ダークナイト | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『ダークナイト』

 

 

 

 

 

2008年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 クリストファー・ノーラン

 

脚本 ジョナサン・ノーラン

 

撮影 ウォーリー・フィスター

 

音楽 ハンス・ジマー/ジェームズ・ニュートン・ハワード

 

 

 

出演 クリスチャン・ベール/ヒース・レジャー/アーロン・エッカート/マイケル・ケイン/マギー・ギレンホール/ゲイリー・オールドマン/モーガン・フリーマン/ミニーク・ガブリエラ・カーネン/ロン・ディーン/キリアン・マーフィ/チン・ハン/ネスター・カーボネル/エリック・ロバーツ/リッチー・コスター/アンソニー・マイケル・ホール/キース・ザラバッカ/コリン・マクファーソン/ジョシュア・ハート/メリンダ・マックグロウ/ネイサン・ギャンブル/マイケル・ジェイ・ホワイト

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

覚悟せよ、度肝を抜かれる

 

DCコミックスの人気ヒーロー、バットマンの誕生を、クリストファー・ノーラン監督&クリスチャン・ベール主演で描いた「バットマン ビギンズ」の続編

 

全米で当時歴代2位となる5億ドルを超える興行収入を記録し、全世界興収も10億ドルの大ヒットを記録、第81回アカデミー賞にも8部門にノミネートされるなどコミック原作映画の歴史を塗り替えた一作

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

極悪非道で理屈は通じず、その行動は残虐にして予測不可能、世界のつまらなさや平凡さを自らの犯罪でぶち壊すのが信条で、ただ世界が燃えるのを見て楽しんでいるばかり

 

 

彼にとってはこの世界自体、巨大なジョークに過ぎない、そんなかつてないほどにイカれた悪党ジョーカー、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は今日も銀行強盗、仲間を皆殺しにして大金を奪った

 

 

このゴッサムシティを守るのはバットマン、今日も薬の密売組織を壊滅、ついでに殺されかけたニセモノのバットマンも捕まえてお仕置きした

 

彼はジム・ゴードン警部補と協力してマフィアのマネーロンダリング銀行の摘発を計画、組織の解明を急ぐ、バットマンことブルース・ウェインは再建中の屋敷で眠れぬ夜を過ごしている

 

 

それでも味方が現れた、新任の検事ハービー・デントだ、彼はゴードンを呼び出してバットマンの話しを聞き、正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、犯罪撲滅を誓う

 

 

ブルースは女性を連れて食事中のデントと同僚のレイチェルに偶然を装って顔を合わせて同じテーブルに、そこで街の治安の悪さとバットマンを英雄視する事を質問

 

 

デントは悪と戦う彼は街の誇りだ、悪をのさばらせている間は彼が必要、民主主義より古代ローマでは1人の男に国を託した、それがシーザー、英雄で死ぬか生き延びて悪に染まるか、ブルースはデントに共感し、資金集めを申し出る

 

 

デントはマネーロンダリングをしている5つの銀行への捜査令状を出し、ゴードンが資金を押収、ジョーカーが銀行強盗したのはマフィアのマネーロンダリングをしていてそこから足がつき、警察が動いたのだ

 

 

資金を絶たれて悩むマフィアのボスたちが会合、その席にジョーカーが現れて一触即発、ジョーカーは1年前は大物マフィアで警察も検事も手が出せなかったがバットマンに悪行を暴かれてしまった

 

 

ジョーカーは俺がバットマンを殺すと宣言、条件はマフィアの資金の半分だとそう言って去って行った、ジョーカーの目的は金ではなくムカつく正義を叩き潰し、人間を堕落させて世界が破滅していく様を楽しみたいのだ

 

 

そして遂に始まった、ジョーカーが仕掛ける生き残りゲーム、警視総監の暗殺が幕開けの合図、正体を明かさなければ市民を殺すとバットマンを脅迫、それはジョーカーが用意した悪のゲームのほんの始まりに過ぎなかった

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「バットマン ビギンズ」の続編ですが、監督のクリストファー・ノーランはヒーロー物を大人の人間ドラマ作品へと昇華させたと思っています

 

アカデミー賞でも8部門にノミネートされましたが、作品賞にはノミネートされなかったので残念でしたね、しかし助演男優賞を受賞

 

受賞したのはジョーカーを演じた「チョコレート」のヒース・レジャー、この鬼気迫る演技はバットマンを食うほどで、それは強烈でしたね、ヒース・レジャーは撮影直後に急逝

 

 

純粋な悪とでも言いましょうか、それに容赦なく簡単に人を殺す残忍な性格です、ですが身体能力はそれほど高くはないのですが、頭は相当良いのです

 

バットマンを演じるのは引き続きクリスチャン・ベール、普段は大富豪のブルース・ウェインとしてプレイボーイを演じていますが実はゴッサムシティを守るバットマン

 

 

ブルースは幼なじみのレイチェル・ドーズに惹かれているのですが危険と隣り合わせのブルースは彼女から身を引くのです、でも影から見守っているのです

 

レイチェル・ドーズを演じるのはケイティ・ホームズから代わってマギー・ギレンホールでブルースと幼なじみなのですが同僚のハービー・デントと付き合うも、ブルースとの間で揺れているのです

 

 

ハービー・デントを演じるのはアーロン・エッカートで、デントは新任の地方検事で悪と戦う姿勢を貫いていて名声が高く、バットマンへの理解を示しています

 

 

おいらはこのバットマン実写化される度にこのアルフレッドの赴きのある態度が好きでね、演じるのは引き続きマイケル・ケインでやっぱり良い、一言多いですが人格者です

 

 

バットマンが唯一信頼している警官のジム・ゴードン警部補を演じるのはゲイリー・オールドマンでゴッサムシティを守る為に身を挺す正義感の持ち主でジョーカーを捕らえます

 

 

そしてバットマンのテクノロジーをサポートする研究開発者のルーシャス・フォックスを演じるのはモーガン・フリーマン、バットマンの正体に気付いた社員が脅迫をしようとするのですが、ルーシャスは窘めます

 

 

何回観てもジョーカーにばかり目が行ってしまってその存在感ばかりが目に付きます、捕らわれても用意周到でバットマンも煙に巻いてしまいます

 

 

それにバットマンに対して捕らえたレイチェルとデントのどちらかしか助ける事は出来ないゲームを仕掛けられます、バットマンはジョーカーをボコボコにするも犠牲にしてしまいます

 

 

病院爆破のシーンはスケールが大きくて凄かったです、ジョーカーは楽しそうに爆破します、そして最終作の「ダークナイト ライジング」へと続きます

 

 

 

 

 

 

全世界が絶賛!全米歴代興行収入新記録11冠達成! それが『ダークナイト』です。

 

 

 

 

 

正義が激しい怒りで悪に染まってしまう、その深いテーマに脱帽です。