『狂気の愛』
1985年 フランス
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 アンジェイ・ズラウスキー
原作 フョードル・M・ドストエフスキー
脚本 エチエンヌ・ローダ・ジル
撮影 ジャン・フランソワ・ロバン
音楽 スタニスラ
出演 ソフィー・マルソー/フランシス・ユステール/チェッキー・カリョ/クリスチアーヌ・ジャン/ミシェル・アルベルティーニ/セージ・セピラ/ローラン・デュヴィラール/ジャン・マルク・ボリー/ゲット・マルロン
《解説》
女優ソフィー・マルソー19歳、裸体の告白
自ら破滅の道を一直線に進む劇団の若者たちの姿を鬼才アンジェイ・ズラウスキーがドストエフスキーの「白痴」をもとに、エキセントリックな演出全開で描く異色作
日本のファンにとっては「ラ・ブーム」のアイドル、ソフィー・マルソーが初めて大胆なヌードを見せたものとして記憶される作品でもある
《物語》
鮮やかな手口で銀行強盗を働いてきたミッケーは仲間とハンガリー発の列車に乗り込んだ、そこでミッケーはハンガリー人のレオンと知り合い意気投合してパリに到着
ミッケーの目的は7年の刑期を終えて出所する父親の出所祝いを用意する事と愛するマリーを手に入れる事、しかしマリーはパリの裏社会を仕切っているブナン兄弟に囲われている情婦
ミッケーは仲間とレオンを引き連れてブナン兄弟の高級アパルトマンを襲撃、マリーを奪い手榴弾を投げ入れてブナン兄弟を殺害する
父親と再会したミッケーは喜ぶもブナン兄弟の手下が報復に現れて銃撃戦となりミッケーの父親は死亡、ミッケーも応戦する為にレオンにマリーを連れて逃げるように指示
マリーの生家へと身を潜めるも2人はそこで冷えた体をお互いに温め合い、その後にセックスへとなり、しかし翌朝マリーは姿を消した
レオンは当初の目的だった叔母のアパルトマンへと向かう、そこでは娘のアグラエが誘惑、アグラエは母親の愛人のアンドレとも関係を持っている
レオンが外を見ると向かいのアパルトマンにマリーがいた、あわてて駆け付けがマリーは既にアルベールの手の中にいてレオンはマリーに逃がされる
その騒ぎに警察が現れ、レオンをハンガリーに送り帰す事も出来たが泳がせる事にする、レオンはミッケーのアジトに行くとそこにはマリーがおり、ミッケーはレオンとマリーを引き離す、マリーはレオンに愛していると
《感想》
1981年に「ポゼッション」でイザベル・アジャーニを、1984年に「私生活のない女」でヴァレリー・カプリスキーとその時代の先鋭的な女優を起用し、そして大胆なヌードやセックスシーンを演じさせたアンジェイ・ズラウスキー監督
本作では「ラ・ブーム」シリーズで清純派で人気絶頂期にあったソフィー・マルソーを大胆なヌードとセックスシーンの演技で話題を呼んだ作品です
しかもアンジェイ・ズラウスキー監督は私生活でもソフィー・マルソーと事実婚のパートナーとして子供を授かるに至っています、その後に関係解消しています
ドストエフスキーの「白痴」を翻案した物語の中で複雑な人間模様が展開されていきます、登場人物が全員テンションが高くてとにかく凄まじいです
銀行強盗のシーンも列車でパリに向かうシーンでもずっとテンション高くてみんなジッとしていません、走り回って転んで飲み物をこぼしてともう大変です
そんなシーンの連続で登場人物も誰が誰と関係があるとかなんでそんな言動なのか、なんでそんな態度なのか、観ていてちょっとわからなくなったりしました
そんな中でマリーを演じるソフィー・マルソーが突然に脱ぐのです、初めてのヌードなのでチラッと見せるのかと思ったら全裸で全部見せてます
とにかくワンピースの中は全裸だったりとか、下着を着けていてもさらりと見せたり、あの清純派のソフィー・マルソーがこんなムチムチした体を曝け出すなんてね
しかもただ脱ぐだけでなくただベッドでセックスするだけでなく、外でもセックスをするんです、それを受け入れるエキセントリックなソフィー・マルソーなのです
そのマリーを巡って三角関係となるレオンを演じるのがフランシス・ユステールで、ミッケーを演じるのがチェッキー・カリョです、この2人のテンションも強烈です
レオンの従姉妹のアグラエを演じるのがクリスチアーヌ・ジャンで、彼女も大胆にヌードとセックスシーンを見せてくれます、しかも母親の愛人と母親の目を盗んでセックスしているのです
まったくアンジェイ・ズラウスキー監督の作品は強烈なものばかりですが、本作は特に強烈で付いて行くのがやっとの展開でちょっと疲れましたね
ギャングと情婦、ハンガリーから来た男、暴力と欲望、そして… それが『狂気の愛』です。
評価の高いアンジェイ・ズラウスキー監督なのですが、おいらには本作はしんどかったですね。
更に過激な続・裏237号室の『狂気の愛』のレビューはこちらです。



















