トランス 愛の晩餐 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『トランス 愛の晩餐』

 

 

 

 

 

1982年 ドイツ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 エックハルト・シュミット

 

撮影 ベルント・ハインル

 

音楽 ラインゴルド

 

 

 

出演 デジレー・ノスブッシュ/ボド・シュタイガー/シモーネ・ブラーマン/ヨナス・フィッシャー/ヘルガ・トール

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

憧れのスターを失いたくない、そのとき少女は

 

ロックシンガーにただひたすら夢中の少女、偶然にも彼の目に留まり、少女はいつの間にか彼の別荘に招かれ、そこで夢のようなひとときを過ごすのだが、彼女の独占欲はそれだけでは治まらなかった

 

ファンの異常心理を突いた作品の中でも、カニバリズムに焦点を当てた問題作、解体作業に入ってから異様な雰囲気が漂う、センセーションな題材を扱った作品

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

16歳のシモーヌは人気絶頂のロックスターRへのファンレターを出して3週間だが返事は一向にこない、手紙が届いてないのかもしれない、秘書が嫉妬で破り捨てたのかも

 

 

シモーヌは自分のRへの愛は大きい、Rと地元の大聖堂に上るのを想像しただけで嬉しくなる、毎日Rのことを考え、Rの音楽を聴く、最新アルバムも美しく私の為に歌っている

 

彼は私の全てを知っている、私も彼の全てを知っている、お互いに理解し合っているが残酷な運命が邪魔をして私たちは会えないでいる

 

そんな事ばかり考えているシモーヌは学校生活もおろそかにしてしまい、父親には今度学校をサボったら寄宿学校行きだと怒鳴られる

 

 

毎日大量に届くRへのファンレターを秘書が全て処分している夢を見て悲しくて声も出ない、それでもRのポスターにキスをするシモーヌ

 

 

毎日郵便局に行っては自分宛の手紙はと局員に聞いて口論になってしまう、朝から晩まで郵便局に一週間いてシモーヌは次の行動に出た

 

直接会う決心をして家を出てヒッチハイクを繰り返してテレビ局へと向かった、着いた日にはRは現れず、その翌日についにRは姿を現した、放心状態のシモーヌはRから話しかけられて失神してしまった

 

 

気が付くと目の前にRの顔があり手を握って心配そうな顔をしていた、Rはシモーヌをスタジオの中に入れて見学をさせて特別扱い、その後の取材をキャンセルしてシモーヌを誘ったR

 

 

Rと二人きりの部屋で夢見るような気持ちで彼にキスをされて服を脱がされて彼に抱かれたシモーヌ、しかしセックスが終わるとRは冷たい態度となりシモーヌを置いて出て行こうとするR

 

 

シモーヌは思いあまってブロンズ像で彼の頭を殴り殺してしまう、更にシモーヌは電動ノコギリでRの身体を切り刻みその肉を食べ始めた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

この作品は子供の頃に観て衝撃的でしたね、公開当時はホラー映画のような宣伝でしたが実際はホラーではなかったです、ただ実際の事件をモチーフにしているとか

 

それでもラストの20分くらいはセリフもほとんど無くて淡々とRをバラシて食べる、骨を砕いて粉にする作業を見せられます、これが何とも言えないんです

 

 

16歳くらいの女子はテレビの中のアイドルや歌手を自分だけのモノのように考えて毎日その人のことばかり考えたりするのでしょうか?

 

やっぱ同じ年くらいの男子は子供に見えるんでしょうね、学校での勉強も手に付かずポスターにキスしたりするんですかね?それ以上の事も妄想しているのでしょう

 

主人公のシモーヌを演じるのがデジレー・ノスブッシュで彼女は若者向けの音楽番組の司会を務める人気ある女優で脚本を気に入って出演を承諾

 

 

しかし公開前になってデジレーはヌードのシーンをカットしてほしいと言い出して裁判にまで発展、これは当初の予定通りの撮影でカットはされませんでした

 

でも撮影当時デジレーは17歳で未成年だったので仕事は親の承諾がいるのですが監督はマネージャーが一任されていると思ったらそうでなくてそちらでも裁判になりました

 

その問題は製作サイドがお金で解決したそうですが、その後にデジレーは出るテレビ番組でエックハルト・シュミット監督にあんな事された、こんな事されたと言いまくったそうです

 

 

監督はなんとも思わずその後も出演オファーを出したそうです、断られるけどね、そして数年経ってある映画祭で再会して仲直りしたそうです(笑)

 

でもデジレーのヌードがないとちょっと物足りないしインパクトも弱くなりますもんね、オッパイもアンダーヘアも全部見せてます、公開当時はでかいボカシが入っていたけどいい時代になりましたね

 

 

それにカニバリズムのシーンは床の血をペロペロと舐めたり電動ノコギリの血を舐めたりと派手ではないけどジワッと怖いシーンです

 

 

逆に体にかぶりついて食べたり、血の海でのたうち回ったり、血まみれの死体とセックスするような描写の連続だったらその他の映画と何ら変わらないですもんね

 

 

R役のボド・シュタイガーは実際にミュージシャンのようですがおいら的にはそんなに熱の入るようなカッコ良さには見えませんでしたね、そこが残念でもあります

 

 

 

 

これであなたは全部わたしのもの それが『トランス 愛の晩餐』です。

 

 

 

 

しばらく廃盤となっていましたがブルーレイが発売されて何十年ぶりに観れてその画像の綺麗さに感動してボカシも消えて感動です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な裏・続237号室の『トランス 愛の晩餐』のレビューはこちらです。