ゴールデンカムイ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ゴールデンカムイ』

 

 

 

 

 

2024年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 久保茂昭

 

原作 野田サトル

 

脚本 黒岩勉

 

撮影 相馬大輔

 

音楽 やまだ豊

 

 

 

出演 山﨑賢人/山田杏奈/眞栄田郷敦/工藤阿須加/柳俊太郎/泉澤祐希/矢本悠馬/大谷亮平/勝矢/高畑充希/木場勝己/大方斐紗子/秋辺デポ/マキタスポーツ/井浦新/玉木宏/舘ひろし/永尾柚乃

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

猛き者よ、奪い合え

 

明治末期の北海道を舞台に莫大なアイヌの埋蔵金を巡る、野田サトルの大ヒット同名漫画を実写映画化したサバイバル・バトルアクション

 

「キングダム」シリーズの山﨑賢人が杉本佐一、「彼女が好きなものは」の山田杏奈がアシㇼパを演じ、豪華キャストが個性豊かなキャラクターたちを演じる、監督は「HIGH&LOW」シリーズの久保茂昭

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

1905年、大日本帝国陸軍の軍人・杉本佐一は日露戦争最大の激戦地である二百三高地で、どんなに大ケガをしても立ち上がり、鬼神の如く戦い、“不死身の杉本”の異名を轟かせていた

 

 

2年後の冬、杉本は一攫千金を夢見て北海道で砂金採りをするも既に砂金は採り尽くされていた、そんな時に出会った後藤竹千代という酔っ払いの男から儲け話を聞かされた

 

 

5年前、北海道のアイヌたちは自分たちの土地を奪った和人に復讐すべく、その資金として20貫もの金塊を貯めこんでいたが、ある男がアイヌたちを皆殺しにして金塊を奪った

 

その男は金塊の隠し場所を誰にも話さないまま逮捕されて網走刑務所に収監され、拷問をされても口を割らず、脱獄を阻止する為に足の腱を切られていた

 

男は金塊の場所を記した暗号を24人の囚人の体に刺青として彫り、別の刑務所への護送の最中に囚人たち24人は全員脱獄をして消えた

 

杉本は酔っ払いの与太話だと思っていたが、酔いの醒めた後藤は喋り過ぎたと口封じに杉本に銃を向けるが返り討ちに遭って逃げるが、後藤はヒグマに襲われて殺され、杉本も襲われるが、そこに現れたアイヌの少女・アシㇼパに助けられた

 

 

杉本から金塊の話しを聞いたアシㇼパは自分の父親が金塊を奪った男に殺されていたことから真相解明と敵討ちの為に杉本に手を貸す事にした

 

 

殺された後藤の体にも暗号の刺青が彫られており、それは24人の囚人の刺青は殺して皮膚を剥がす事が前提で彫られており、杉本は後藤の死体から皮膚を剝ぎ取った

 

杉本とアシㇼパは情報を得る為に小樽に向かうが自分たちを尾行する笠原勘次郎と白石由竹を捕らえるも、陸軍第七師団所属の尾形百之助上等兵に笹原は射殺されてしまう

 

 

アシㇼパが煙幕を張り、杉本が尾形と乱闘になるが、尾形は杉本に金塊探しから手を引くように言うが、相手が不死身の杉本と知るや再び乱闘となるも、杉本は尾形を崖下に投げ落とし、逃げる白石を捕らえようと一緒に極寒の川に転落

 

 

杉本と白石は凍え死にそうになるが協力して暖を取り、白石から網走刑務所から護送中に囚人たちを脱獄させたのは、死んだとされていた新撰組副長・土方歳三だと聞かされる

 

 

アシㇼパは白石の刺青を描いて約束通り逃がしてやる、その頃、第七師団の情報将校・鶴見篤四郎中尉は瀕死の尾形を収容し、杉本が金塊を狙っている事を知り、杉本とアシㇼパに追っ手を差し向けた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

おいらはまだ途中ですが原作もアニメも見ています、そんな中での実写映画化なのですが、おいらは満足出来る作品でした、予備知識がない方が分かりにくいかも

 

 

オープニングの日露戦争の戦闘の描写は激しめでしたが、それはR15を避ける為かな?、あまりリアルな戦闘描写だと子供は観れなくなるもんね

 

主人公の杉本佐一を演じるのは「キングダム」シリーズの山﨑賢人で、これでも10キロ増やして撮影に挑んだそうです、原作の杉本はゴツイからね

 

 

最初はまた山﨑賢人かと思いましたが、観終わった後には山﨑賢人で正解だったなと、実際にゴツイ男を使うとなると元アスリートとかになってしまいますもんね、銭湯のシーンで傷だらけのゴツイ体を披露しています

 

もう一人の主人公のアシㇼパを演じるのは「樹海村」の山田杏奈で、原作のアシㇼパは12~3歳の設定なのですが、山田杏奈は更に10歳くらい上の設定です

 

 

原作ではなかなかの下ネタがあるのでアニメでもよくそのまま放送出来たなっていうシーンがこの先にあるのです、本作の最後には「オソマヒンナ」のセリフが

 

 

杉本と手を組む事になる白石を演じるのは「今日から俺は!」の矢本悠馬で、脱獄王と言うだけあって胃の中に剃刀や銃弾を隠していたり、肩の関節を外して鉄格子をすり抜けたり

 

 

杉本と乱闘になる尾形を演じるのは「東京リベンジャーズ」シリーズの眞栄田郷敦で、肩を脱臼させられて投げ技を食らって顔から落とされるシーンは痺れました

 

 

尾形らが所属する第七師団の情報将校の鶴見を演じるのが「キングダム 運命の炎」の玉木宏で、鶴見は戦闘で前頭葉が吹き飛ばされておでこにプロテクターみたいなのを装着していて、興奮すると脳髄が垂れてくるんです

 

 

鶴見の命を受けて杉本を追う谷垣を演じるのが大谷亮平で、仲間と二手に別れてアシㇼパを追います、杉本を追った3人はヒグマに襲われて全員殺されます

 

 

杉本を拷問する双子の二階堂兄弟を演じるのが「カラダ探し」の柳俊太郎、これも原作に寄せていて異常者っぽい雰囲気が出ていました

 

 

杉本らと敵対する刺青の囚人で大男の牛山を演じるのは勝矢で、性欲の強さがあだとなって見つかってしまいます、女を抱く時に裸になりますからね

 

 

牛山を見付けた土方歳三を演じるのが舘ひろし、歴史上の人物で演じたい人物でもある土方歳三の戊辰戦争での箱館五稜郭で戦死したその後を演じるにあたって舘ひろしは感慨深かったそうです

 

 

こうして杉本とアシㇼパに鶴見率いる第七師団と土方歳三らの金塊を巡る三つ巴の戦いとなります、この主要人物たちが交わって会話なんかがあるのですがこれがまたヒリヒリするほど緊張感があります

 

 

杉本が金塊を狙う理由は幼なじみの梅子の目を治してやりたいんです、梅子を演じるのが「ヲタクに恋は難しい」の高畑充希で、思ったより描かれていていましたね

 

 

ラストには続編を匂わせるエンディングで、本作のヒットでこれは続編がありそうで今から楽しみです、でもまだまだ始まったところで終わりですよ(笑)

 

 

 

 

 

 

気高き北の大地・北海道に隠された、莫大なアイヌの埋蔵金、謎を解くカギは24人の脱獄囚に彫られた刺青、今、命がけの争奪戦が始まる! それが『ゴールデンカムイ』です。

 

 

 

 

 

杉本は最初から顔にや体に大きな傷があるのですが、その後にも大きな傷を受けたりとまさに不死身の杉本でしたよ。