『マレーナ』
2000年 イタリア・アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ
原作 ルチアーノ・ヴィンセンツォーニ
撮影 ラホス・コルタイ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演 モニカ・ベルッチ/ジュゼッペ・スルファーロ/ルチアーノ・フェデリコ/マティルデ・ピアナ/ピエトロ・ノタリアーニ/ガエタノ・アロニカ
《解説》
あの頃、世界のすべてがあなただった
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、イタリア・シチリア島を舞台に初恋を通して成長していく少年の姿を、ほろ苦い涙と笑いで切ない恋を綴ったひとときの淡い恋の物語
第二次世界大戦下のイタリア、小さな町に暮らす少年レナートは美しい年上の女性マレーナと出会い、一目で恋に落ちる、マレーナの転変の人生を描くラブ・ストーリー 封建的な小さな村で人間としての権利を主張することすらできず、ただ愛する人の帰りを待ち続ける女性の壮絶な姿が1人の少年の目を通して淡々と綴られていく
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の故郷でもあるシチリアの美しい情景と、トルナトーレ作品の常連であるエンニオ・モリコーネの哀切な音楽が、観る者の心に染み渡る
《物語》
1940年、第二次世界大戦下、イタリアのシチリア島の漁村カステルクト、12歳の少年レナートはイタリアが英・仏に宣戦布告した日、自転車を手に入れた
自転車に乗り仲間の元へ、レナートはそこで初めて村一番の美しい女性マレーナを見た、仲間たちはマレーナを見るために自転車で通り道を先回りし、マレーナを好色な目で見た
レナートもマレーナの美しさに心を奪われ股間を熱くする、マレーナは耳の悪い教師の娘で結婚してすぐに戦地に行った夫ニノの帰りを待つ毎日、そんなマレーナに心を奪われたレナート
レナートは学校をサボってマレーナの家の前へ、そこでマレーナが玄関を出てレナートの前でローブがはだけてと想像ばかりしている
我慢出来ないレナートは夜、家を出て海岸沿いのマレーナの家を覗きに行く、こうして昼も夜もマレーナを覗きに行き、下着姿でくつろぐマレーナを見て、マレーナの聞いているレコードを購入し、それを聴きながらマレーナを想像して自慰に耽る
町ではマレーナに愛人がいると噂される、マレーナが町を歩くと男から羨望の眼差し、女からは嫉妬の眼差し、歩くだけで注目を集めるマレーナだが男たちの熱い視線を無視している
レナートも熱い視線を送るその1人、マレーナの後をつけるとある建物に毎日入る、レナートがよじ登り、中を覗くとマレーナは目の悪い父親の身の回りの世話をしていた
マレーナを想い自慰のしすぎで父親に怒鳴られるレナート、そしてマレーナの夫が戦死の知らせが伝えられマレーナは未亡人となった、町ではマレーナの悪口が女たちの間で飛びかうがレナートはそんなマレーナを守ると誓う
しかしそんなマレーナが自分を誘う妄想をし、下着を盗んで自慰に耽り、翌朝には父親に見つかり、おもいっきり殴られて外出禁止となったレナート
マレーナの家の回りには男たちがウロウロし、教師の父親にも中傷の手紙が届く、レナートはマレーナを見れずに食事も喉が通らないでいたが医者に言われて父親にも許され外出
マレーナをめぐって中尉と歯医者がマレーナの家の前で乱闘、歯医者の妻がマレーナが夫を惑わしたと訴える、これによってマレーナは父親から勘当される
町の醜悪なチェントルビ弁護士に依頼するマレーナ、町の男たちはマレーナを性の対象としか見ていない、チェントルビはどうにかマレーナをモノにしようと引き受ける
裁判の結果はマレーナは無罪、しかしチェントルビ弁護士に言い寄られ体を触られて、許してしまい醜悪なチェントルビ弁護士の愛人となってしまう
レナートは授業中も妄想ばかりで上の空、結局マレーナはチェントルビと別れたがマレーナはますます町の噂になるが戦争も激化しマレーナは生活の手段がなくなる
そんな時にマレーナの父親が空爆で死亡、ますます生活が出来なくなり、マレーナは食料と交換で体を提供するようになり、それを知ったレナートは涙する
髪を染め、派手な化粧で見るからに売春婦、タバコを咥えると火を点けるまわりの男たち、男はマレーナをいやらしい目で見るだけだがマレーナはそれを承知でドイツ兵に弄ばれ、アメリカ兵の玩具となる
失神するほどマレーナを想うレナートは母から悪魔払いをされ、父は売春宿に行き女を抱かせる事に、その相手はマレーナに似た女性で筆おろしをされる
敗戦と共に戦争が終わり平和がやってくるが女たちは淫売に罰だとマレーナを集団リンチ、それは嫉妬に狂った女たちの恐ろしい姿
集団で暴力を受け、髪を切られて裸で広場に投げ出されたマレーナは追い出される、悪い評判だけを残してマレーナは汽車でひっそりと逃げるように町を出る
終戦で腕を無くしたマレーナの夫ニノが帰ってきた、戦死は間違いで家は廃墟となり、そして妻が売春婦だとけなされる、妻の恥辱にショックを受けたニノにレナートが手紙を渡す、「マレーナはあなただけを愛し、生きる為に仕方なかった 最後に見たのはメッシーナ行きの列車」ニノはメッシーナに向かう
1年後、ニノとマレーナは帰ってきた、またも町で噂になる、市場でも冷たい視線、しかし地味になり少し老けたマレーナを受け入れる村の人々
普通に買い物をして帰りに、荷物を落としたマレーナに駆け寄り拾うレナート、そしてレナートは「お幸せに、マレーナさん」、レナートが少年に決別し大人になった日だった
《感想》
少年の日の淡い初恋を描いた本作、笑わないモニカ・ベルッチが印象的です、原作は「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が映画化を切望していた、ルチアーノ・ヴィンセンツォーニの短編小説、しかしなかなか監督の思いに叶うマレーナは見つからなかった、そんな監督の心を揺るがしたのが「アパートメント」の女優モニカ・ベルッチ
その出会いは、ドルチェ&ガッバーナのCMで共演したのがきっかけ、監督は彼女の美しい顔立ちに官能的な体のラインに惚れ込んでしまったんでしょう、監督から見た憧れの女性が少年の目線として描かれています、監督も劇中のレナートのような妄想をしたんでしょうね
思春期の少年にありがちな妄想を映像化してます(笑)、男はあんなことばかり考えてます(爆)、特に年上の女性は神聖化して見て、その上に性的な妄想に耽ります
モニカの登場は素晴らしかった、白いドレスで開いた胸元から白い喉元が見え、黒い髪に白い肌、歩くたびにその曲線があらわになり太ももに見えるガーターベルト、まさに釘付けです
モニカは体を官能的に見せる為に10キロ太って出演、歩いてるだけで体のラインがすんごいです(笑)、もうムチムチした体でどの男もその体に視線を舐め回すように這わせます
戦争中にお風呂に入れず、体にレモンを塗るシーンがめちゃエロい!、丸みを帯びた体をくねらせて、イタリアではレモンをそんな使い方したんですね、セックスの時にレモンの味がするのでしょうか?、そんな事も考えてレモンを塗ってるのかもね
しかもレナート役のジュゼッペ・スルファーロはオーディションで2000人の中から選ばれた高校生、本作の後にまた高校生に戻ってます、モニカに全てを吸い取られてしまったんかな?
高校生であんなイタリアの宝石、世界一の美女といわれるモニカの相手をしたなら一生分の運を使ったでしょう(笑)、監督の故郷であるシチリアの町をオープニングから素晴らしいカメラワークで魅せてくれます、監督は乾いた映像を撮るのが上手ですね
ナチスともセックスをし、アメリカ兵ともセックスをするマレーナはその美貌から村の女たちに妬まれていたので敗戦と同時にリンチにあうんです、これが暴力と髪を切って裸にしちゃうんです、リンチの理由は美しいから、女は怖いね(汗)
ラストの哀愁あるエンリオ・モリコーネの音楽は涙が出そうです、全ては戦争による悲劇なんですよね、それにあのラストシーンはマレーナの未来が明るいものだと信じています
その戦時中の出来事として波乱万丈のマレーナと思春期の少年レナートの青春を描いた傑作だと思います、誰にでも大人の女性に憧れる時期はありますよね、思春期の少年が抱く大人の女性に対する焦げるような想いを描く
はじめての、そして一生を決めた恋の物語 それが『マレーナ』です。
本作のモニカ・ベルッチが一番好きです、一番綺麗で一番エロいです、代表作はコレでしょう!
更に過激な続・裏237号室の『マレーナ』のレビューはこちらです。






























