紅い服の少女 第二章 真実 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『紅い服の少女 第二章 真実』

 

 

 

 

 

2017年 台湾

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 チェン・ウェイハオ

 

脚本 チエン・シーケン/ヤン・ワンルー

 

音楽 リー・ロキッド

 

 

 

出演 レイニー・ヤン/アン・シュー/フランチェスカ・カオ/ルビー・チャン/ホアン・ハー/ウー・ニェンシュエン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

90年代に台湾全土を震撼させた怪奇事件を基に家族の絆を描く衝撃作

 

紅い服の少女として知られる台湾の都市伝説と、人を惑わす山の魔物“魔神仔”の怪異譚を融合させたホラー映画の第二弾、2017年の台湾映画年間興行成績第1位を記録する大ヒット作

 

突然消えた娘を捜す母親を主人公にしたメインストーリーに、前作の主人公が絡み、2人が紅い服の少女の謎へと迫っていく、魔物を遠ざけるという守り神“虎爺”(フーイエ)の儀式が大きな役割を果たすなど、古いものと新しいものが混在する新感覚ホラー

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

2016年、ソーシャルワーカーで社会局のリー・シュウフェンはリン・メイファの自宅を訪問、虐待の恐れがあるとやって来たのだ

 

 

メイファの胸や腕には呪文が刻まれており、家の中には謎の祭壇、壁にはお札、床には呪文が書かれていた、娘のヨンチンの姿が見えず隠し部屋にヨンチンがいた、全身に呪文が書かれており無表情なヨンチンは保護された

 

 

保護施設でヨンチンは外は危険だから家に帰りたいと言い、自分の手に呪文を書いている、医師の診断では虐待の痕跡はない、シュウフェンは1年も監禁して体は落書きだらけでこれは虐待だ

 

メイファはシュウフェンに会いに来て外は危険だから娘を返して欲しいと懇願するもシュウフェンは施設は安全だからと車で去ってしまう

 

 

娘のヤーティンを迎えに学校に行くが帰った後、ヤーティンは妊娠を隠していた事で親子の仲は険悪、家に帰ってもヤーティンはおらず彼氏のリン・ジュンカイに会いに行く

 

ジュンカイは虎爺と呼ばれる精霊の器として寺院で修行の身、彼に話しを聞くと2週間会っていないと、失踪したと考えて警察に連絡する

 

 

校内の防犯カメラには紅いワンピースの少女と歩いているヤーティンの姿を捉えていた、ジュンカイは魔神仔に連れ去られたとシュウフェンに訴える

 

山に向かったと思われ捜索隊が向かう、ジュンカイは虎爺の力でヤーティンの靴を発見、ジュンカイの師匠のロンはここは魔神仔の縄張りでこれ以上は進むなと警告

 

そこにあった廃墟となっている病院にシュウフェンは人影を見て中に入ると、その奥で様子のおかしい妊婦を発見、保護された女性はシェン・イージュンで更に彼女の恋人と祖母は行方不明の末に亡くなっていた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

前作「紅い服の少女 第一章 神隠し」の大ヒットを受けて作られた本作は2017年台湾映画年間興行成績1位の大ヒットとなり、日本ではシリーズ2作を一挙公開となりました、監督は引き続きチェン・ウェイハオ

 

社会局家庭内暴力センターで働くシュウフェンは学生の娘のヤーティンが妊娠している事に気付き、ヤーティンの意志を無視して望まない妊娠だとして中絶を強要

 

 

それは自分も若くして妊娠してヤーティンを産んだ事にもあります、自分が苦労した事を娘にもして欲しくないと思ったのでしょう、でもそれは自分も出産しているので何とも言えませんね

 

シュウフェンを演じるのはレイニー・ヤンで姉に間違われるほどまだ若いシングルマザーです、娘とは険悪な雰囲気で妊娠を知った後にヤーティンは失踪してしまいます

 

 

ヤーティンを演じるのはルビー・チャンでまだまだ学生で見た目も女の子で、まさかの妊娠だったと思いますが母性が湧いたのか出産を考えるのですがシュウフェンは望まない妊娠だと言って中絶を迫るんです

 

後半で自分も子供の頃に先輩に無理矢理にセックスを強要されて妊娠してしまい、望まない妊娠だったのですがヤーティンを産んだ事を思い出します

 

シュウフェンが虐待を疑ってメイファの自宅に行くのですがそこにヨンチンがいて保護されるのです、メイファは禁断の術を使っていたんです、演じるのはフランチェスカ・カオ

 

 

ヤーティンが行方不明になって彼氏のジュンカイを訪ねるのですが彼は虎爺の器として修行中なんです、これは精霊を体の中に入れるような物でしょうか

 

魔神仔に連れて行かれたと知って山を捜索するのですがそこにあった廃病院の中でシェン・イージュンを発見するんです、演じるのは前作から引き続きアン・シュー

 

 

前作のラストでなんとなくハッピーエンドだったようなイージュンだったのですが、こんな虫をガツガツ食べる妊婦で登場とはショッキングでしたね、DJのお洒落な面影はありません

 

 

こうしてシュウフェンとイージュンとメイファの女性3人によってこの魔神仔にまつわる物語は進んで行くのです、そこにシュウフェンの夫のジーウェイが絡んできます

 

そしてヤーティンとヨンチンの女の子2人も魔神仔に関係し、そこには人間の持つ愛で魔神仔に迫るのです、それに虎爺のジュンカイも虎に変身して魔神仔と戦います

 

 

まさかの虎男に驚きです、シュウフェンとヤーティンを守る為にケガをしても精霊が下りて来て別人格のようになるんです、色々と死者も出て恐ろしいのですが最後にはハッピーエンドになるのですが、これが本当のハッピーエンドなのかは分かりません

 

 

 

 

 

紅いワンピースの少女に隠された謎と、試される母と娘の絆 それが『紅い服の少女 第二章 真実』です。

 

 

 

 

 

この紅い服の少女と魔神仔を融合させたキャラクターはこの先にも出てきそうです。