『The EYE 【アイ】』
2002年 香港・シンガポール
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 オキサイド・パン/ダニー・パン
撮影 デーチャー・スリマントラ
音楽 オレンジ・ミュージック
出演 アンジェリカ・リー/ローレンス・チョウ/キャンディ・ロー/チャッチャー・ルチナーノン/エドマンド・チャン/ワン・スーユエン/ソー・ヤライ/ウィルソン・イップ
《解説》
前作「レイン」で切なくも激しい愛と復讐の物語を鮮烈に描き出した、双子の映画監督オキサイド&ダニー・パン兄弟が放つ新感覚ホラー
タイで実際に起きた角膜移植手術による事件を題材にした本作は、社会的影響を考慮したタイ赤十字が異例のコメントを出すほどの大反響を呼んだ
待望の視力を回復するや死者の姿に怯えるヒロイン役に、台湾や香港で活躍する実力派アンジェリカ・リー、トム・クルーズがリメイク権を獲得したことでも注目を集めている
《物語》
幼い頃に全盲となった女性マン・ウォンは角膜移植手術を受けて入院、病室では隣のベッドの度重なる脳腫瘍の手術にも負けない明るい少女のインインが、「見えるようになったら色々案内してあげる、世界は綺麗よ」と励ましてくれた
いよいよ包帯を取る日、見守る姉と祖母の姿がぼんやりと見えたが、他に黒い人影を見て痛みを感じた、次の日に再び包帯を外すとぼんやりと見え、インインを呼ぶと大喜びしている、しかしまた白い人影が見えた
しかしまだまだ視力の回復まで時間が掛かるので、しばらくは入院と言われるが洗面所で初めて自分の顔や手を見て不思議な感じがして感動した
そこに翌日に手術を控えて寂しいそうなインインを励まして一緒に写真を撮った、その夜、ぼんやりとした視界の中で向かいのベッドの老女が黒い男に連れて行かれるのを見て、廊下に出ると寒いと呟く女に会う
翌朝、老女は亡くなっており、看護師に昨夜の事を言っても夜間は面会禁止だと言われ、インインとは会えないままに退院するマン、タクシーで帰る途中で高速道路の真ん中で立ち尽くすスーツ姿の男を目撃
マンは姉とそのまま心理療法士のワ・ローのカウンセリングを受ける、家に戻ったマンは玄関に気配を感じて出ると野球帽を被った少年がいた、祖母に聞いている間に少年はいなくなり廊下に出ると向かいの部屋が忌中だった
視力を取り戻して、少しずつ環境に順応していくマンだが、他人には見えない物が見えるようになってしまう、やがて驚愕の事実が明らかになる
《感想》
はっきりと言ってこの手の作品は「リング」の世界的な成功によって世界中で作られるようになったと思われます、それにアジアでのホラーが欧米でのリメイクとなっている感じがしました
本作は角膜移植手術を受けた女性が視界を取り戻すのですが、見えなくていい物まで見えてしまう、この発想は凄く面白いと思いましたね、するとこれは実話を基にしているようです
それは角膜移植手術を受けた女性が1週間後に自殺したという出来事です、彼女は何を見て自殺したのでしょう、その出来事を自分なりに解釈してパン兄弟は監督したのかな
今までは何も見えない世界に居たのにそれが見えるようになったら異形の者まで見えてしまう、それだったら見えないままの方が良かったと後悔するでしょうね
病院だったら見えない人でも見えそうで怖いのに、実際に見えたらめっちゃ怖いよ、それに本作は夜だけでなくて真っ昼間から見えるんです、高速道路の真ん中にスーツ姿の男が立ってるのは異常でしょ
ご飯を食べようと店に入ったら女が現れて舌を伸ばして鶏肉を舐めるんです、見ないように震えていたら店員が、「何もしない、現れるだけだから」とその店員は慣れたものなんです
交通事故の現場では子供が走って来てマンをすり抜けてしまったりと普通ではありません、こんな事が立て続けに起こったら体調が悪くなりますよ、それで原因を究明するんです
すると角膜提供者が見える力があったようだと分かるんです、その人はタイにいて色んな事を予知していて村人に気味悪がられていたんです、その角膜を移植された事が原因だったんです
主人公のマンを演じるのはアンジェリカ・リーで正統派な美人で、儚げで幸薄い感じですが、それでいて芯の強い女性を演じています
本作のラストはそれで良かったのかは分かりませんが、マンにとっては納得の結果だったのかも知れません、アジアのホラー映画の中では傑作のひとつだと思います
目をそらすな、この恐怖から それが『The EYE【アイ】』です。
本作はアジア各国で大ヒットを受けて続編が2本作られています












