『レディ・マクベス 17歳の欲望』
2016年 イギリス
《スタッフ&キャスト》
監督 ウィリアム・オルドロイド
原作 ニコライ・レスコフ
脚本 アリス・バーチ
撮影 アリ・ウェグナー
音楽 ダン・ジョーンズ
出演 フローレンス・ピュー/コズモ・ジャービス/ポール・ヒルトン/ナオミ・アッキー/クリストファー・フェアバンク
《解説》
少女は、純粋で残酷な怪物になる
フローレンス・ピューが2016年に映画初主演を務めた文芸ドラマ、ロシアの作家ニコライ・レスコフの小説「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を映画化
裕福な家に嫁ぐもつらい環境に置かれる女性が、募らせてきた不満や欲望を解き放つ、舞台演出家ウィリアム・オルドロイドの長編監督デビュー作
《物語》
19世紀後半のイギリス、裕福な商家に嫁いだ17歳のキャサリン、初夜に少しの会話の後に裸になれと命じられて全てを脱ぐと、夫はベッドに入って寝てしまう
気難しい夫は40歳でキャサリンには興味がなく体の関係を持たない、朝、使用人のアナに起こされて窮屈なドレスに身を包む、人里離れた大きな屋敷の中で退屈な毎日を過ごす
夫が出掛けている時はたとえ真夜中でも起きて待っていなければならない、眠らないようにアナに監視させる夫の父親、戻って来た夫はキャサリンに裸になって壁の方を向けと、キャサリンが壁の方を向いていると夫の寝息が聞こえてきた
夫は出掛け、夫の父親もロンドンに行き、キャサリンは窓を開けて空気を体に浴びる、主人がいない事で使用人の男たちがアナを裸にして吊り上げていた
それを見たキャサリンは馬係のセバスチャンに問い詰めるとアナの体重を量っていたと言い、キャサリンは私の体重はと聞くと、セバスチャンはキャサリンを抱え上げた、キャサリンは全員を監視すると言い放つ
翌日に散歩をしているとセバスチャンに声を掛けられるが無視、しかし1人笑みを浮かべるキャサリン、その夜に屋敷の中にセバスチャンが入り、キャサリンの部屋に強引に入ってきた
抵抗するキャサリンだったがキスをされて、それを受け入れてベッドへ、セバスチャンに激しく求められ、快楽に体が悦びキャサリンも満足気な表情を浮かべる
翌朝、アンがキャサリンを起こしに行くがいつもと違う雰囲気を感じる、キャサリンは抑え込まれていたものを解き放たれたように欲望のままにセバスチャンとの不倫に溺れていく
《感想》
17歳のキャサリンを演じる当時20歳のフローレンス・ピューがデビュー直後に挑んだ体当たりな演技でその肉感的で官能的な肢体に釘付けです
裕福な家に嫁いだものの夫は40歳でキャサリンには興味を示さないのです、全裸にはさせるのですが見ただけでベッドに入ってしまうのです
キャサリンとして妻として夫に抱かれて跡取りを産むと思っていたようなのですが夫はキャサリンの体に指一本触れないのです、キャサリンとしては不満です
夫の帰りを眠らずに待つ事を夫の父親に言われてそれを使用人のアンに監視させる、人里離れた辺鄙な場所にある屋敷なので出掛ける事も出来ずに、広大な敷地内を歩くだけ
そんなある日にアンを使用人の男たちが裸にして袋に入れて吊るして楽しんでいた事を咎めるキャサリン、馬係のセバスチャンは悪びれもせずにキャサリンも抱き上げるんです
アンを演じるのがナオミ・アッキーでやはり使用人は黒人の女性で、喋れるのにほとんど喋らないのです、吃音なのかもしれませんが、森でセバスチャンに声を掛けられた時は声を発したんです
そのセバスチャンが屋敷の中に入ってキャサリンの部屋に強引に入るのです、そこでキャサリンを押さえてキスをするとキャサリンは解き放たれたようにセバスチャンを受け入れてベッドへ
妻として嫁いで来たのに指一本触れない夫に対して欲求不満が爆発したのか、セバスチャンの強引な求めに応じてキャサリンは体を開くのです
それからは人目を忍んでいろんな場所でセックスを楽しむのですが、夫の父親に咎められるのですが邪魔者は排除とばかりに毒キノコを食べさせて殺してしまいます、それをアンは見ていたのですがキャサリンに制されて何も出来なかったのです
ある夜にセバスチャンとベッドで寝ていると夫が帰宅し、セバスチャンはクローゼットへと隠れるのですが、夫はキャサリンの不貞を既に知っていて噂になっていると、キャサリンは開き直ってセバスチャンをクローゼットから出して目の前でセックス
やっぱ夫とセバスチャンが乱闘となるのですがキャサリンが後ろから夫を火掻き棒で殴り殺してしまいます、キャサリンは怪物となってしまうのです、死体は埋めて夫の馬も射殺して失踪したように見せます
さらに夫との昔から関係を持っていた女性の子供が現れて家に入って来るんです、自身の地位とセバスチャンとの関係を保つためにキャサリンは更に怪物となるんです、もう止まらないのです
不倫に陥ったのは17歳の純粋な少女、抑圧されたものが解き放たれ、欲望に赴くまま、残酷な怪物になっていく それが『レディ・マクベス 17歳の欲望』です。
悪女の代名詞のレディ・マクベス、それにレディ・マクベス症候群なる心理的効果もあるそうです。
更に過激な続・裏237号室の『レディ・マクベス 17歳の欲望』のレビューはこちらです。

















