフ・ジトーで、トム・サビーニと再びタッグを組んで見せ場多めのホラー映画を観せてくれました
トミーを演じるのはコリー・フェルドマンでトミーの姉のトリッシュを演じるのはキンバリー・ベック、やはりこのシリーズはファイナルガールが相応しいです
トミーを守る為にトリッシュは囮になってジェイソンから逃げ、窓際に追い詰められて自ら窓を突き破って飛び出して地面に叩きつけられます、ここはパンチラのサービスもあってインパクトあります
それでもトリッシュは起き上がって逃げるのですがトミーは逃げずにジェイソンの幼い頃に変装、トリッシュはジェイソンの指の間を鉈で切り付け、これはジェイソンでも痛そうでした
変装したトミーを見てジェイソンは混乱、そこにトリッシュの鉈がジェイソンのホッケーマスクにかすり、ジェイソンの素顔が明かされます、続編のたびに顔が恐ろしくなっていきます
その顔を見て恐怖するトリッシュ、後ろからトミーが鉈をジェイソンの側頭部に打ち込んでこれは死んだと思わせる最期です、トム・サビーニは自身が作ったジェイソンを葬ったわけです
でもトミーはジェイソンの悪夢に怯えています、次作の撮影中だったコリー・フェルドマンは日曜日に自宅の庭でプロローグの撮影をしたそうです
18歳になってもジェイソンの影に怯えるトミーなんです、森の中にある静かな病院で同じように過去にトラウマがある者同士で生活しています
トニーを演じるのはジョン・シェパードで、このトミーがジェイソンのようになって殺人をすると思っていたら、別のジェイソンが登場してこの病院で殺戮を開始
しかしこの頃からホラー映画などの残酷なシーンが問題となってレイティングが付けられる事になったんです、監督のダニー・スタイマンはこれを避けるために残酷シーンを大幅にカットせざるを得なかったようです
女性のヌードやセックスシーンはあるのに残酷シーンはカットなんてね、それによってシリーズ中でも凡作のように扱われています、まったく不運な作品です
トミーはジェイソンに話しかけるのですがもちろん斬り付けられます、メラニー・キンナマン演じるラムもチェーンソーで応戦するのですが危機一髪の時にトミーがジェイソンを再び倒します
しかしそれはジェイソンではなくて病院で殺された少年の父親だったんです、素性は明かしていなかったのですがジェイソンの事件を利用して殺戮をしていたんです
再び殺したトミーは病院でホッケーマスクを手に取って、ここで観客が思っていたジェイソンからトミーに殺人鬼が代わるのだと思わせるエンディングでした、でも
おぞましい呪いとともに墓場から甦ったのかジェイソン! それが『13日の金曜日 完結篇 & 新・13日の金曜日』です。
この完結篇までが第一章でここからが第二章なのだと思ってましたが、続編は驚きです。












































