『狼よさらば』
1974年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 マイケル・ウィナー
原作 ブライアン・ガーフィールド
脚本 ウェンデル・メイズ
撮影 アーサー・オーニッツ
音楽 ハービー・ハンコック
出演 チャールズ・ブロンソン/ホープ・ラング/ヴィンセント・ガーディニア/スティーヴン・キーツ/ウィリアム・レッドフィールド/キャサリン・トーラン/スチュアート・マーゴリン/ジェフ・ゴールドブラム/グレゴリー・ロザキス/レアオリンピア・デュカキス
《解説》
私立警察か、夜の私刑者か、表の面影、娘の涙を心に抱いて、さすらいの狼が仕掛けた闇の罠!
街の悪党共に愛する妻を殺され、娘を廃人にされた平凡な男ポールは、絶望のいたたまれなさから衝動的に無差別報復を開始する チャールズ・ブロンソンの“デス・ウィッシュ”シリーズ第1弾!
デス・ウィッシュとは精神分析の用語で意識的、または無意識のうちに他人または自身の死を願う意味を持つ 殺伐としたニューヨークで徐々にスナイパーとなっていく様は、ブロンソンのベストアクトとなった
《物語》
設計技師のポール・カージーはニューヨークで妻ジョアンナと娘キャロルと暮らしていた
ポールがジョアンナとハワイにバカンスに行っていた頃、ニューヨークでは先々週は15件、先週は21件の殺人事件があった物騒な街だ、ポールはハドソン河を見下ろすアパートに住んでいた
ニューヨークの典型的な中流階級であり、平凡だが幸せな生活だった、その幸せが根底から覆された、妻と娘が買い物から帰った直後に3人組の強盗が押し入り、金を奪われキャロルは暴行され、ジョアンナは殺害されたのだ
キャロルはショックから精神を病んでしまい、ジョアンナの葬儀を済ませ、警察に捜査の進展を聞くがかんばしくない、仕事に戻ったポールは黙々と仕事をする以外に悲しみをまぎらわせない
見兼ねた社長がポールにテキサスのツーソンへの出張を命じた、美しい町ツーソンでポールは心癒されるが仕事に打ち込む、現地の開発会社のジェインチルはある日、息抜きにと自宅の射撃場へ案内、銃を手にしながらポールは弾丸を的に撃ちながら血がたぎった
ニューヨークに帰ってきたポールは絶望的な知らせを聞く、キャロルが事件以来ずっと植物状態なのだ、やり場のない怒りがポールを襲う
ジェインチルからプレゼントされた箱を開けると中には32口径の拳銃が入っていた、リバーサイドの公園でポールに銃を向けたチンピラ風の若者にポールは引き金を引いた
翌日、心のわだかまりが吹き飛んだ気分のポールは、その日から夜のニューヨークを歩き回り、犯罪者を自らの手で処刑するようになる
《感想》
自衛の理論を説く作品の代表作で暴力描写や銃の力に魅せられていく主人公の姿など作品に厚みを与え、単なる復讐バイオレンスに終わってないです
簡単に言うと現代版の必殺仕事人のようなイメージで観ていただければいいかと、でもそのきっかけとなる出来事が凄惨です、妻と娘が被害者となってしまいます
娘は暴行の末にショックで植物状態となり妻は死亡、オープニングに夫婦でハワイを満期しているシーンで夫婦の仲睦まじい姿が描かれてるので余計にショックです
ニューヨークでは犯罪があふれ、金持ちは郊外に住んで仕事はニューヨークと理想として話してます、テキサスでの取引先からプレゼントされた拳銃を手に取った瞬間に運命は変わってしまいます
ポールは拳銃が嫌いで戦争でも銃を取らないでいい部所を希望、それはかつて父親がガンマニアで猟の途中で鹿と間違われて射殺された過去を持ちます
プレゼントされた拳銃を胸にしのばせて歩いているとすぐにチンピラが金を出せと現れます、これが事実なら本当にニューヨークは物騒なんですね
夜の公園や裏道だけじゃなく、地下道や地下鉄の車輌の中でもチンピラがナイフをちらつかせます、ポールは待ってましたとチンピラを射殺、この瞬間はスカッとします
それに世間はこの処刑人を称賛し、犯罪も減るのです、これによって警察のメンツは丸つぶれ、警察は犯人を絞り込みポールをマーク、警察は様々な手でポールを追いますが証拠がないんです、この辺りは警察の空回りな感じで面白かったです
最初にポールの妻のジョアンナを襲った最初のチンピラの1人を演じるのがジェフ・ゴールドブラムでこれが彼のデビュー作です、何だか初々しいです
監督のマイケル・ウィナーの演出がチャールズ・ブロンソンの魅力を引き出しています、続編の「ロサンゼルス」「スーパー・マグナム」はなんとも言えません
この時代のハリウッド作品は女性は襲われるものなのでしょうか?、悪党をさらに嫌悪感を持たせるためにの演出か、それとも男性客へのサービスカットなのかも
暴行されて殺された妻と廃人となった娘への復讐と、ニューヨークの治安の悪さと蔓延する犯罪と銃による規制にも警鐘を鳴らしてるように思えるのはおいらだけかな?
その後は「バトルガンM-16」と「狼よさらば 地獄のリベンジャー(DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ)」の続編が作られて幕を閉じ、2003年8月30日にチャールズ・ブロンソンは81歳に肺炎で亡くなりました
ウィナーとブロンソンのコンビの手慣れたアクション! “デス・ウィッシュ”シリーズ第1弾! それが『狼よさらば』です。
シリーズは全てで5作品作られてます、普通の会社員だったポールがだんだんとタフガイに(笑)
更に過激な続・裏237号室の『狼よさらば』のレビューはこちらです。



















