岸辺露伴 ルーヴルへ行く | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

 

 

 

 

 

2023年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 渡辺一貴

 

原作 荒木飛呂彦

 

脚本 小林靖子

 

撮影 山本周平/田島茂

 

音楽 菊池成孔/新音楽制作工房

 

 

 

出演 高橋一生/飯豊まりえ/長尾謙杜/安藤政信/美波/池田良/前原滉/中村まこと/増田朋弥/白石加代子/木村文乃

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

その結末は、壮絶で美しい運命

 

荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版

 

ドラマ版から続投となる露伴役の高橋一生、担当編集者・泉京香役の飯豊まりえのほか、木村文乃、長尾謙杜、安藤政信、美波らが顔をそろえる、監督・渡辺一貴らドラマ版のスタッフが再集結した

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

古物店を訪れた岸辺露伴、有名漫画家である彼を知らない店主は美術品を探す露伴に対して贋作で十分だと見下した話し方をし、露伴は気分を悪くした

 

露伴は取材と称して盗品の美術品を売る古買屋の事を聞くと店主の態度が変わり、知らない帰ってくれと言うばかりで露伴は「ヘブンズドアー」を掛けて心の扉が開かれた

 

 

それは露伴に備わった特殊能力で人の心や記憶を本にして読む事ができる、そこに全ての作品は最大の敬意をもって扱うと書き込み、書き込まれた事は絶対に逆らえない

 

床に落ちていたオークションの図録で黒い絵を見付けた露伴、出版社の担当編集の泉京香に連絡して取材でオークションに参加する許可を取り付けた

 

 

その会場でモリス・ルブランの黒い絵を競り落とそうとする露伴、20万円から始まった競りだが二人の男に阻まれて金額が吊り上がり露伴はようやく150万円で落札

 

 

自宅に持ち帰り泉に残念ながら見当違いだったと、この世に存在し得ない黒がある、それを使って描かれた絵も存在する、黒い絵について思案する中、露伴は青年期に出会った女性・奈々瀬の事を思い出した

 

 

オークションで競り合った男が室内に侵入して黒い絵を盗み、少し逃げたところで絵の裏側の紙を破るが中には何もない、そして男の体を小さな蜘蛛が這い回り、山道の方から車が迫ってくるような音がして男は絵を捨てて逃げ出した

 

絵を取り戻した露伴と泉はその絵の裏に、「これはルーヴルで見た黒、後悔」とフランス語で書かれており、露伴は次の取材先はルーヴルだと宣言する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

高橋一生、飯豊まりえの結婚記念レビューとなりました、2人が共演するこの作品やドラマがきっかけになったのは間違いないでしょう

 

 

交際をしている役者の2人が演技をしているのはどんな気持ちなんでしょう?、他の誰も交際しているのは知らないので2人だけの秘密にドキドキしてたりして

 

おいらはこの岸辺露伴は荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ作品で、その若かりし頃は少年ジャンプは読んでたのですが、ジョジョも途中で少年ジャンプは卒業したので岸辺露伴は知りませんでした

 

主人公の岸辺露伴を演じるのは高橋一生で、露伴はヘブンズドアーという特殊能力を持っているんです、ジョジョのスタンド能力なんでしょう、相手を本にして心や記憶を読んでしまいます、しかも書き足してしまいます

 

 

そんな彼が黒い絵に興味を惹かれます、それは若き日の漫画家になった頃の露伴が出会った奈々瀬という女性の事を思い出した、彼女が黒い絵の事を話してくれたのだ

 

 

この世で最も黒く、邪悪な絵の存在、奈々瀬は露伴の祖母が経営する下宿に住んでいます、同じくそこに住んでいた露伴は女性の絵が苦手で彼女をモデルに模写していたのですがその魅力に惹かれていきます

 

奈々瀬を演じるのは木村文乃で、以前よりなんだかすごく色っぽくなったような気がします、露伴が見ていた奈々瀬は消えてしまいました、青年期の露伴を演じるのは長尾謙杜

 

 

露伴が競り落とした黒い絵の裏にはルーヴルの文字が書かれていたので取材として担当編集の泉京香に連絡をしてルーヴル美術館の手配をしてもらいます

 

 

泉京香を演じるのは飯豊まりえで、取材する露伴を取材する京香って感じです、露伴に構うのですが露伴は京香と少し距離を取っている感じです、プライベートでは愛を育んでいたわけです(笑)

 

 

ルーヴル美術館ではエマ・野口が露伴と京香をアテンド、演じるのは美波で、なんとなくめんどくさそうな印象です、東洋美術の専門家の辰巳隆之介を演じるのは安藤政信

 

 

露伴はルーヴル美術館にモリス・ルグランの黒い絵と、おそらく彼が模写したとされる山村仁左右衛門の作品を取材に来たのですが、地下の倉庫でフェルメールの作品を発見

 

 

そこで犯罪グループが現れるのですが、そこで怪現象が起こり、自分の後悔や血縁者による罪などで死亡していきます、露伴の前にも武士姿の男が襲い掛かります

 

 

やっぱりルーブル美術館でのロケは圧倒されますね、おいらも一度は行きたいですね、NHK製作のドラマの映画化として初めて興行収入10億突破しました

 

 

 

 

 

 

絶対的な黒が映すもの、それは それが『岸辺露伴 ルーブルへ行く』です。

 

 

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険の第一章はどうなってしまったのでしょうか?、こちらがヒットして何か変な感じ。