『スペシャリスト』
1994年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ルイス・ロッサ
脚本 アレクサンドラ・セロス
撮影 ジェフリー・L・キンボール
音楽 ジョン・バリー
出演 シルベスター・スタローン/シャロン・ストーン/ジェームズ・ウッズ/ロッド・スタイガー/エリック・ロバーツ
《解説》
女が仕組んで男が仕掛ける
巨大犯罪組織に両親を殺された女と、彼女に雇われた爆破のプロフェッショナルが組織に戦いを挑むサスペンスアクション、合計7回の爆破シーンの迫力と、主演2人が繰り広げる濃厚なラブシーンが見どころ
狙ったモノだけを破壊する爆破のスペシャリストにシルベスター・スタローンが扮し、頭脳を駆使したアクションを魅せる、主人公に仕事を依頼する女性をシャロン・ストーンがセクシーに演じる
《物語》
CIAの爆破工作員のレイ・クイックは上官のネッドと共に麻薬王の暗殺任務の為に橋に爆弾を仕掛け、そこからターゲットの運転する車が通り掛かる
しかしそこには彼の子供も一緒でレイは爆破中止を求めるがネッドは起爆装置を起動、爆弾を解体しようとするレイだったが間に合わずターゲットと子供は爆破された
レイとネッドは口論から殴り合いになり、この一件を委員会に告発し、レイはネッドを道連れにCIAを退職する事となった
フロリダ州マイアミ、レイはフリーの爆破請負人となり仕事をこなしていたが、ある女から依頼が入った、3人を殺して欲しいとの依頼にレイは断ったが依頼人は突き止めた
彼女の名はメイ・マンロー、彼女は両親を殺された復讐を誓い、レイに依頼してきたのだ、標的の1人はマフィアのレオンファミリーのドンのジョーの息子トマス、その後ろにはあのネッドが就いていた
メイはトマスが主催するパーティに出向き、その美貌で彼に近付き、彼の愛人となった、トマスの死に際に正体を明かし、それを聞いて死んでいくあいつを見る
しかしメイは復讐とはいえ、彼の愛人となって憎悪と嫌悪感に苛まれ夜には悔しくて1人涙を流していると電話が鳴り、レイが依頼を引き受けると
レイは3つのルールをメイに言った、それはトマスにもう近付くな、今後の連絡はこっちからする、そしてこれが罠だったら殺すと
最初のターゲットはジョーの部下のチャーリーで、扉に爆弾を仕掛けて殺害、その手際の良さにネッドはジョーに説明して暗殺者の特定を命じた
2人目のターゲットは用心しながら車に近付き車の下の爆弾に気付き信管を外し、そのまま駐車場を出た時に別の爆弾で吹き飛ばされた、ネッドはその見事な仕事に嫉妬を感じる
ネッドはメイを呼び出した、メイは彼の手引きでトマスに近付き、3人を殺してネッドはファミリー乗っ取りを狙っていたのだ
《感想》
主人公のレイ・クイックを演じるのは「クリフハンガー」のシルベスター・スタローンで、元CIAの爆破工作員で爆弾のスペシャリストなんです
麻薬王を暗殺する為に橋に爆弾を仕掛けるのですが、ターゲットは1人と聞いていたのに子供と一緒だったんです、レイは子供の暗殺は出来ないと中止をしようとしますが、上官のネッドはそのまま実行
ネッドを演じるのは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のジェームズ・ウッズで、非情な性格でレイに告発を受けた事でCIAを追われ、レイに恨みを持っています
レイに仕事を依頼するメイ・マンローを演じるのは「硝子の塔」のシャロン・ストーンで、その美貌で両親の敵であるトマス・レオンに近付きます
いくら敵討ちとはいえ、その宿敵に近付いて愛人となってチャンスを窺うなんてなかなか危険ですよね、それに敵に抱かれるなんてどんな気持ちでしょうか
その悔しさや嫌悪感で夜には1人で涙を流すのです、いつでも殺せるかと思っても抱かれている最中は難しいのか、それに取り巻きもいるのでね、これほどの屈辱に恥辱は死ぬほど悔しいでしょう
その標的のトマスを演じるのはエリック・ロバーツで、女好きで父親の威厳で偉そうで、ネッドとも衝突する気の短い性格なんです
トマスの父親のジョー・レオンを演じるのは「悪魔の棲む家」のロッド・スタイガーで、彼がメイの両親殺害をトマスに命じた張本人なんです
とにかくレイの爆破は凄くてホテルの一室を吹っ飛ばしてしまうほどの罠を仕掛けたりね、この爆発シーンは凄まじくて本作の見せ場でしたね
ラストのレイのアジトでの爆破の攻防も面白い、平行を傾けると爆発する爆弾だったりで色んなタイプの爆弾を見る事が出来ますので面白い
しかし一番の見どころはシルベスター・スタローンとシャロン・ストーンの濃厚なラブシーンでしょうね、一緒にシャワーを浴びるところからベッドまで、これだけでも観る価値ありです(笑)
女の凶器は、その美しい体、男の武器は、磨き抜かれた戦術、もっとも危険な二人が挑むもっともハードな爆破行動! それが『スペシャリスト』です。
まあスタローンの鍛えられた体とシャロンの綺麗な肢体は全盛期かも。
更に過激な続・裏237号室の『スペシャリスト』のレビューはこちらです。