『M:I‐2』
2000年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョン・ウー
原作 ブルース・ゲラー
脚本 ロバート・タウン
撮影 ジェフリー・L・キンボール
音楽 ハンス・ジマー/ラロ・シフリン
出演 トム・クルーズ/ダグレイ・スコット/タンディ・ニュートン/リチャード・ロクスバーグ/ジョン・ポルソン/ブレンダン・グリーソン/ラデ・シェルベッジア/ビング・レイムス/ウィリアム・メイポーザー/ドミニク・パーセル/マシュー・ウィルキンソン/アンソニー・ホプキンス
《解説》
殺人ウイルス“キメラ”の行方を追え!
トム・クルーズ主演で往年のテレビドラマ「スパイ大作戦」を映画化した大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」のシリーズ第2作
ナイアを「シャンドライの恋」のタンディ・ニュートン、テロリストのアンブローズを「エバー・アフター」のダグレイ・スコットが演じ、「フェイス/オフ」のジョン・ウーがメガホンをとった
《物語》
バイオサイト製薬会社の研究員のネコルヴィッチ博士は自身が開発したキメラウイルスとその治療薬ベレロフォンをイーサン・ハント護衛の元シドニーからアトランタへ輸送していた
しかしそれはイーサンに変装した元IMFのメンバーのショーン・アンブローズで、ネコルヴィッチ博士は殺害され、キメラウイルスとベレロフォンは奪われ、飛行機は墜落
休暇中のイーサンの元に司令官スワンベックから指令が入った、アンブローズが奪ったキメラウイルスとベレロフォンを奪還する事、そして盗みのプロのナイアと組む事
イーサンは早速スペインへと飛び、ある屋敷から盗みを働こうとしていたナイアに接触、盗みの現場を邪魔をしてナイアに拒絶されるが、一夜を共にする
スワンベックの計画はアンブローズの元恋人であるナイアを接近させてアンブローズの居場所と計画を調べ出す事だった、ナイアを想うイーサンは彼女を危険に晒す事を躊躇う
イーサンは信用の出来るメンバーのルーサーとビリーの協力を得て、ナイアを逮捕された事にして警察電波を見ていたアンブローズは彼女の身柄を請け出す
ナイアはシドニーでアンブローズとの接触に成功、アンブローズは彼女を疑いながらも受け入れた、次の日には競馬場に出掛け、そこでバイオサイト製薬の社長ジョン・マクロイとアンブローズは密会
キメラウイルスの情報の入ったディスクをアンブローズのポケットから盗み出したナイアだったがアンブローズは彼女がスパイだと気付いていた
イーサンはアンブローズがまだベレロフォンしか手に入れていない事を知り、キメラウイルスを破壊する為にバイオサイト製薬に潜入、しかしアンブローズがナイアを人質に待ち受けていた
《感想》
前作の「ミッション:インポッシブル」の続編ですが監督が代わり、「男たちの挽歌」のジョン・ウーとなりました、彼らしく如何にしてカッコよく撮るかでしたね
インフルエンザの研究の副産物でキメラウイルスが誕生してしまったんです、ギリシャ神話からキメラと名付け、キメラを倒したベレロフォンを治療薬の名前としたんです
ベレロフォンを売る為にはキメラウイルスをばら撒くしかないんです、アンブローズは飛行機で輸送中のキメラウイルスとベレロフォンを奪ったかに思えましたがベレロフォンだけだったんです
なのでイーサンはバイオサイト製薬にあるキメラウイルスを破壊するしかないんです、キメラウイルスがなくなるとベレロフォンは意味がなくなりますからね
イーサン・ハントを演じるのはトム・クルーズで、休暇中に崖を素手で登ってるんです、体を鍛えているのか危険が好きなのか破天荒な男です
そんなイーサンが民間人の盗みのプロをパートナーにしろとスワンベックから指令を受けるんです、スワンベックを演じるのは「ドラキュラ」のアンソニー・ホプキンス
その盗みのプロのナイアを演じるのがタンディ・ニュートンで、最初の盗みのシーンはすごくセクシーでした、イーサンと距離なしで盗みを働くのです
キメラウイルスをばら撒きパンデミックを引き起こしてその後にベレロフォンで大儲けを企むアンブローズを演じるのはダグレイ・スコットで、彼はIMFの元メンバーなので変装もお手のもの
イーサンの仲間となるルーサーを演じるのは前作に引き続きビング・レイムスで、ビリーを演じるのはジョン・ポルソンで、コンピューターからヘリの操縦までなんでもこなします
前作のスパイ活動から一転して派手な銃撃戦やバイクのカーチェイスなど見せ場たっぷりでジョン・ウーらしさが出ています、イーサンはまたまたワイヤーで吊られて危機一髪です
まさかイーサンが二丁拳銃を手に空を舞うとは思いませんでした、やっぱ監督の独自のアクションシーンにはスローモーションが多数使われていて拘りが感じられます
バイオレンスの詩人ジョン・ウーの演出が壮絶なアクションと華麗なロマンスを融合させる それが『M:I‐2』です。
スパイ映画の疑問はスパイなのに目立ち過ぎる事です(笑)。





















