シン・ウルトラマン | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 
 
 
 
 
『シン・ウルトラマン』

 

 

 

 

 

2022年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 樋口真嗣

 

脚本 庵野秀明

 

撮影 市川修/鈴木啓造

 

音楽 宮内國郎/鷲巣詩郎

 

 

 

出演 斎藤工/長澤まさみ/有岡大貴/早見あかり/田中哲司/西島秀俊/山本耕史/岩松了/嶋田久作/益岡徹/長塚圭史/山崎一/和田聰宏/竹野内豊/高橋一生(声)/津田健次郎(声)/山寺宏一(声)

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン

 

日本を代表するSF特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、「シン・ゴジラ」の庵野秀明と樋口真嗣のタッグで新たに映画化、庵野秀明が企画・脚本、樋口真嗣が監督を務め、世界観を現代社会に置き換えて再構築した

 

主人公・神永新二を斎藤工、その相棒となる浅見弘子を長澤まさみが演じ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかりらが共演、劇中に登場するウルトラマンのデザインは「ウルトラQ」「ウルトラマン」などの美術監督として同シリーズの世界観構築に功績を残した成田享

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

巨大不明生物が出現し、想定をはるかに超える甚大な被害となり、自衛隊の総力戦で遂に駆除、しかし再び巨大不明生物が出現し、官民学の総力を上げての巨大生物の弱点を発見し駆除に成功

 

三度巨大不明生物が出現、冷凍ガスを放出し、東京は氷河期となり大パニック、都市機能がマヒして未曾有の事態、女性生物学者の弱点発見が決め手となり駆除

 

 

超自然発生巨大不明生物から敵性大型生物“禍威獣”と改名、政府は防災庁を設置し、同時に禍威獣災害対策復興本部を設立、5名の専門家による禍威獣特設対策室、通称“禍特対”を設置

 

 

5体目の禍威獣で禍特対は初出動して自衛隊との連携攻撃により駆除に成功、6体目の禍威獣も禍特対の指揮により駆除に成功、禍特対は称賛を浴びる

 

そして7体目の禍威獣はネロンガと名付けられ、変電所を襲い電気を食べて透明にもなれるネロンガに対策を練り、攻撃を開始するもネロンガは頭部の角から電気を発生させてミサイルを迎撃

 

 

しかし逃げ遅れた子供を発見した神永は速やかに行動に移して救出、その時に宇宙から猛スピードで不明物体が飛来、それは禍威獣ではなく人型の銀色の巨人

 

 

銀色の巨人はネロンガの電気による攻撃を受けるも微動だにせず銀色の巨人は腕から光線を出してネロンガを粉砕して飛び去って行った、禍特対は追跡を試みるも見失ってしまう

 

 

銀色の巨人対策として公安査庁から浅見が配属され、神永とバディを組む事になり、まず浅見は銀色の巨人をウルトラマンと命名

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

あのウルトラマンを相当な製作費をかけてリブートするなんて子供の頃に見ていたおいらにしたら嬉しくてたまりませんよ、ウルトラマンや禍威獣はCGですが当時の着ぐるみや模型の印象も残してます

 

 

何故か日本にしか禍威獣は現れなくてそれを禍特対が駆除をしているんです、7体目の禍威獣が出現した時に宇宙から飛来した物体が銀色の巨人ウルトラマンなのです

 

 

ウルトラマンは腕を交差させてスペシウム光線を照射して禍威獣を倒してしまいます、それは圧倒的な強さで禍威獣を寄せ付けません

 

 

ウルトラマンが飛来した事で子供を助けに来た神永新二が巻き込まれてるんです、子供を助ける事で自分の命を犠牲にした神永にウルトラマンは同化する事になります

 

防災庁禍威獣特設対策室の作戦立案担当の神永を演じるのは斎藤工で、ウルトラマンと同化してからは色んな書物を読んで人類の勉強をしています

 

 

同・専従班班長の田村君男を演じるのは西島秀俊でこの班のまとめ役ですね、同・非粒子物理学者の滝明久を演じるのは有岡大貴で職場に自室のようにしてしまうオタクな青年です

 

 

同・汎用生物学者の船縁由美を演じるのは早見あかりで禍威獣に対しての弱点を素早く見付けて攻撃方法を提案します、禍威獣が山に出ると虫がいるから嫌だと

 

 

公安調査室から銀色の巨人対策で派遣されて来たのが浅見弘子で演じるのは長澤まさみ、神永とバディを組むのですが神永は既にウルトラマンと同化していてちょっと変人扱いします

 

 

ウルトラマンがいる事で外星人のザラブが地球に来訪、地球人とコンタクトを取って友好的なフリをして侵略をする作戦なのです、ニセウルトラマンに化けて攻撃をするもウルトラマンが登場

 

 

浅見がニセウルトラマンの手の平にいてそれをウルトラマンが張って浅見は宙高く舞うのですがウルトラマンが優しくキャッチ、ザラブはウルトラマンの八つ裂き光輪で真っ二つ

 

 

次にはメフェラスが現れて禍特対と接触、地球に来訪した外星人0号だと、これまでの禍威獣は兵器として地球の奥底に眠らしていたのですがメフェラスが動かしたようなのです、演じるのは山本耕史

 

 

何がすごいってメフェラスによって浅見が巨大化させられた事です、テレビ版でも女性隊員が巨大化させられましたが防衛隊の制服だったのですが、今回はスーツなので何かエロく見えた

 

 

その様子はスマホで撮られて動画サイトにアップされて世界トレンド1位となります、元に戻った浅見は体中を調べられて屈辱感でいっぱいです、しかしメフェラスによって連絡があってネット内から浅見の映像は消えてしまいます、何でもできるメフェラス

 

 

メフェラスにしてもザラブにしても地球人より遥かに高い文明と知能を持っているようで地球人としては友好的に手を結ぶしかないんです、メフェラスもウルトラマンと激突しますがある理由で地球から去ります、その理由によって地球人は全て抹殺となります

 

 

監督は樋口真嗣で企画・脚本に庵野秀明、テレビのウルトラマンの重要な物語を集めてリブートしています、個人的な事ですがバルタン星人を出して欲しかったなと、それとセットンの扱いも宇宙恐竜で出して欲しかったです

 

 

 

 

 

 

空想と浪漫、そして、友情 それが『シン・ウルトラマン』です。

 

 

 

 

 

想像していたよりも哲学的でウルトラマンは価値観の違う人間を学ぶようなところは面白かったですね。