スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』

 

 

 

 

 

2002年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ジョージ・ルーカス

 

脚本 ジョナサン・ヘイルズ

 

撮影 デビッド・タッターサル

 

音楽 ジョン・ウィリアムズ

 

 

 

出演 ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ヘイデン・クリステンセン/フランク・オズ/イアン・マクダーミド/ペルニラ・アウグスト/アーメッド・ベスト/オリバー・フォード・デイビス/オムエラ・モリソン/アンソニー・ダニエルズ/サイラス・カーソン/ケニー・ベイカー/サミュエル・L・ジャクソン/クリストファー・リー/ジミー・スミッツ/ダニエル・ローガン/ローズ・バーン/ジェイ・ラガイア/アンドリュー・セコンブ/アイーシャー・ダルカール/ジャック・トンプソン/ジョエル・エドガートン/ボニー・マリー・ピーシー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

ジェダイは怒ってはならない、憎むことも、愛さえも

 

ジョージ・ルーカスが壮大なスケールで描くSFシリーズ「スター・ウォーズ」新3部作の第2作、銀河帝国誕生の発端となるクローン戦争の幕開けと、成長したアナキンの恋を描く

 

後にダース・ベイダーへと転じるアナキン役にはヘイデン・クリステンセンを起用、スター・ウォーズ新サーガに悲恋の彩を足す、シリーズ中唯一のラブストーリー

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

銀河元老院は暗雲に覆われていた、数千の恒星系が銀河共和国からの離脱を表明したのだ、ドゥーク伯爵に指揮された分離主義勢力のこうした動きによってジェダイ・ナイトが限りある人員の中で銀河の平和と秩序を維持するのは困難になっていた

 

 

かつてのナブーの女王パドメ・アミダラ元老院議員は銀河元老院へと向かっていた、今や劣勢となったジェダイを支援する為に共和国に軍隊を創設すべきか否かという重大な議案に一票投じる為に

 

惑星コルサントを訪れたパドメは爆破テロに遭遇し、自身は難を逃れたものの多数も死傷者を出した、パルパティーン最高議長は千年の歴史を誇る共和国の分裂はしない、しかしジェダイだけで共和国を守る事は出来ない

 

 

ヨーダはフォースのダークサイドが広がっていると警告、そしてパドメに危険が迫っている、パルパティーンはパドメをジェダイの保護下に置いた

 

オビ・ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが10年ぶりにパドメと再会、この10年間アナキンはずっとパドメを想っていた

 

 

2人はパドメを狙った刺客ザムを捕らえて黒幕を聞き出そうとするが、別の刺客にザムは殺されてしまうアナキンはパドメを護衛して身を隠す為にナブーへ

 

オビ・ワンはザムを殺した凶器から惑星カミーノへ向かう、そこでは10年前に殺されたジェダイ・マスターのサイフォ・ディアスが極秘依頼しているクローン軍が完成されていた

 

アナキンとパドメはナブーの地でひと時の平穏の中で愛し合うようになるが、ジェダイの掟には誰かを愛する事は執着を生むとして禁じられていた

 

 

オビ・ワンはクローンの遺伝子ホストである賞金稼ぎジャンゴ・フェットがザムを殺したと判断したが、捕まえようとするが取り逃がしてしまう

 

 

母、シミ・スカイウォーカーの悪夢にうなされていたアナキンはパドメのはからいで故郷のタトゥーインを訪れるがそこで知り合らされたのはシミが盗賊タスケン・レイダーに誘拐されていたという事

 

必死の捜索でシミを発見するが時すでに遅く、アナキンの腕の中でシミは亡くなった、アナキンは怒りのままにタスケンを部族ごと抹殺してしまう、女も子供も

 

 

ジャンゴを追ってシオノーシスに着陸したオビ・ワンはそこで分離勢が陣営のドロイド工場を発見するが、シス卿のドゥーク伯爵に捕らえられてしまう

 

ドゥークは既に共和国ガシスに乗っ取られ元老院もシスの配下でダース・シディアスはオビ・ワンにも協力を迫るがオビ・ワンは拒否

 

アナキンとパドメはオビ・ワンの救出に向かうが捕らえられてしまう、3人を怪物に処刑させられる事になったが、そこにメイス・ウィンドゥ率いるジェダイ軍団が現れるが、ドロイド軍が優勢に

 

 

そして援軍としてヨーダ率いるクローン・トルーパーが現れて形勢逆転、ドゥークはデス・スターの設計図を持って脱出、ダース・シディアスに手渡した

 

 

ジェダイ聖堂ではヨーダがクローン戦争勃発を告げ、ナブーではアナキンとパドメが極秘に結婚式を挙げる

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

前作「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」から10年後を舞台に、青年騎士となったアナキンとパドメの禁じられた愛と、クローン戦争勃発までを描きます

 

アナキン・スカイウォーカーを演じるのは当時無名だった「ヴァージン・スーサイズ」のヘイデン・クリステンセンでアナキンを好演しています、10年間パドメを想ってジェダイの修行をしていました

 

 

立派な青年に成長したアナキンですがジェダイには恋愛は禁物で、それどころか怒りも憎しみも禁物なのです、さすがに厳しいですね

 

元女王で議員のパドメ・アミダラを演じるのはナタリー・ポートマンで、彼女も美しい女性へと成長しました、こんな2人が出会うのですから恋に落ちるのは必然かも

 

 

アナキンは命を狙われるパドメの護衛としてナブーへと身を隠すのです、そこで2人は身分の違いやジェダイである事から恋愛は御法度だと言い聞かせるのですけどね

 

 

アナキンの師匠でオビ・ワン・ケノービを演じるのはユアン・マクレガーで、アナキンを正しい方向へと導こうとしているのですが、やはり若さとナブーに行った事でトリガーを引いてしまいます

 

 

故郷のタトゥーインで母シミに会おうとするのですが彼女は盗賊にさらわれており、それを義理家族に聞き助けに行くのですが彼の腕の中で亡くなってしまいます

 

ここでアナキンは悲しみと怒りで盗賊らを部族ごと全滅させてしまいます、この異常事態はヨーダも感じ取り、アナキンは徐々にダークサイドへと堕ちて行きます、それをパドメに吐露するシーンでダース・ベイダーのテーマが静かに流れるんです

 

オビ・ワンはパドメを狙った刺客ザムを殺したジャンゴを追って惑星カミーノでクローン軍の完成を知ります、このクローンの遺伝子はジャンゴなのですが、オビ・ワンは逃げられてしまいます

 

ジャンゴを追ってシオノーシスへ、そこでドロイド工場を発見、そこで登場するのがシス卿ドゥーク伯爵で演じるのはクリストファーリー

 

 

このドゥーク伯爵がメチャクチャ強い、アナキンとオビ・ワンは歯が立ちません、そこで登場するのがヨーダでジェダイ最強のヨーダにはドゥークも逃げるしかありません

 

 

とにかく本作のヨーダの凄い事!、ほんの数分の戦いなのですがフォースを自在に操り、ライトセイバーも振り回してカッコよかったです

 

 

ヨーダと同じくらい強いメイス・ウィンドゥを演じるのはサミュエル・L・ジャクソンで、彼もアナキンの中にあるダークサイドを感じ取るのです

 

 

アナキンとオビ・ワンは色々と対立する事となります、規律に厳しいオビ・ワンに、内なる怒りやパドメへの愛などで自分を抑えられなくなってきます

 

 

禁断の愛や、後に帝国軍となる銀河共和国の創設やクローン兵士、次作や旧3部作につながる伏線が多数あって見逃せません、シリーズの橋渡しとしての要素が満載です

 

 

 

 

 

「スター・ウォーズ」サーガを極める鍵がここにある それが『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』です。

 

 

 

 

 

ナブーでのアナキンとパドメは幸せそうに過ごしているのですが、その後を知っているだけに残酷ですね。