『他人の眼』
1980年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ケン・ウィーダーホーン
脚本 マーク・ジャクソン
撮影 ミニ・ローハス
音楽 リチャード・エインホーン
出演 ローレン・テューズ/ジェニファー・ジェイソン・リー/ジョン・ディサンティ/ペーター・デュプレ/グウェン・ルイス/キティ・ルン/テッド・リチャート
《解説》
12人の女性を惨殺した兇悪な切り裂き魔に今また13人目の犠牲者が!
ニューヨークを舞台に若い女性を中心に無差別暴行殺人を続ける変質魔と彼を追う女性キャスターの活躍を描く、監督は後に「バタリアン2」を手掛けるケン・ウィーダーホーン
主人公の姉妹に扮するのは、人気テレビシリーズ「ラブ・ボート」のローレン・テューズと、ビッグ・モローの娘のジェニファー・ジェイソン・リー
《物語》
ニューヨーク近郊の湖で女性の全裸死体が発見された、これで3人目だ、テレビニュース・キャスターのジェーンは番組でどんな些細な情報でも警察に連絡して欲しいと訴えた
その夜、デビーは帰宅途中から何者かに後を付けられている感じがした、家では変質者のいたずら電話が掛かってきてデビーの名前も知っていて不安になり警察に電話をするもいたずら電話だと取り合ってくれない
そこに彼氏のジェフが現れてデビーは一安心するも、室内に入っていた犯人にジェフは首を切断されて殺され、デビーは乱暴された上に首を絞められて殺された
ジェーンは恋人で弁護士のデビッドに一緒に住もうと言われるが妹のトレイシーが心配で返事が出来ずにいた、彼女は幼い頃に乱暴された事で目と口がショックで不自由になっていた、それでジェーンは異常性欲者に強い怒りを持っていた
事件の解決を願うが犠牲者は増えるばかり、デビッドとのデートの帰りに深夜に帰宅したジェーンはマンションの地下駐車場で不審な行動をする男を見掛けた、その男が気になったジェーンは管理人に車の持ち主の名を聞くとスタンリーだと
オフィスで深夜まで働くアネットに電話が掛かってきた、それは変質者からでアネットは怖くなって会社を出るが、駐車場で車に乗り込むと後部座席に変質者が座っていた
乱暴されて殺されたトレイシーの死体を砂浜に捨てた犯人は、車のタイヤが空回りして砂浜で立ち往生、それを見たカップルが車を押してやろうとするが2人もナイフで刺殺される
砂浜で発見された犠牲者と砂に汚れたスタンリーの車を見てジェーンはスタンリーが一連の事件の犯人だと疑うが確固たる証拠はない、独自に捜査を始めるジェーンだが、それに気付いた犯人はジェーンとトレイシーを狙う
《感想》
80年代に大量生産された猟奇殺人物のひとつなのですが、なぜか印象に残っている作品なのです、当時はもっと女性のヌードが出てきた印象だったのですが、そうでもなかったね
「13日の金曜日」と同じプロダクションの作品なのですがあまり話題にならなかったですね、ただの連続猟奇殺人を売りにした作品とは違ってサスペンス・スリラーです
主人公のニュースキャスターのジェーンを演じるのはローレン・テューズで彼女は報じられている連続暴行殺人事件の犯人に強い怒りを持っているのです
それにまだ少女の頃に友達に家に行って家の前に妹のトレイシーを待たしているのですが、そのトレイシーが変質者に乱暴されてしまって、そのショックで目が見えなくなり口も利けなくなるのです
トレイシーを演じるのはジェニファー・ジェイソン・リーでまだまだ少女で難しい役どころを演じています、それにヌードも披露していて可憐でしたね
オープニングから湖に女性の全裸死体が沈んでいるのです、そしてグウェン・ルイス演じるデビーは帰宅途中から付けられて警察にも電話をするも相手にされません
恋人のジェフが来ても後ろから首を切断されて水槽に首を入れられてるのです、そしてデビーは服を引き千切られて乱暴されて絞殺されます
深夜までオフィスで働くアネットを演じるキティ・ルンは、会社にいたずら電話が掛かってくるんです、そこで怖くなって会社を出て車に乗ると後部座席にいるのです、後部座席に引きずり込まれて乱暴されます
そこで犯人は砂浜にアネットの死体を捨てるのですがそれで車が砂まみれになってしまうんです、それを駐車場で見たジェーンはその後にニュースで砂浜に死体が捨てられてあったと聞いてピンとくるんです
そこからジェーンは独自調査を開始して犯罪まがいにスタンリーの部屋に入って証拠を探すのです、ニュースキャスターがこんな事をするなんてね
でもよくある展開では犯人かと思って調査をするのですが実は犯人は違う男だったってのがよくある展開なのですが、実際はスタンリーがそのまま犯人なんです(笑)
それが結構早い段階で分かるのでサスペンスなのかホラーなのかこんがらがってしまいましたね、何しろジェニファー・ジェイソン・リーがラストに犯人に襲われて脱がされるのはドキドキでしたね
ホラまた悲鳴が聞こえて来た! それが『他人の眼』です。
特殊メイクを担当するのは「13日の金曜日」のトム・サヴィーニなので、さすがの出来だと思いました。
更に過激な続・裏237号室の『他人の眼』のレビューはこちらです。