トップガン マーヴェリック | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『トップガン マーヴェリック』

 

 

 

 

 

2022年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ジョセフ・コジンスキー

 

脚本 アーレン・クルーガー/エリック・ウォーレン・シンガー/クリストファー・マッカリー

 

撮影 クラウディオ・ヒンドル

 

音楽 ハロルド・フォルターメイヤー/ハンス・ジマー/ローン・バルフェ

 

 

 

出演 トム・クルーズ/マイルズ・テラー/ジェニファー・コネリー/ジョン・ハム/グレン・パウエル/ルイス・プルマン/チャールズ・パーネン/バシーン・サラディン/モニカ・バルバロ/ジェイ・エリス/ダニー・ラミレス/グレッグ・ターザン・デイビス/エド・ハリス/バル・キルマー/リリアナ・ウレイ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

誇りをかけて、飛ぶ

 

トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた1986年公開の世界的大ヒット作「トップガン」の続編、主人公マーヴェリックをトム・クルーズが再び演じ、「セッション」のマイルズ・テラー、「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー、さらに前作でマーヴェリックのライバル、アイスマンを演じたバル・キルマーも再出演する

 

「オブリビオン」のジョセフ・コジンスキーが監督を務め、「ミッション:インポッシブル」シリーズの監督や「ユージュアル。サスペクツ」の脚本家として知られるクリストファー・マッカリーが脚本に参加

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

1969年3月3日、アメリカ海軍はトップ1%のパイロットの為にエリート学校を設立した、その目的は失われつつある空中戦の極意教示、世界最高のパイロット学校の呼び名は“トップガン”

 

カリフォルニア州モハーヴェ砂漠、ピート・マーヴェリック・ミッチェル大佐は極超音速テスト機ダークスターのテストパイロットを務めているがプログラムのキャンセルを通達される

 

チェスター・ハンマー・ケイン少将は無人機開発に予算を回すと言われるがプログラムを強行、マーヴェリックはマッハ10の記録に成功するも加速を続けた為に機体は空中分解

 

 

海軍勤務30余年、叙勲多々、表彰多々、40年間で敵機3機を撃墜した唯一の男、なのに昇進も引退も拒み、どんな危険を冒しても死なない、本当なら少将になっていて然るべき人物

 

マーヴェリックはそこが自分のいるべき場所、しかしもうマーヴェリックの居場所はないと告げられ飛行禁止令が出る直前にトップガンに戻る事になった、マーヴェリックはノースアイランド海軍航空基地への教官としての赴任を命じられる

 

 

ある国で条約に違反して建設中のウラン濃縮プラント、それは我が同盟国にとって深刻な脅威となり、プラントを破壊するミッションの為のマーヴェリックの力が必要なのだ

 

12名のトップガン卒業生が集められ、マーヴェリックがその中の6名を選び、危険なミッションに向かわせる作戦、そこにはかつてのパートナーのグースの息子、ブラッドショー・ルースターもいた

 

 

この任務はそもそもマーヴェリックは候補ではなかった、カザンスキー大将が指名したのだ、かつて競い合ったライバルのアイスマンだ、それにこれがマーヴェリックにとって最後の任務だと

 

教官としての初日に集められたエリートパイロットたちは伝説のパイロットのマーヴェリックにざわつき、その実力を見る為に空中戦を行い、誰一人マーヴェリックには敵わなかった、しかしルースターとの確執は残ったまま

 

 

今回のミッションは生還の可能性が極めて難しい任務だが、マーヴェリックは生還させるために厳しい訓練を開始するのだが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

トム・クルーズは前作の「トップガン」の出来が気に入った事で続編の権利を自身で手に入れて、いつの日かその時が来る事を信じて36年ぶりに製作されました

 

 

オープニングからカッコイイ映像にケニー・ロギンスのデンジャーゾーンが流れるなんてゾクゾクしましたよ、それに今の時代は何でもCGなんですが本作は全て本物だそうです

 

 

本物の戦闘機による飛行なので迫力も凄いです、戦闘機がスレスレですれ違ったりね、もちろんその音も凄いし、出来る事ならニオイも知りたいくらいです

 

トム・クルーズはFA-18に乗って実写撮影する、俳優にも訓練をさせる、そうじゃなきゃやらないと豪語し、海軍協力の下で本物を使用しての空撮が可能となりました

 

 

俳優たちは7~8Gを体験して視界は閉ざされて内臓が押し潰され、血液は脚に向かって流れ顔面は歪む、俳優は映画撮影なのか戦闘訓練なのかわからなくなりますよね

 

ヒロインのペニー・ベンジャミンを演じるのはジェニファー・コネリー、前作でペニーは名前だけの登場なんですけど娘もいるシングルマザーなんです

 

 

マーヴェリックとペニーは過去に恋愛があったようなのですが、ペニーはもうマーヴェリックにはコリゴリって感じでバーを経営するセクシーな女性なんです

 

トップガンの訓練生は前作では男だけで構成されていましたが本作では女性も印象的な活躍をしています、フェニックスを演じるのはモニカ・バルバロで、気の強いカッコイイ女性です

 

 

前作でマーヴェリックのライバルだったアイスマンが再び登場、演じるバル・キルマーは実際に2017年に喉頭がんを公表していて発声が困難なのです

 

 

トム・クルーズはバル・キルマーの出演を強く望みアイスマンも喉頭がんの設定に変更、声はAIによるものなのですが、二言ほど肉声を発しています

 

マーヴェリックのかつてのパートナーのグースの息子ルースターを演じるのはマイルズ・テラーで、父親を死なせてしまった事でマーヴェリックとルースターに確執があるんです、マーヴェリックは父親代わりになりたかったのですが難しいですね

 

 

自信満々でルースターやフェニックスと衝突するハングマンを演じるのはグレン・パウエルで、まあいつもいる嫌な奴なんです、でもミッションはチームワークだと教えられていい奴になります

 

 

ペニーの娘のアメリアを演じるのはリリアナ・ウレイで、マーヴェリックがペニーの家でベッドを共にするのですが、ペニーはアメリアが帰って来ないと思ってたら突然帰って来てマーヴェリックは窓から逃げるように出るのですがそこにアメリアが(笑)

 

 

年を取っても若い奴らにはテクニックで負けないところをマーヴェリックは見せ付けてくれます、おいらみたいなおっさんには嬉しい演出です、さすがにトム・クルーズはいつまでも若いですね、再びトムキャットに乗るのもニヤリとさせられます

 

 

 

 

 

 

このミッションは生還の可能性ゼロ それが『トップガン マーヴェリック』です。

 

 

 

 

 

前作の恋人のチャーリーを演じたケリー・マクギリスにはオファーがなかったそうです、あまりに容姿が変わってしまった事が原因のようです、残念。