X エックス | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『X エックス』

 

 

 

 

 

2022年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 タイ・ウェスト

 

撮影 エリオット・ロケット

 

音楽 タイラー・ベイツ/チェルシー・ウルフ

 

 

 

出演 ミア・ゴス/ジェナ・オルテガ/マーティン・ヘンダーソン/ブリタニー・スノウ/オーウェン・キャンベル/スティーブン・ユーア/スコット・メスカディ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

A24が仕掛ける真夏のエクストリームライド・ホラー

 

史上最高齢の殺人鬼夫婦が住む屋敷に足を踏み入れてしまった3組のカップルの運命を描いたホラー、1979年のアメリカ・テキサス州を舞台に、悪夢のような出来事に遭遇する

 

監督・脚本は「キャビン・フィーバー2」などのタイ・ウェスト、「サスペリア」などのミア・ゴスがヒロインを演じ、「ザ・ベビーシッター キラークイーン」のジェナ・オルテガ、「プロムナイト」のブリタニー・スノウらが共演する

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

1979年・テキサス州のとある農場、警官2人が到着して家の前に死体を発見、家の中に入ると血だらけでテレビは付けっ放しで宗教番組が流れ、地下に降りるとそこで警官は何かを発見した

 

 

24時間前、女優のマキシーンはドラッグをやり、プロデューサーのウェインに何事もやりすぎは良くないとキス、2人はポルノ映画の撮影の為にテキサスの農場に向かう

 

 

撮影クルーはウェインとマキシーン、主演女優のボビー・リンと男優のジャクソン、監督のRJと音声のロレイン、ロレインとRJは恋人同士でロレインはRJを手伝っている

 

 

ボビー・リンとジャクソンは時々恋人だと、ウェインは地元のヒューストンじゃあセックスにうるさくて堂々と撮れない、テキサスは年寄りばかりの農家で金を求めている

 

 

農場に近くなると人間よりも牛の方が多くなり、車に撥ねられた牛の死体を目撃、撮影場所の農場に到着し、ウェインが家主のハワードに会うがハワードは突然銃を持ち出した

 

 

ウェインは電話をしたと説明するとハワードは納得して部屋に戻った、クルーは撮影準備に取り掛かるが窓からハワードの妻パールはクルーたちをじっと見つめていた

 

 

借りる小屋を案内してもらいウェインは金を渡すがハワードは、お前たち全員気に食わないと吐き捨てて部屋へと戻った、クルーらはハワードに不信感を抱く

 

早速撮影を開始、まずはジャクソンとボビー・リンのセックスシーンから、マキシーンは小屋の外の湖の畔を歩いているとパールが見つめている

 

 

セックスシーンを撮り終えたウェインはこの作品で金儲けが出来ると興奮、RJはポルノではなくシネマとして撮っていると芸術家気取り、そして次はマキシーンの撮影が始まった

 

 

撮影終了後にクルーたちがくつろいでいると愛やセックスについて話し、するとロレインが自分も映画に出たいと言い出し、RJは断るがウェインが許可

 

 

真夜中に悩むRJはこの場所から逃げ出そうとするが車の前にパールが立っている、RJは車を降りてパールに声を掛けるがパールはRJをナイフでメッタ刺しにする

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

1970年代のテキサスと言ったら「悪魔のいけにえ」なのですが、そんな雰囲気を漂わせる作品です、この時代のテキサスのあちこちでこんな事件が起こってるのかも

 

 

それにポルノ映画で一儲けと目論むのも1970年代には「ディープ・スロート」というポルノ映画が空前の大ヒットとなった事もあって一攫千金なのかも

 

女優のマキシーンを演じるのはミア・ゴスで、あどけない顔立ちなのですが薬物に頼っています、恋人はマネージャーでプロデューサーのウェイン

 

 

ウェインを演じるのはマーティン・ヘンダーソンで色々と怪しげな仕事をしつつポルノ映画の撮影をする事に、恋人のマキシーンを出演させてジャクソンと絡ませます

 

 

ジャクソンを演じるのはスコット・メスカディで、ベトナム戦争帰りで現在も海兵隊員の鍛えられた体で女優を抱きます、撮影で恋人のボビー・リンを絶頂に導きます

 

 

ポルノ映画の主演女優のボビー・リンを演じるのはブリタニー・スノウで、絶頂なのは演技だとジャクソンに言います、まさにポルノ女優ですね

 

 

監督のRJを演じるのはオーウェン・キャンベルでポルノなのですがフランス映画のようなシネマを目指しています、ロレインにポルノなんてと言われるといつから潔癖症になったんだと

 

 

RJの恋人の音声係のロレインを演じるのはジェナ・オルテガで、撮影が進むにつれて自分も出たいと言い出して、RJを困らせいつから潔癖症にと言います、ウェインに許可されてジャクソンと絡みます

 

 

印象深いのはRJがロレインは他の女と違って良い子なんだとウェインに説明をするのですが、ウェインは世の中に良い子なんていないと言い放ちます、なかなかショッキングなセリフです

 

 

農場で小屋を借りる為にウェインが家主のハワードに挨拶に行くといきなり銃を構えられます、この瞬間にこのハワードはヤバいじいさんなのかと思わせておいて、実際にヤバいのは妻のパールなんです

 

 

よぼよぼのばあさんなのですが、その昔は絶世の美女だったようですが、戦争によって思った人生を歩めなかった事を恨み、若いマキシーンらを見て欲情するのです

 

その疼きをハワードに向かうのですが心臓の悪いハワードはパールを抱く事は難しい、その苛立ちで殺人の衝動を抑えられなくなったのかも

 

 

しかしハワードとの会話ではこれまでも何人殺しては湖に沈めているようです、湖にはワニがいて死体の処理や、生きたままワニの餌にするようです

 

史上最高齢の殺人鬼夫婦なのですがよくそんなエネルギーがありますね、ハワードは銃を撃ちますが、パールは撃ったら吹っ飛んでましたよ

 

 

本当に1970年代のテキサスってこんなイメージです、広大な農場で旅行者が消えても誰も知らない、異常者がたくさんいるとかのイメージです、なんか怖いね、「ミッドサマー」のA24製作は期待しちゃいます

 

 

 

 

 

死ぬほど快感 それが『X エックス』です。

 

 

 

 

 

シリーズ化が決まったようで続編も撮影しているそうです、前日譚になるそうです、殺人鬼夫婦の若い時とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『X エックス』のレビューはこちらです。