『貞子3D』
2012年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 英勉
原作 鈴木光司
脚本 藤岡美暢
撮影 藤本信成
音楽 川井憲次
出演 石原さとみ/瀬戸康史/高橋努/染谷将太/高良光莉/山本裕典/平祐奈/田山涼成/橋本愛
《解説》
Sの復活
Jホラーブームの火付け役となりハリウッドリメイクもされた「リング」のキャラクター・貞子がもたらす新たな恐怖を3Dで描く
「リング」原作者の鈴木光司がオリジナルストーリーを考案、石原さとみがホラー映画初主演を務め、茜の恋人役で瀬戸康史、貞子役は「告白」などで注目を集める橋本愛
《物語》
世間ではニコニコ動画で自殺が生放送されるという呪いの動画が噂になっていた、その動画は恐ろしい映像の後に「お前じゃない」と声が聞こえ、それと共に閲覧者が自殺というもの
警察もこの連続する自殺に頭を悩ませていた、鮎川茜が教師を勤める女子校の生徒の1人の典子も必死でその動画を探していた、動画は放送後に削除されるも今もゲリラ的にアップロードされ続けている
典子は遂に動画を見付け再生に成功するが、その直後に自宅マンションから自殺、窓を突き破って携帯電話を持ったままの自殺で変死事件
典子の変死事件を担当した刑事の小磯と中村は学校に現れて茜から事情聴取、捜査の過程で女子生徒の会話から呪いの動画の噂を聞きつける
調べた結果、そのニコニコ動画の自殺の生放送を見た5人はまったく同じ時刻に自殺、その後も自殺者が20人以上になっていた、それが事実なら全てが繋がる
動画を最初にアップロードした人物が柏田清司という男である事を突き止める、しかし自殺した柏田の死体すらない、柏田はネット界で有名な画家だった
茜の教え子で典子の友人だった理沙も学校のパソコン動画のアクセスに成功する、パソコンの中で柏田が自殺し、現れた女に首を絞められる理沙
心配して現れた茜の悲鳴でパソコンが破壊され、「お前だ」という言葉を残して姿を消した、茜は動画に関する情報を聞き、動画の最後に「お前じゃない」という言葉を聞いている事を知る
茜は生徒の前で取り乱したりで責任問題に発展、一方、茜の恋人の孝則もまた呪いの動画の再生に成功してしまう、しかし動画の女は茜に「お前だ」と宣言する
その頃、柏田の捜査を進めていた中村刑事が突然自殺、小磯刑事は遂に柏田が目指していたものが「Sの復活」だと知る
『貞子3D2』
2013年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督 英勉
原作 鈴木光司
脚本 保坂大輔/杉原憲明
撮影 藤本信成
音楽 川井憲次
出演 瀧本美織/瀬戸康史/平沢宏々路/石原さとみ/大沢逸美/大西武志/山本裕典/田山涼成
《解説》
あの子が生まれた
ジャパニーズホラーを代表する恐怖のアイコン・貞子を3Dで描いた「貞子3D」の続編、前作に引き続き「リング」シリーズの原作者・鈴木光司によるオリジナルストーリーを、英勉監督のメガホンで映画化
NHK連続テレビ小説「てっぱん」で知られる若手女優の瀧本美織が楓子役で主演、彼女の兄を瀬戸康史が演じ、スマホアプリ連動の「スマ4D」により、恐怖倍増の新感覚に侵蝕される
《物語》
孝則と茜は結ばれて凪という一人娘が生まれた、それから5年が経って茜は亡くなり、孝則は病院の警備員をし、忙しい孝則の代わりに孝則の妹の楓子が世話をしている
しかし凪は少し変わった子供で、お絵かきの時間に描いた絵は画用紙を真っ黒に塗り潰し、彼女の周りでは謎の不審死が起こる事もあった
世間では連続する自殺に警察も頭を悩ませていた、垣内刑事はそこでも噂になっている呪いの動画を信じられず、かつて担当していた小磯刑事に話しを聞きに行く
凪に疑問を持った楓子は孝則の部屋に忍び込んで手掛かりを探し、そこに死刑囚の柏田清司からの手紙を発見、楓子は獄中にいる柏田を面会
その手紙を持って楓子は孝則に詰め寄った、そこで孝則は茜が生きている事を話した、5年前に貞子を倒す為に茜は貞子を自分の体に封じ込めた
その後に凪が生まれ、凪は貞子の力を持ったまま生まれたのだ、孝則は茜と凪を会わせれば貞子が復活する、茜は植物状態になった今も貞子と戦っている
その真実に辿り着いた垣内刑事が凪を拉致、彼の妻は呪いの動画で妻を失い、茜と凪を殺そうとすると植物状態だった茜が目を覚ました
《感想》
本作は「リング」「らせん」の直接的な続編となっています、原作の鈴木光司の書き下ろし「S」の設定を応用して映画オリジナルに再構築しています
主人公の鮎川茜を演じるのは石原さとみで、女子校の教師をしているのです、彼女のクラスでも呪いの動画が噂となっていて茜が再生するとカタツムリの映像で「のろいのどうだ」と
呪いの動画を探している生徒の典子が自宅で再生してその後に自殺、自分で窓を突き破って携帯電話を持ったままの変死で警察も捜査
ここまで同じような自殺者が連続して発生しているんです、若い中村刑事は噂の呪いの動画の存在を考えるのですが、ベテラン刑事の小磯はまったく信じません
中村刑事を演じるのは高橋努で事件に関係あるのではと呪いの動画を探して挙句に自殺、小磯刑事を演じるのは田山涼成でそんな噂は信じないのですが貞子の存在にまでたどり着きます
小磯は大昔に念力を持った貞子が村人に疎外されて挙句の果てに生きたまま井戸に投げ込まれたと茜に説明し、一緒に貞子の井戸に向かいます
それもこれもニコニコ動画の生放送で自殺した柏田清司が貞子の復活を望んでいたんです、複数の女性を拉致殺害し、貞子に肉体を与える事なんです、なので呪いの動画を見たら「お前じゃない」とね、演じるのは山本裕典
しかし茜には幼い頃から念力のような特殊な力があって、学校に暴漢が入って来た時に茜が悲鳴で暴漢を倒してしまった事から化け物でも見るようにされます、演じるのは平祐奈
同級生の安藤孝則だけが助けてくれた礼を言い、その力は人を守る為の力だとね、こうして2人は現在まで支え合って来たんです、演じるのは瀬戸康史
そして茜は貞子に魅入られてしまいます、「お前だ」とね、貞子を演じるのは橋本愛で、貞子史上最高の美少女だと公開ギリギリまで伏せられてました
続編はその孝則と茜の娘の凪が貞子の子供と位置付けられます、凪の周りでは呪いの動画によって自殺する人がいて、世話をする楓子は凪を不気味に感じるのです
楓子を演じるのは瀧本美織で女子大生なのです、凪の事が心配で臨床心理学の教授に相談するも凪に翻弄されてしまいます、大人が接しても怖い凪なんです
凪が怖くて孝則の部屋で柏田の手紙を見付けた楓子は柏田に面会、そこで凪が貞子の子で殺せと唆されるんです、柏田の言葉に操られるように凪を連れて行く楓子
吊り橋で凪を抱えて落とそうとするも、凪が「殺すの?みんな凪が怖いの?」と涙ながらに訴えるんです、それを見て楓子は正気に戻って凪を抱きしめます
最初はビデオ再生で貞子の呪いが伝染したのですが時代は変化してネットなどの動画になって、どこでも貞子は現れるようになりましたね
多発する不審死、事件の背後にある、呪いの動画とは…? それが『貞子3D & 貞子3D2』です。
この日本映画屈指のキャラクターの貞子はもう永遠ですね。





















