モンスターズ 地球外生命体 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『モンスターズ 地球外生命体』

 

 

 

 

 

2010年 イギリス

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本・撮影 ギャレス・エドワーズ

 

音楽 ジョン・ホプキンス

 

 

 

出演 スクート・マクネイリー/ホイットニー・エイブル

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

国境まであと125キロ

 

低予算ながらセンスあふれるストーリーと映像で、無名だったギャレス・エドワーズ監督の名を一躍とどろかせた快作SF、本作をきっかけに次々超大作に抜擢されるようになった

 

宇宙探査機の大破が原因で、メキシコの大半が巨大な地球外生命体のはびこる危険地帯となった世界を舞台に、やむなくそこを通過せざるを得なくなったアメリカ人男女の旅をドキュメンタリータッチで描く

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

6年前、NASAは太陽系に地球外生命体の存在を確認、探査機がサンプルを採取したが大気圏突入時にメキシコ上空で大破してしまった

 

 

その直後、新種の地球外生命体が出現し、メキシコの半分は危険地帯として隔離された、メキシコ軍とアメリカ軍によるモンスターの封じ込めは現在も難航している

 

 

中央アメリカ・サンホセ、メキシコでスクープを狙うカメラマンのコールダーは上司からケガをした社長令嬢のサマンサをアメリカ国境まで送り届けろと命令を受ける

 

 

ここまで3年かけたスクープのチャンスだったが渋々引き受けたコールダーはサマンサを病院から連れて海岸行きの列車に乗った、しかし行き先が危険地帯に設定されて引き返すとアナウンス

 

2人は列車を降りて先に進む事に、途中で民家で一夜を過ごすが、そこで二日後にはアメリカ軍が国境を封鎖してしまうと聞き、朝にはヒッチハイクを繰り返して海岸行きのバスに乗車

 

 

海岸に到着し、フェリーのチケットを購入するが出発は明日の朝、海岸のホテルに一泊する事に、その夜、二人は飲みに行き、街外れの教会でアメリカ軍の爆撃により亡くなった人たちの慰霊碑を目の当たりにして心が痛む

 

 

二人で別々の部屋に戻るがコールダーは再び飲みに行きべろべろに酔ってしまう、翌朝にサマンサがコールダーを起こしに行くと女といた、コールダーを軽蔑するサマンサ

 

しかも二人のパスポートが女に盗まれ二人は海岸に取り残されてしまう、最後の手段で危険地帯を通る陸路を進む事を選択せざるを得なかった

 

 

道案内人に傭兵を雇うが繁殖期を迎えたモンスターの襲撃とアメリカ軍の爆撃に怯えながら国境を目指すコールダーとサマンサは危険地帯を抜けて国境に辿り着くが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

お金がほとんどかかってない低予算のモンスター作品ですが、これが面白いんです、モンスターを見せるわけでもなくモンスターのいる地域からの脱出劇です

 

 

メキシコにモンスターがいてメキシコ軍とアメリカ軍が討伐して一部地域に封じ込め作戦をしているのですがなかなか上手くいきません

 

そんな中、メキシコにスクープを求めてやって来たコールダーを演じるのはスクート・マクネイリーで、ケガをした自身が務める新聞社の社長令嬢を国境まで送り届ける任務を与えられる

 

 

サマンサがコールダーに人の不幸で金儲けしている事に罪の意識はないの?と聞くのですが、コールダーは子供の笑顔の写真は0ドル、モンスターに襲われた子供の写真は5万ドルだと、なので悲劇を撮るとね

 

 

二人で飲みに行くのですが、そこでアメリカ軍による爆撃で民間人が何万人も死んでいて爆撃止めろのポスターと亡くなった子供の写真を見て心が痛くなります

 

まあアメリカって世界の警察みたいな顔をして世界中の紛争や戦争に顔を出しては空爆をして民間施設を破壊して民間人を大勢殺していますもん、それでも自分たちは正義みたいな顔をしてね

 

 

バスで海岸まで行って5000ドルの大金を払ってフェリーのチケットを購入するのですが、その夜に飲みに行ってべろべろになって女を連れ込んでしかもパスポートを盗まれる失態

 

社長令嬢のサマンサを演じるのはホイットニー・エイブルで、一緒に行動するコールダーに心を許しかけたものの朝に部屋に迎えに行くと女の姿を見て幻滅、しかもサマンサのパスポートも盗まれてしまいます

 

 

そんなこんなでその日から海岸はアメリカ軍が封鎖してしまい、危険な陸路で行くしかない、いろんな人を雇うので1万ドルは必要だと言われ、サマンサは婚約指輪を渡して陸路を行くのです

 

 

そこで遭遇するモンスターの怖い事、すぐ近くを巨大なたくさんの足を持ったモンスターがいて、それを車の中で息を殺して潜んでいるしかないのです、結局は雇った人は殺されて二人で目指す事になります

 

 

本作は製作費が1万5000ドル(130万円)の超低予算で監督のギャレス・エドワーズはこれまでテレビのVFXスタッフしていましたが、長編映画を撮ろうと二人の俳優と五人のスタッフで、主役二人以外はエキストラって

 

特殊効果も撮影後に自宅の地下室で何か月も費やしてやっと完成、それが第63回カンヌ国際映画祭で上映されて一躍注目作品となりました

 

あんな低予算でここまでの作品を撮れるなんてね、飛び交うジェット機や戦車やヘリコプター、モンスターに襲われた瓦礫の町なんかはリアルでしたよ

 

 

 

 

 

 

新しいGODZILLAはここから始まる、これ1作でハリウッドを唸らせた新鋭監督デビュー作 それが『モンスターズ 地球外生命体』です。

 

 

 

 

 

モンスター作品なのですが、モンスターに焦点は置かず、男女二人の脱出劇にしたのはアイデアでしたね、愛も育まれるしね。