ノスフェラトゥ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ノスフェラトゥ』

 

 

 

 

 

1978年 西ドイツ・フランス

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ヴェルナー・ヘルツォーク

 

原作 ブラム・ストーカー

 

撮影 ヨルク・シュミット・ライトヴァイン

 

音楽 ポポル・ブー

 

 

 

出演 クラウス・キンスキー/イザベル・アジャーニ/ブルーノ・ガンツ/ジャック・デュフィロ/ローラン・トポール/ワルター・ラーデンガスト

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

愛されないことほど、苦痛なものはない

 

1922年のムルナウが発表したブラム・ストーカー原作の小説の映画化のリメイクで、悪の象徴で災禍をもたらすドラキュラ伯爵の孤独な宿命を描く

 

ドラキュラ伯爵役クラウス・キンスキーの不気味さとイザベル・アジャーニの美貌が鮮烈、透明感をたたえた映像と怪奇ムードが合わさって何とも言えない雰囲気を醸し出している

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ヴィスマールの町に住むジョナサン・ハーカーとその妻ルーシーは仲睦まじい夫婦だがルーシーはよく悪夢を見る、ジョナサンはあまり評判の良くないレンフィールドの不動産屋で働いていた

 

 

そんなある日、レンフィールドの元に一枚の手紙が届いた、トランシルヴァニアに住む貴族のドラキュラ伯爵がヴィスマールで屋敷を買いたいと書かれてあった

 

そこでレンフィールドはジョナサンをトランシルヴァニアにあるドラキュラ伯爵の城へと向かわせる、しかしルーシーは言い知れぬ強い不安を感じていた

 

 

そんなルーシーの想いとは裏腹にジョナサンは出発、馬を乗り継いで馬車に揺られて向かう、途中で寄った食堂でドラキュラ城に行くと言うと、店の主人と客たちは驚いた

 

 

店の主人は何とかジョナサンがドラキュラ城に行くのを止めようと夜は悪魔の遣いが出ると言い、現地人にはそんな城はなく廃墟となった幽霊城だけだと、そこに迷い込んだ旅人は二度と出れないと

 

 

食堂の宿で一泊し、そこの妻にヴァンパイア伝説が書かれた本を渡された、次の朝に馬車か馬をと頼むが道がないとか、馬がいないと言われて断られてしまい、ジョナサンは歩いてドラキュラ城を目指した

 

山を越えて歩いていると日は暮れて、途中で通り掛かった馬車に乗せてもらって真夜中にドラキュラ城に到着、門が開くとドラキュラ伯爵が出迎えてくれた

 

ドラキュラ伯爵は食事を出してジョナサンをもてなしてくれた、しかしジョナサンがナイフで手を切った事で少し血が流れ、ドラキュラ伯爵はその傷口から血を吸い、その様子は明らかに常軌を逸していた

 

 

翌朝目覚めるとジョナサンの首に二か所傷があった、昼間は城の中にドラキュラ伯爵の姿は見えず、夜になって屋敷の売買契約書を作成しているとドラキュラ伯爵がルーシーの写真を見てその美しさに目を奪われた

 

 

その頃ルーシーは夢遊病となり、ジョナサンに危険が迫っていると感じ、医者は原因不明の病としたがルーシーはドラキュラ伯爵の脅威を感じていたのだ

 

 

ヴァンパイアの本を読み返し不安に駆られていたジョナサンだったがドラキュラ伯爵に血を吸われ、城に閉じ込められ、ドラキュラ伯爵は海を渡ってヴィスマールの町へとやって来た

 

 

それ以降、町にはペストなどの疫病が蔓延し、死者が相次ぎ葬儀の絶える日がない、ヴィスマールは死の町と化していた、この事実を悟ったルーシーは我が身を犠牲にしてドラキュラ伯爵に挑む

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

1922年のF・W・ムルナウがブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」を映画化した「吸血鬼ノスフェラトゥ」のリメイクです

 

 

監督のヴェルナー・ヘルツォークは「吸血鬼ノスフェラトゥ」をドイツ史上最高の映画だと考えており、より構想を膨らませてのリメイクとなった

 

ドラキュラ伯爵を演じるのは監督作品の常連のクラウス・キンスキーで、見るからに恐ろしいドラキュラ伯爵を強烈なインパクトで演じています

 

 

余談ですが長女のポーラ・キンスキーと次女のナスターシャ・キンスキーを性的虐待をしていたそうです、それに小児性愛を告白しています

 

 

ドラキュラ伯爵がヴィスマールへと向かう為に大量の棺の中にドラキュラ城の土とネズミが入れられて航海をするのですが、カスピ海を出てから死者が相次ぐのです

 

二等航海士と4人の水夫が病死、船員1人とコックが姿を消した、何かがいるという噂に全員が怯えていた、捜したがネズミしか見当たらない、この船は呪われていると船長の日誌

 

レンフィールドも不気味な男で嫌な笑い方をするんです、とうとう頭がおかしくなって騒動を起こして逮捕されます、彼はドラキュラ伯爵を支配者と呼んでいるんです

 

ネズミの軍隊は40万匹でトランシルヴァニアとヴァルナがペストによる黒死病が蔓延、レンフィールドはそれを嬉々として笑うのです

 

 

船が到着するとそこには船長だけが舵にロープをくくり付けて息絶えていたんです、航海日誌からペストだと判明するのですが時すでに遅し、ヴィスマールの町も黒死病に襲われます

 

ドラキュラ伯爵をヴィスマールに向かわせるきっかけを作ったのはジョナサンで演じるのはブルーノ・ガンツで、彼の妻のルーシーの写真をドラキュラ伯爵が見た事でヴィスマールにやってきます

 

 

ルーシーを演じるのはイザベル・アジャーニで、フランス語の他に英語とドイツ語に堪能で、その美しさは当時世界一だと思っていましたもん

 

 

ドラキュラ伯爵がルーシーの血を吸うシーンはすごくエロティックに見えて、おいらの幼心に強烈に印象に残ってます

 

 

 

 

 

 

ニュー・ジャーマン・シネマの夜明けを告げたヴェルナー・ヘルツォーク監督のラブ・ファンタジー それが『ノスフェラトゥ』です。

 

 

 

 

 

ネズミを大量に輸送したのですが、共食いをしてしまったり黒に染める為に大量に死んでしまったりと動物虐待も問われてます。