『デビルスピーク』
1981年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 エリック・ウェストン
脚本 ジョセフ・ガロファロ/エリック・ウェストン
撮影 アーブ・グッドノフ
音楽 ロジャー・ケラウェイ
出演 クリント・ハワード/リン・ハンコック/チャールズ・タイナー/ジョセフ・コルテーズ/R・G・アームストロング/ドン・スターク/ルーイー・グラバンス/ジム・グリーンリーフ/ヘイウッド・ネルソン
《解説》
泣き虫学生が、コンピューターで甦らせた首切り悪魔、いま、学園に血の雨が降る!
ブライアン・デ・パルマの「キャリー」のプロットをリフレッシュし、「オーメン2 ダミアン」の舞台設定に世間を賑わす、いじめられっ子の怨念を、コンピューターと悪魔憑きというユニーク極まりないアイデアで描き切ったオカルト・ホラー
ハンサム青年役の多かった兄ロン(現メジャー監督)の不貞の弟クリントが、堂々主役のイジメられっ子を演じている、悪魔によって引き起こされるクライマックスの阿鼻叫喚絵図はクリントが宙を舞い、野豚の群れが走り回る
《物語》
1520年 ヨーロッパのとある荒涼たる海岸、エステバンと称する神父が悪魔崇拝のためにスペインを永久追放、怨みを込めた黒ミサの儀式は最高潮に達し、生け贄に供された若い妊婦の首が剣によって虚空を飛んだ
時は移って現代、カリフォルニア州サンタバーバラにある陸軍幼年士官学校、スタンリー・クーパースミスは、やや行動が鈍重というだけでクラス全員からいじめられ、のけ者扱いを受けていた
特に目の敵にしているのは金持ちの4人組、この学校は金持ち専用だったが方針が変わりクーパースミスのような施設出身の生徒も受け入れる事になったのだ
それもあって彼らのイジメはクーパースミスの気を滅入らせていた、わずかに黒人生徒のコワルスキー、学長のキンケード大佐らが優しい言葉を掛けるのみだった
ある日、クーパースミスは懲罰として礼拝堂地下にある貯蔵庫を掃除するように言われた、そこは人が住めるようになっていて、不気味な軍曹と呼ばれる大男の小間使いサージが住んでいた
掃除の途中、レンガで仕切られた秘密の通路を発見、そこを進むうちに奇妙な開かずの間を見つけた、何世紀もの間、封印されてきたその部屋にはおびただしい数のラテン語書物や家具類が置かれていた
その日からクーパースミスの夢の中にその部屋が現れる、そして剣を持った神父、そうこの学校の創立者の名はエステバン、クーパースミスはこの発見を自分だけの秘密とした、部屋の中で見つけた黒皮表紙の書物をコンピューターで解読
解読が進むうちに驚くべき事実がわかった、本は悪魔の秘密、呪い、復活手段が書かれた祈祷書だった、やがてクーパースミスは闇の力の呼び出しに成功する
そんな時に学長のオフィスに呼び出され、豚飼育の懲罰を言い渡される、その時に黒皮表紙の本を忘れてしまう、それを学長秘書ミス・フリードメイヤーが見つけ家に持ち帰った
夜、風呂に入ろうとしていたミス・フリードメイヤーに黒豚が突然部屋に現れ襲い掛かった、ミス・フリードメイヤーはズタズタに食い千切られてしまった
食堂のコックが孤独なクーパースミスに目をかけてやり特別に食事をさせてやる、そして飼っている犬が産んだ子犬を見せてくれ、その中の1匹を貰い受ける
秘密の部屋で飼うことにしたがサージが通路を発見、クーパースミスに詰め寄り、暴力を振るうが闇の力によって逆に死んでしまう、無意識のうちに闇の力が備わっていることに気付いたクーパースミスだったが、一方イジメはますますエスカレート
ついには秘密の通路を知られ、可愛がっていた子犬を殺されてしまった、クーパースミスの怒りと哀しみは爆発、魂と引き替えに悪魔の力を手に入れた、クーパースミスは復讐の狼煙を上げた
地下室真上の礼拝堂は阿鼻叫喚地獄の坩堝と化した!
《感想》
子供の頃にホラー映画への飽くなき貪欲さを欲する原因となった映画の1本です、音楽もサイコー(笑)、クーパースミスを演じるクリント・ハワードがめちゃハマッてます、いじめられっ子全開(笑)
「オーメン2 ダミアン」の舞台設定に「キャリー」の男の子版と言えばわかりやすいかと思います、施設出身者なのでお金持ちの同級生にイジメられるのです
オープニングからショッキングなシーンなんです、悪魔崇拝する神父のエステバンはスペインを追われて海辺を彷徨い、怨みと共に信者の女性の首を切り落とすのです、それがサッカーボールとなって現代となります
ドジなクーパースミスは分かりやすいいじめられっ子です、同級生だけでなくサッカーのコーチも疎ましく思っていて、教師からも邪魔者扱いされています、酷い学校です、わずかに黒人の同級生はかばってくれます
それでもクーパースミスの味方はいて食堂のコックのオヤジは遅れてきたクーパースミスに食事を特別に作ってやるんです、そこで両親がいない事を話すとオヤジは「もっと早く言え、サービスしたのに」と強面なのですが優しいのです
礼拝堂地下の貯蔵庫を掃除するように言われてそこでクーパースミスは秘密の通路を発見、しかし地下には軍曹と呼ばれる小間使いの大男のサージが住んでいて、クーパースミスを捕まえるのですが首が捻じれて死んでしまいます
しかしずっと苛められて虐げられて挙げ句に飼い犬まで殺されて怒り爆発、悪魔に魂を売って復讐するんですが、悪魔と化すのラストの10分くらいかな、それまでチョボチョボと惨劇はあるのですがクーパースミスとは違う力
コンピューターを駆使して悪魔の祈祷書を解読して、この学校の黒い歴史も調べていきます、当時はコンピューターとオカルトが合体なんて斬新でしたね
怒り爆発したクーパー・スミスが礼拝堂地下から黒豚とともに参上!、礼拝堂はカタストロフィと化します、クーパー・スミスが空飛んでるからね
今まで横に首を切り落とすシーンはたくさん観てきましたが、脳天から縦に剣を振り下ろすのはこの作品で初めて見ました、インパクトあった~
ラストはクーパースミス大暴れ、悪魔の豚も大活躍でいじめっ子に襲い掛かり食べる食べる、クーパースミスが首を切断して豚が食べる、それも生きたままです
中盤でも全裸のミス・フリーメイヤーを襲い食べちゃいます、クーパースミスの悪魔の本を持って帰った事でね、内臓が引きずり出されて伸びたりしてね
クーパースミスが次々と殺していくシーンはこれまでのフラストレーションが一気に爆発してスカッとします、殺戮シーンでなかなかこれだけスカッとはしないですよ(爆)
本作はなかなかDVD化されませんでしたが発売された時はソッコーで購入しましたよ、80年代はホラーの宝庫なので思い出深い作品も多いです
DVD化してないB級作品はまだまだごまんとありますよ、これらの作品を発売される日まで待ってます
悪魔だけが、僕にやさしかった それが『デビルスピーク』です。
とにかく自分の中では、「悪魔のいけにえ」や「ゾンビ」と並ぶほどの作品でネームバリューはないですけど思い出の詰まった作品です。
更に過激な続・裏237号室の『デビルスピーク』のレビューはこちらです。

































