『ドリーマーズ』
2003年 イギリス・フランス・イタリア
《スタッフ&キャスト》
監督 ベルナルド・ベルトリッチ
原作・脚本 ギルバート・アデア
撮影 ファビオ・チャンケッティ
出演 マイケル・ピット/エヴァ・グリーン/ルイ・ガレル/ロバン・レヌーチ/アンナ・チャンセラー/ジャン・ピエール・レオー
《解説》
心をあなたを愛し、体は彼を愛した
巨匠ベルナルド・ベルトリッチが「ラスト・タンゴ・イン・パリ」以来、30年ぶりにパリを舞台にして撮り上げた青春ドラマ
政治運動に明け暮れたパリと、若者たちの危うい性のゲームとをリンクさせ、時代の変革を浮き彫りにしてみせる、随所でヌーヴェル・ヴァーグ映画へのオマージュが捧げられており、ベルトリッチ監督の衰えぬ感性に圧倒される
《物語》
1968年5月、革命に揺れるパリ、19歳のアメリカ人留学生マシューはいつも映画館シネマテークに通って映画を観ていた、その通いつめていたシネマテークで繰り広げられていたデモの最中にイザベルとテオという魅力的な双子の姉弟と出会う
3人は意気投合し、マシューは姉弟の両親がバカンスで留守にするアパートに泊めてもらうことになった、泊まった次の朝に隣のテオの部屋のドアを開けると、1つのベッドに裸で寝ている姉弟の姿があった、マシューは戸惑いつつドアを閉めた
3人の奇妙な同居生活が始まる、議論や映画クイズに明け暮れる快楽的な日々を過ごすが、それは徐々に性のゲームへと展開していく
映画クイズに答えれなかったテオはイザベルに罰ゲームを与えられる、ポスターに向かって自慰をすること、テオは2人の前でしてみせた
マシューはやりすぎだと言うがテオは気にしていない、テオの出したクイズに答えられない2人は罰ゲーム、それはテオの前でセックス
イザベルは服を脱ぎだすが、マシューはぎこちなく躊躇するがイザベルに急かされてマシューは戸惑いながらも欲望に身を任せて体を重ねる
マシューはイザベルが処女だったことに驚く、だがマシューとイザベルは続けて愛し合った、3人は部屋に籠もりっきりの生活を送り、時間さえあればマシューとイザベルはセックスをしていた
マシューはセックスに溺れ、そんなイザベルに「裸で寝ている姉弟を親に知られたどうする?」と質問すると「バレたら自殺するわ」と答えた
そんな堕落した生活も、やがて金も尽きていく、そして姉弟の関係に、より深く介入しようとしたマシューは、彼らの双子特有の絆から徐々に疎外され始める
ある夜、イザベルが家の中に用意したテントの中で3人は裸で仲良く寝ていた、翌朝にバカンスから戻ってきた姉弟の両親が彼らを見つけたが声をかけられずに小切手を置いてそっと出ていく
夕方になってやっと起きたイザベルは置かれていた小切手を見つけ、そこで両親に姉弟のこんな関係を知られた事を知ってしまった
イザベルはガスホースをテントの中に引き入れて心中をしようとするが、パリの街で起こっていたデモの投石が窓ガラスを破る、マシューとテオが何事かと目を覚ました
3人は外に出てデモの群衆の行進に参加、姉弟はデモに参加して過激行動を起こすと言う、マシューは暴力は政府の行動と同じだと批判する、姉弟は火炎ビンを持ってデモの中へ、マシューはその場から離れて姉弟と別れる…
《感想》
主要人物3人が裸か半裸で生活しているシーンがほとんどです、だから男2人はよくブラブラしてます(笑)、裸で生活する人っていますが気持ちいいのでしょうか?
そんな中でチャップリンとキートンのどちらが面白いとかの会話をしたり、王様ゲームのエグイのとかね、その王様ゲームみたいなので自慰をさせられたり、セックスさせられたりと淫靡な雰囲気となります
明るく健全な感じがする映像なんですが、やってることはめちゃエロい、たまりません、こんな遊びをデモの裏側で行われていて、そのギャップも背徳感がありますね
入浴シーンなんかはボカシはありませんが、セクシャルなシーンではぼかされてます、たとえばイザベルがマシューの下着を脱がして品定めするような目付きをするシーンではしっかりとボカシです
イザベル役のエヴァ・グリーンはその美しい体を惜し気もなく晒しています、本当に綺麗な体をしています、メリハリのあるスタイルというわけではないですが、熟れる直前って感じでしょうか
すんごいしなやかな身体をしていて、腰の曲線なんかも女らしくてエロティックです、それに巨乳なんですけど乳輪も大きくてエロいんです(笑)、キツイ顔立ちですけど気が強そうなのですが、すこしMっぽかったりしています
全編で裸でいる事が多いのですが、イザベルが全裸で歩いて来るだけで胸がプルンとなってそのふくよかで柔らかそうな感じがとても良かったです
イザベルがマシューの下着に手を掛けて脱がすんですけど、そこでイザベルの顔の近い位置にマシューのアソコがあるんですけどこれは相当エロかったですね、間近で見てどんな感じだったのでしょうか気になるところです
最初はベルトリッチ監督なのでもっと敷居の高い作品かと思っていました、デモや革命運動の方に焦点を合わせているのかと思っていたら、その裏で退廃的で性に溺れる若者にスポットを当てている作品でした
双子の男女が裸で一緒に寝ている自堕落な生活って、それって近親相姦なのかもって思いそうですがそうではなくて、双子特有の一心同体のような絆みたいなものなのかも
衝撃の問題作「ラスト・タンゴ・イン・パリ」から30年、巨匠ベルナルド・ベルトリッチが革命に揺れるパリを舞台に青春のパッションと痛み、愛の在り方をヴィヴィッドに描き出したセンセーショナルなラブストーリー それが『ドリーマーズ』です。
過去の白黒作品が要所で挿入されています、その作品を知っていればもっと楽しめたかと感じました、ただ「フリークス」(多分‥)が映し出された時には「えっ!?」と思いました。
更に過激な続・裏237号室の『ドリーマーズ』のレビューはこちらです。