ロッキー2 & ロッキー3 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ロッキー2』

 

 

 

 

 

1978年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 シルベスター・スタローン

 

撮影 ビル・バトラー

 

音楽 ビル・コンティ

 

 

 

出演 シルベスター・スタローン/タリア・シャイア/バート・ヤング/カール・ウェザース/バージェス・メレディス/トニー・バートン/ジョー・スピネル/レオナルド・ゲインズ/シルビア・ミールズ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

宿敵・アポロとの再戦!ロッキーは再び愛と人生を賭けたリングに立つ!

 

フィラデルフィアのチンピラから世界ヘビー級タイトルマッチで、アメリカ中のヒーローとなったロッキー・バルボアが結婚とジュニアの誕生などをへて、苦悩しながらも人間的に成長していく姿を描く

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

建国記念のタイトルマッチはボクシング史上最も壮絶な闘いとなった、アポロとロッキーの試合、試合後に健闘を称え合った2人は同じ病院に向かうがアポロはロッキーに再戦を要求

 

 

退院したロッキーの周りは変化が起こり、CM契約を迫るエージェントや、彼を支持する人間が現れ、ロッキーはエイドリアンにプロポーズし彼女は了承し、小さな結婚式を挙げた

 

 

ファイトマネーとCMのギャラを当てにしてロッキーは車や家を購入してエイドリアンを心配されるがエイドリアンは妊娠、ロッキーはCM撮影に入るがセリフを覚えられずに契約破棄

 

 

仕事を探すロッキーだったが高校も出ていない、資格もないロッキーには肉体労働しかない、義兄ポールに紹介されて精肉工場で働くが、人員整理で解雇になってしまう

 

その頃アポロは名声に傷が付き、ファンレターも八百長など酷評する内容でロッキーとの再戦を画策し、テレビ出演で彼を侮辱してリングに引っ張り上げる作戦

 

 

これにはロッキーもトレーナーのミッキーも怒り心頭で再戦を決める、しかしボクシングを反対しているエイドリアンは心労と心配で倒れてしまい、早産で男の子を出産

 

しかし合併症を起こしてエイドリアンは昏睡状態となる、ロッキーも練習出来ず病室で彼女に付きっ切り、やっと目を覚ましたエイドリアンにロッキーはボクシングを辞めると言うが、エイドリアンは勝ってと

 

 

ロッキーはミッキーと二人三脚でトレーニングをこなし、地元での試合のリングに上がり、世界最強のチャンピオンと再び世界タイトルマッチを行う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ロッキー3』

 

 

 

 

 

1982年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 シルベスター・スタローン

 

撮影 ビル・バトラー

 

音楽 ビル・コンティ

 

 

 

出演 シルベスター・スタローン/タリア・シャイア/バート・ヤング/カール・ウェザース/ミスター・T/イアン・フリード/アル・シルバーニ/ウォーリー・テイラー/トニー・バートン/ハルク・ホーガン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

愛と戦いのドラマは遂に、全世界待望のクライマックスへ!

 

しがない4回戦ボーイからヘビー級チャンピオンの座を獲得したボクサーを描く「ロッキー」シリーズ最終章、監督・脚本・主演は前作に引き続いてシルベスター・スタローン、プロレスラーのハルク・ホーガンがゲスト出演

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

アポロとの壮絶な再戦に勝利したロッキーはその後、世界ヘビー級チャンピオンとして10度の防衛に成功、その人気は国民的となり、名実ともに最強のチャンピオンと呼ばれる

 

 

富と名声を得てチャリティではプロレス世界ヘビー級チャンピオンとの異種格闘技戦を行い大成功、ロッキーはフィラデルフィアの豪邸で妻のエイドリアンと息子の3人で幸せに暮らしていた

 

 

フィラデルフィア美術館にロッキーのブロンズ像が設置された日、除幕式でロッキーは現役引退を発表すると、それを聞いたランキング1位のクラバー・ラングは逃げるなと挑発、ロッキーを侮辱して挑戦状を叩きつける

 

 

怒るロッキーは挑戦を受けて立とうとするがトレーナーのミッキーは闘う事を拒否、何とかミッキーを説得して現役最後の試合としてクラバー戦に挑むロッキー

 

 

しかし試合直前にロッキー陣営とクラバー陣営が乱闘となりミッキーは持病の心臓発作で倒れてしまう、ミッキー不在の試合でロッキーはクラバーに2ラウンドでKO負け、控え室でミッキーは息を引き取った

 

 

失意のどん底のロッキーの前に現れたのはかつてのチャンピオンのアポロ、彼はロッキーをハングリーが消えたの叱咤して鍛え直す為にトレーナーを買って出る

 

ロッキーとエイドリアンをアポロの故郷のカリフォルニアに連れて行き、ロッキーの精神とファイトスタイルを改造、エイドリアンからの言葉でショックから立ち直ったロッキー

 

 

アポロからのハードトレーニングでハングリーさを取り戻し、挑戦者としてチャンピオンのクラバーとの再戦に挑む

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「ロッキー」からの続編で前作のラストから始まるのはオープニングから思い出されて感動します、このオープニングはこのシリーズの定番となりました、ロッキーを演じるシルベスター・スタローンは監督も兼ねてます

 

 

年齢的にもロッキーはそろそろ引退て感じなのですがそれをアポロは許しません、再戦はしないと言っていたのですが気が変わって再戦を要求、それもテレビでロッキーを挑発するようなね

 

ここで世界最強のチャンピオンとだったアポロが悪役となってしまうんです、そうしてまでロッキーと再戦をして取り戻したい名誉があったんです、八百長だとか黒人の面汚しだとか言われて、演じるのはカール・ウェザース

 

 

ロッキーはファイトマネーやメディア出演で大金を手にして有頂天で、エイドリアンは心配するのですがすぐに生活は困窮して仕事をするのですがボクサーはやっぱりボクサーなんです

 

それに右目が網膜剝離でよく見えてないのも原因でエイドリアンやミッキーは試合を反対するんです、しかしミッキーは挑発するアポロに怒り、右目を守る為にロッキーをサウスポーからオーソドックスに変更して鍛えるんです

 

 

妊娠中に倒れたエイドリアンは出産するものの合併症を起こして昏睡状態、エイドリアンが目を覚ましてボクシングを辞めると言ったロッキーに対して勝ってと言うシーンは感動ポイントです、演じるのはタリア・シャイア

 

アポロとの再戦を記者会見するのですが、この辺はロッキーのユーモアが全開で小さな笑いがあります、アポロとの再戦ではオーソドックスなのが功を奏して最終ラウンドでサウスポーに戻したロッキーがアポロを倒して世界ヘビー級チャンピオンとなります

 

 

名実ともに最強のチャンピオンとなったロッキーはチャリティでハルク・ホーガンと闘います、この異種格闘技戦はモハメッド・アリ対アントニオ猪木などの試合をモチーフにしていたとか

 

 

大暴れするハルク・ホーガンに防戦一方のロッキーはグローブを外して対抗、これはハルク・ホーガンのアイデアのようです、そうじゃないとハルク・ホーガンは倒されないという事ですね

 

引退を発表するロッキーに最強の挑戦者クラバーが挑戦をするんです、逃げるのは男じゃないと、クラバーはエイドリアンに今夜俺のアパートに来たら本物の男を感じさせてやると侮辱

 

 

しかもミッキーはそこまでの10回の防衛は相手を選んでいたとロッキーに言うんです、ミッキーはクラバーとの対戦を避けていたんです、それを聞かされたロッキーはショックでミッキーは倒れるわでクラバーとの試合はKO負けしてしまいます

 

 

ミッキーの死と相手を選んでいたとの事でロッキーは闘志が無くなってしまうんです、何の為に闘っていたのか自問自答してばかりでトレーニングに身が入りません

 

そこでアポロがトレーナーを買って出て自分のスタイルそっくりな動きに同じトランクス、エイドリアンによる誰の為でもなく自分の為に闘う事を説得されるんです、守るものが多くなったらハングリーではなくなるのかもね

 

 

ここでハングリー精神は虎の目と表現されてます、それは主題歌の「アイ・オブ・ザ・タイガー」がまさにそれでしたね、ロッキーとアポロの3度目の闘いがラストにあるんです

 

 

ロッキーが買った車がポンティアック・トランザム・ファイヤーバード、80年代のアメ車のスポーツカーを代表する車ですね

 

 

 

 

 

 

シルベスター・スタローンが監督を務めたスポーツドラマ! それが『ロッキー2 & ロッキー3』です。

 

 

 

 

 

スタローンは本作が最終章と考えていたので区切りとなるシーンが多かったですね、でも「ロッキー4」に続きますけど、それにスタローンは「ランボー」の準備もあって体付きが今までのヘビー級って感じではなくなって細いですね