バーバレラ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『バーバレラ』

 

 

 

 

 

1967年 イタリア・フランス・アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ロジェ・バディム

 

原作・脚本 ジャン・クロード・フォレスト

 

脚本 クロード・グリュレ/クレマン・ウッド/テリー・サザーン

 

撮影 クロード・ルノワール

 

音楽 ミシェル・マーニュ/チャールズ・フォックス

 

 

 

出演 ジェーン・フォンダ/ジョン・フィリップ・ロー/マルセル・マルロー/アニタ・バレンバーク/ミオ・オーシャ/クロード・ドーファン/ウーゴ・トニャツィ/デヴィッド・ヘミングス

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

フランスでベストセラーとなった、ジャン・クロード・フォレストのエロティックなSFコミックを映画化したカルトムービーの傑作

 

フランスの劇画家ジャン・クロード・フォレストによる人気SF劇画を、耽美派ロジェ・バディム監督が映画化したエロティックSF活劇

 

ヒロインのジェーン・フォンダのエロティシズムがもっとも過激に発散されまくっているという意味でも、お楽しみは多数、その後の日本の劇画や映画、TVなどにも与えた影響は大きく、今なおひそかなファンの多い作品

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

時は宇宙暦の紀元4万年、何世紀もの間地上には平和と愛が満ちていたが、地球国の大統領は悩みを抱えていた、バーバレラの助けがいる!

 

彼女こそ、ただひとり、宇宙を救える折り紙つきの宇宙飛行士、彼女の使命は反逆の科学者デュラン・デュランを探しだし、恐るべき宇宙破壊光線の隠し場所を見つけることだ

 

 

バーバレラの味方は変わったデザインの宇宙船アルファ7号と古風な兵器類、彼女が毛皮におおわれたコックピットに乗り込むと、宇宙船のコンピューター、アルフィーが一時的な四次元の時空連続帯を使ったコース設定で不時着

 

 

だが、タウ・セティ系の惑星に到着するや、アルファ7号は様々な危険の前で手も足もでない、生き残るため、バーバレラに残された武器は知性とあふれんばかりの魅力だけ

 

宇宙船から脱出したバーバレラは双子のブロンド少女に捕まり、人形のセックス・マシーンの拷問を受けるが、その時、髭面のマーク・ハンドに助けられる、しかし彼が見返りに要求したのは古いスタイルでのセックス

 

 

その古いスタイルを試みてみるとこれが気持ちいい、バーバレラは後ろ髪引かれる思いでその場を去った、3千フィート地底のソゴの町へ向かう

 

 

そこには暴君・黒の女王が君臨、バーバレラは女王によって盲目にされ飛ぶ力も奪われた天使パイガーをお供に博士を捜すが、2人は捕えられる

 

 

そのバーバレラを救ったのが革命軍のリーダーであるディルダノだった、2人は宇宙時代のセックスをする

 

 

だがバーバレラは再び捕まり、セックス・マシンで拷問を受けるが耐え抜き、セックス・マシンに勝った、そこでバーバレラは探し求めていたデュラン・デュランを見付けた

 

 

彼はすでにおかしくなり、黒の女王をひきずり下ろして自分が王位につく事を計画していたが、バーバレラは黒の女王を助けだした

 

 

そしてデュラン・デュランと革命軍との間に戦いが起こり、共倒れとなって地下都市ソゴは爆破し、壊滅した、バーバレラと黒の女王は、天使パイガーに抱かれ、地球に向かった

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

オシャレなカルト映画といえばコレ!、何もかも当時の最先端のデザインでしょう、いまだに人気のある作品です、それもジェーン・フォンダの存在が大きいです

 

 

バーバレラの特徴は、原作コミックの評判と同じく、その大胆さと独創性、ファンタジー、ユーモア、美しさ、そして恐怖、残酷さに、エロティシズムです

 

 

無重力状態でのストリップ・ショーが楽しめる冒頭からサイケデリックなドリーム室にいたるまですぐれた才能による協力作業が見事に結実!

 

 

ウィットに富んだ脚本、国際的なキャスト、奇想天外なコスチューム、それにシュールなプロダクション・デザインが組み合わせ、未来に対する独創的なイメージが形成されてます

 

バーバレラを演じたのは「世にも怪奇な物語」のジェーン・フォンダ、衣装を着けた(あるいは、ほとんど着けていない)ジェーン・フォンダの写真の数々は世界中の雑誌の表紙を飾り彼女のイメージを大々的に広めた

 

 

ジャック・フォントレーの手による刺激的で個性的な衣装は、今日でさえ作品を見ていない人でもすぐにバーバレラの衣装として分かるほど有名

 

大胆な衣装にはビニールが大量に使用され、風通しのよい窓やとりわけ気になる尾がつけられている、ジェーン・フォンダの体の線を大胆に見せてセクシーさを強調

 

 

どっちみち彼女の身体にピッタリのスペーススーツは、どんどん破れてなくなっていくのですが、それをスタッフが少しづつ破いているのはちょっと興奮(笑)

 

 

オープニングの無重力状態でのストリップ・シーンは有名、ほとんど裸ですが、大事なところはテロップで隠されてるんです、たまにバイブレーションしたりと遊び心満載(笑)

 

 

ここまでレビューを読むとめちゃめちゃエロい作品と思われそうですが、直接的なシーンはありませんよ、あしからず

 

 

 

 

 

若きジェーン・フォンダのセクシーな魅力、遊び心に満ちたキッチュな新兵器やファッションさ今見てもオドロキ! それが『バーバレラ』です。

 

 

 

 

 

ユニークな宇宙の旅に出て、素晴らしく、エキゾチックなファンタジーを見よう、バーバレラの拷問に使われるセックス・マシーンにも注目!(笑)