海底47m | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『海底47m』

 

 

 

 

 

2016年 イギリス

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ヨハネス・ロバーツ

 

脚本 アーネスト・リエラ

 

撮影 マーク・シルク

 

音楽 トムアンドアンディ

 

 

 

出演 マンディ・ムーア/クレア・ホルト/クリス・J・ジョンソン/サンティアゴ・セグーラ/ヤニ・ゲルマン/マシュー・モディーン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

想像してください、もしも檻に入れられ、海底に置き去りにされたら、この夏、あなたはもう海に潜れない

 

水深47メートルの海に沈んだ檻の中で、人喰いザメの恐怖と対峙する姉妹の姿を描いたシチュエーションパニックスリラー、監督は「ストレージ24」のヨハネス・ロバーツ

 

「塔の上のラプンツェル」で声優を務めたマンディ・ムーアと、テレビシリーズ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」などで知られるクレア・ホルトが主人公姉妹を演じた

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

リサとケイトの姉妹は休暇でメキシコを訪れていた、そこにリサの彼氏も参加の予定だったが、「君は退屈だ」と言われてフラれたのだ、それを聞かされてケイトはリサを慰めようと夜の街に繰り出した

 

 

何もかも忘れて大騒ぎ、一緒に騒いだ地元の男ルイスとベンジャミンにサメのケージダイビングに誘われる、それはケージの中に入り5メートル海中に潜り、8メートル級のサメを近くで見れる

 

 

翌朝に2人が港に着くとリサが不安を吐露したがケイトはノリノリでリサはケイトに押し切られる感じで了承したが初対面の男とホテルで予約していない観光に不安だった

 

 

ダイビングスポットに到着し、テイラー船長は餌を捲き始めた、最初に潜ったのはルイスとベンジャミンで6メートルのサメが近くまで現れ、その間にテイラーにレクチャーを受けて準備を整えた

 

 

次にリサとケイトが入り海の中へ、海の中は別世界のように美しく、たくさんの魚が群れで泳いでいて2人は美しさに見惚れてしまう

 

 

2人が海中で記念撮影した直後に誤ってケイトがカメラを落としてしまい、海中に沈んでいくが海中深くに巨大なサメが現れてカメラを飲み込んだ

 

 

その後にウインチが滑りケージが少し落ちて不安を感じたリサが上げてと言い、ケージを引き上げるがクレーンが壊れ、2人はウインチごと海底へと急降下して海底に叩きつけられた

 

気絶から目覚めたリサは急降下により鼻血が出ていた、パニックになるリサにケイトが落ち着くよう呼びかける、深度計は47メートルを差し、無線は圏外でテイラーと会話が出来ない、ケージ上部の出入口から出ようとするが上にクレーンが乗っていて開かない

 

 

なんとか海面下40メートルまで泳いでいったケイトはそこで船と交信出来た、スペアの巻上げ機を用意するまで耐えろ、サメがウヨウヨいるのでケージの外に出るなと

 

それをケイトに伝え、2人は極限状態下に置かれ、サメの餌食になる危険に怯えながら生還を目指すのだが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

暑い夏には持って来いの海の作品です、海と言ったらやはりサメですよね、サメが人間に襲い掛かるのは定説となりました、食物連鎖の頂点にいるサメですからね

 

 

おいらは泳ぎが得意ではないのでこういうシチュエーションスリラーが本当に怖いです、それに海を描いた作品ではつい息を止めてしまったりね

 

「ジョーズ」以降のサメ映画ってどれも似たり寄ったりか、奇想天外なサメだったりのどちらかで、サメ映画は飽和状態かと思われますが、数年に1本くらいは面白いサメ映画が作られてます

 

メキシコで休暇を楽しむ姉妹のリサとケイト、しかしリサは彼氏にフラれたばかり、君は退屈だと言われてね、退屈と言われるのは刺激がなかったり平凡だったりでしょうか?

 

 

考え過ぎかもしれませんが退屈なのはセックスの事なのかも、男はもっと刺激が欲しいのに女性はごく普通のノーマルだったならそれが退屈と言われるのかも

 

なのでリサは少し臆病なとこがあるのかも、それに少し病んでいるような感じもあるのです、リサを演じるのはマンディ・ムーアで、妹のケイトに比べて消極的です

 

 

ケイトを演じるのはクレア・ホルトでこちらは姉のリサと違って行動的で積極的です、フラれた姉を連れて夜の街に繰り出して男をゲットする女性です

 

 

夜の街で知り合ったハビエルをクリス・J・ジョンソン、ルイスをヤニ・ゲルマンが演じており、この2人がケージダイビングなんかに誘うからこんな恐ろしい目に遭うのです

 

ケージのワイヤーが外れて海底47メートルまで落下、実際にここまで落下したらこんなに動けないし頭痛でフラフラになってしまうそうです

 

何とか助けを呼ぼうとケージの外に出るのですが巨大サメがいて下手に身動き出来ません、それでも酸素が無くなるので新しいボンベを沈めてもらったりと何とか生き長らえます

 

 

もともとはDVDスルーの予定だったのですが配給会社が急遽、劇場公開に踏み切って低予算ながらスマッシュヒットとなりました、B級作品の色が濃いサメ映画なのですが本作はスリル満点でした

 

 

サメも怖いですが海底で取り残される恐怖も凄まじいものがありそうです、海底なのにそこに崖があってその底は見えないくらい深い、こんなの落ちたらと思うと恐ろしくてたまりませんよ、ラストの展開は目を見張るものがありました

 

 

 

 

 

 

ダイビング中に落下した檻、閉じ込められた姉妹、忍び寄る人喰いサメ、無線は通じない、迫る潜水病の危機、酸素はあと僅か、生還確率0% それが『海底47m』です。

 

 

 

 

 

テイラー船長を演じるのが「フルメタル・ジャケット」のマシュー・モディーンで、気付かなかったです。