『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』
1999年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ジョージ・ルーカス
撮影 デビッド・タッターサル
音楽 ジョン・ウイリアムズ
出演 リーアム・ニーソン/ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ジェイク・ロイド/イアン・マクダーミド/ペルニラ・アウグスト/オリバー・フォード・デイビス/ヒュー・クァーシー/アーメッド・ベスト/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/フランク・オズ/テレンス・スタンプ/ブライアン・ブレッスド/アンドリュー・センコブ/レイ・パーク/ルイス・マクリード/ワーウィック・デイビス/サイラス・カーソン/ラルフ・ブラウン/サミュエル・L・ジャクソン/ドミニク・ウェスト/ソフィア・コッポラ/キーラ・ナイトレイ
《解説》
すべての伝説には、始まりがある
SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」3部作から16年を経て新たに描かれたシリーズ前章、秘められたフォースの力を宿す少年アナキン・スカイウォーカーが、やがて銀河を震撼させるダースベイダーになるまでを描く3部作の第1部
世界中が待ちこがれていた「スター・ウォーズ」サーガの序章、舞台は前3部作から遡ること約30年、惑星タトゥイーンの奴隷の少年、アナキン・スカイウォーカーが、若きジェダイ、オビ・ワンと出会い銀河の運命が変わっていく
《物語》
遠い昔はるかかなたの銀河系で、銀河共同国には混乱が渦巻いていた、辺境の星との交易での課税の是非で意見が割れたのだ、貪欲な通商連合は恐るべき宇宙戦艦の包囲で事態解決を図り、小さな惑星ナブーへの航路を封鎖してしまった
この非常事態に共和国議会は果てしない討議をただ繰り返すばかり、共和国最高議長は紛争調停のために平和と正義の守護者ジェダイの騎士2人を特使として秘密裏に派遣したのだった
特使としてやって来たジェダイマスターのクワイ・ガン・ジンとそのパダワンであるオビ・ワン・ケノービ、2人通商連合のドロイドに襲撃され、船も爆破された
通商連合総督のヌート・ガンレイはシスであるダース・シディアスの配下でジェダイ抹殺を命じられるが2人は船を奪い脱出してナブーへ、そこで出会った原住民グンガン族のジャー・ジャー・ビンクスに案内されて族長のナスに小型潜水艇を借りて首都シードへ
そこで通商連合軍に連行されようとしていたナブーの女王パドメ・アミダラを救出、船を奪ってナブーから脱出し、共和国首都惑星コルサントを目指すも攻撃を受けてやむなく貧しい惑星タトゥイーンに不時着
クワイ・ガンは女王の侍女を連れて船の部品を探すために店を訪れ、そこで奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーと出会う、クワイ・ガンはアナキンの強いフォースを感じ、共和国に生まれていたらジェダイだっただろうと確信する
タトゥイーンで行われるポッドレースに参戦するアナキンは見事に優勝、アナキンのおかげで船のパーツを手に入れ、奴隷の身分からも解放されてクワイ・ガンと共にジェダイになる為に旅立つ
その直後にダース・シディアスのパダワンであるダース・モールに襲撃されるも辛くも脱出してコルサントへ向かう、クワイ・ガンはジェダイ評議会でアナキンをパダワンに迎えたいと言うが、ヨーダやメイス・ウィンドゥらは難色を示す
一方、元老院の議会に出席したパドメは議会は汚職と腐敗によって機能せず、元老院議員シーヴ・パルパティーンの提言を受け入れて不信任案を提出
パドメは護衛にクワイ・ガンとオビ・ワン、そして成り行きでアナキンを連れてナブーに戻る、そこで対立関係にあったグンガン族と手を組んでナブー解放を決意
通商連合軍のドロイドと対峙し、パドメらはナブー宮殿に潜入、そこでダース・モールが待ち受け、クワイ・ガンとオビ・ワンが挑むがクワイ・ガンはダース・モールの剣に倒れ、オビ・ワンがダース・モールを切り裂いた
クワイ・ガンはアナキンをオビ・ワンに託して息を引き取った、ヌート・ガンレイらの宇宙戦艦はアナキンによって爆破され、ナブー解放軍は通商連合軍に勝利した
ジェダイ評議会は滅びたはずのシスが暗躍している事に驚愕し、特例としてアナキンの修行を許可、アナキンはオビ・ワンのパダワンとなり、ナブーでは勝利を祝う式典が執り行われた
《感想》
旧3部作から16年が経っての新しい3部作の第1章で、ジョージ・ルーカスが監督するのは、「スター・ウォーズ エピソード4」以来、なんと22年ぶりです
本作の最大のテーマはダースベイダーの誕生ではないでしょうか、惑星タトゥイーンで奴隷の少年・アナキン・スカイウォーカーが母親と一緒に暮らしているんです
この星に偶然やって来たジェダイ・マスターのクワイ・ガンがアナキンの巨大なフォースを感じるんです、後に血液で更にフォースを操るミディ・クロリアン値を調べるとその強さはヨーダを凌ぐほどなんです
クワイ・ガンはパダワン(弟子)のオビ・ワンとこの星に来たのですがそれには彼も驚くほどなのです、クワイ・ガンはオビ・ワンを独り立ちさせてアナキンをパダワンにしようと考えるのです
クワイ・ガンを演じるのはリーアム・ニーソンでその雄大な体格はまさにジェダイマスターの風格を持っています、パダワンのオビ・ワンを演じるのはユアン・マクレガーで若きジェダイなのです
この星には惑星間での貿易紛争が原因で一触即発となるのですがそれを平和的に解決する為にジェダイの2人が派遣されたんです、しかし命を狙われて2人は惑星ナブーへと脱出するんです
そこで貿易紛争による通商連合の総督ヌート・ガンレイの命令でドロイドに連行されようとしていたナブーの女王・パドメ・アミダラを救出して行動を共にするんです
このパドメ・アミダラを演じるのは「レオン」のナタリー・ポートマンでまだまだ子供の女王なのですがナブーの国民の事を一番に考えてヌート・ガンレイの脅迫には応じずに強気な姿勢を崩さないのです
クワイ・ガンは女王の侍女とタトゥイーンで宇宙船の部品を手に入れようとするのですが共和国の金が使えず困っているとアナキンがポッドレースに出る事になり、そこで部品屋でアナキンの主人と賭けをして、アナキンは見事に勝利して部品と奴隷からの解放を手に入れるんです
しかしアナキンの母のシミ・スカイウォーカーは自由には出来ず、アナキンはジェダイになって助けに来ると約束して惑星コルサントに向かうんです、自分で作ったC3POを置いて、シミによるとアナキンには父親はおらず、自然妊娠で生まれたと説明
そのタトゥイーンでクワイ・ガンはジェダイの武芸者のダース・モールに襲われるんです、ダース・モールは1000年前に滅んだシスの暗黒卿の末裔で、通商連合を裏で操るダース・シディアスのパダワンなんです
このダース・モールがカッコイイんです、普通のライトセーバーではなくてまるで薙刀のようなライトセーバーでクワイ・ガンとオビ・ワンの2人と戦うんです
ナブーに戻った一行は対立していたグンガン族と和解するのですが、パドメ・アミダラが膝を付くのですがそこで侍女が前に出て自分こそがパドメ・アミダラ女王だと言って膝を付いて協力を頼むのです、侍女だと思っていたら実は女王だったんです
ナブーの宮殿でクワイ・ガンとオビ・ワンはダース・モールと対決となるのですがクワイ・ガンはダース・モールの薙刀に刺されて倒れてしまいます、オビ・ワンは怒りでフォースを解放してクワイ・ガンのライトセーバーでダース・モールを真っ二つにして倒します
本作は通商連合に勝利してオビ・ワンがアナキンをパダワンとしたところで幕となります、この先この少年がどのように成長してダースベイダーとなるのかワクワクしましたね、出番は少ないですが「ジャッキー・ブラウン」のサミュエル・L・ジャクソンがジェダイマスターのメイス・ウィンドゥを演じています
遠い昔、はるかかなたの銀河系で繰り広げられる壮大な物語の第1章 それが『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』です。
アナキン・スカイウォーカーを演じたジェイク・ロイドは色々とあって俳優を引退した後に逮捕されて精神病施設へと移されました、ダークサイドに堕ちるなんて残念ですね、「エピソード2 クローンの攻撃」へと続きます。