『トップガン』
1986年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 トニー・スコット
脚本 ジム・キャッシュ/ジャック・エップス・Jr
撮影 ジェフリー・キンボール
音楽 ハロルド・フォルターメイヤー
出演 トム・クルーズ/ケリー・マクギリス/バル・キルマー/アンソニー・エドワーズ/マイケル・アイアンサイド/トム・スケリット/ジョン・ストックウェル/バリー・タブ/リック・ロソビッチ/ティム・ロビンス/クラレンス・ギルヤード・Jr/ウィップ・ヒューブリー/ジェームズ・トルカン/メグ・ライアン/エイドリアン・パスダー
《解説》
ベスト・オブ・ベストの若者達が愛と青春の全てを賭けて遥かな大空へ飛び立つ!
スカイアクション映画の代名詞で、海軍エリート・パイロット養成学校のナンバーワン、マーヴェリックの栄光と挫折、そして教官×生徒の王道ラブストーリー、さらにトム・クルーズの出世作でトム・クルーズ着用の衣装まで大流行し、トニー・スコット監督の代表作でもあるという、まさに80年代を象徴する1本
本作に登場するF14トムキャットほか数々の戦闘機と空中戦、ケニー・ロギンスやベルリンらの曲を用いたリズム感あふれる映像が大ウケし、世界的メガヒットを記録したスカイアクション
《物語》
アメリカ海軍はトップ1%のパイロットのためにエリート学校を設立した、目的は失われつつある空中戦の技術訓練、世界最高のパイロット学校の呼び名はTOP GUN
インド洋で国政不明機ミグ28の飛来を受けてアメリカ海軍の若きパイロットのマーヴェリックは相棒のグースと共にF14トムキャットで航空母艦エンタープライズから飛び立つ
同僚のクーガーとマーリンの機と共にミグを追跡、相手が撃ってこなければ撃つなとの命令でマーヴェリックは後ろを取ってロックオンして脅して挑発
ミグもクーガー機をロックオンするが離脱、クーガーはロックオンされた恐怖から操縦不能となり、マーヴェリックの誘導で無事に帰還することが出来た
しかしクーガーは上官のスティンガーに限界と伝えて辞職、上司から呼ばれたマーヴェリックとグースは勝手な行動ばかりするがトップパイロットとしてミラマー海運航空基地のエリート育成学校に行く事を命じられる
マーヴェリックら教官から世界最高のパイロットである最高責任者のバイパーを紹介され、エリート中のエリートを更に鍛えると、成績最優秀者はプレートにその名が刻まれると伝えられる
自信満々のマーヴェリックはバーで開かれた歓迎パーティにグースと参加、そこでライバルたちと交流し、お互いに意識をしあう、マーヴェリックはカウンターにいた女性にアプローチをするものの年上の彼氏が現れて撃沈
翌日、民間の専門家が教官として現れたのはチャーリー航空物理学者でミグの性能について語るが、ミグと遭遇したマーヴェリックは指摘、それ以来、マーヴェリックとチャーリーは立場を超えて意識し合うようになる
《感想》
ご存じトム・クルーズの名を一躍世界に轟かせた超有名作品です、当時は劇場でドルビーサラウンドで戦闘機の音響をド迫力で体感しました、本当に凄かったです
「栄光の彼方に」は未公開作品でトム・クルーズの人気でビデオスルーされました、「卒業白書」は凄く素敵な作品で青春って感じがしました、そこで本作は一気に大人な感じでした
トム・クルーズが演じるのはエリートパイロットのマーヴェリックで、その自信過剰な性格で危険を侵したりするも反省の色もなくて、エリート育成学校へと入れられてしまいます
そのエリート育成学校にはアメリカ中からエリートが集合していてまさにエリートだらけなんです、マーヴェリックもそれなりに知られた存在なのですがそんなのがゴロゴロいます
歓迎パーティでマーヴェリックはカウンターに座るイイ女を見付けて口説くんです、その口説き方が絡む男を追い返すような演出でそこから歌を歌う、すると海軍のみんなが合唱
これで女は落ちるようなんですけど、結構な年上の彼氏が登場してマーヴェリックはフラれてしまうんです、この彼女の名はチャーリーで演じるのはケリー・マクギリス
次の朝に民間から招聘された航空物理学者のチャーリーが昨夜のカウンターに座っていたイイ女なんです、このケリー・マクギリスのスーツをビシッと着た姿はカッコ良かったです
学者とパイロットによるミグの性能について口論となるのですが、本やデータの学者と実体験をしているパイロットのどちらが説得力ありますかね?遭遇したと言って性能を全て知ったわけではないし、性能を全て知っていても見たわけではない
授業が終わっても口論となってマーヴェリックはバイクで行ってしまうのですが、チャーリーはオープンカーで追いかけます、それも信号無視までして
それに驚いたマーヴェリックが叱るのですが、そこでチャーリーはあなたに惹かれていると告白をしてベッドを共にするんです、このシーンがベルリンの「愛は吐息のように」が流れてそれでいて綺麗な映像なんです、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」もテンションの上がる曲です
海軍中佐のヴァイパーを演じるのが「エイリアン」のトム・スケリットで、海軍少佐のジェスターを演じるのが「スキャナーズ」のマイケル・アイアンサイドでどちらも個性派俳優です
マーヴェリックの相棒のグースの妻のキャロルにまだ新人のメグ・ライアンが演じています、海軍中尉のマーリンを演じるのがティム・ロビンスでどちらも若手でしたね
登場する戦闘機は実機でアメリカ海軍の全面協力で撮影されています、ただし俳優の飛行シーンはスタジオ撮影です、本作公開後に海軍に志願者が殺到したそうです
激しくも甘く切なく それが『トップガン』です。
これだけの大ヒット作品なのに続編が作られなかったのは、本作を気に入ったトム・クルーズがむやみに続編が作られて本作の価値が下がると考えて、続編製作の権利を買い取ったそうです、しかし2021年公開予定で「トップガン マーヴェリック」が予定されています