『悪魔の性 キャサリン』
1976年 イギリス・西ドイツ
《スタッフ&キャスト》
監督 ピーター・サイクス
原作 デニス・ホイトリー
脚本 クリストファー・ウィッキング/ジョン・ピーコック
撮影 デヴィッド・ワトキン
音楽 ポール・グラス
出演 リチャード・ウィドマーク/クリストファー・リー/ナスターシャ・キンスキー/オナー・ブラックマン/デンホルム・エリオット/マイケル・グッドリーフ/エヴァ・マリー・ミネケ
《解説》
ハマー・フィルム・プロダクション最後の作品
清純な少女を悪魔に捧げようとする邪教の神父と、その少女を救い出そうとするオカルト研究家の行き詰る対決!、老舗ホラー・レーベルのハマー・フィルムが当時のオカルト・ブームを受けて、ハマー流に製作した渾身の一作
主演はハマー・フィルムのドラキュラ映画には欠かせないクリストファー・リー、16歳のナスターシャ・キンスキーが大胆なヌードになったり、悪魔の胎児を出産するなど、衝撃的な役どころで話題となった
《物語》
狂信的なレイナー神父は教会から破門されて己の道を信じて突き進む、悪魔神を崇拝する彼は無垢な子供たちを集めて「主の子供教会」と名付けた教会を経営して悪魔的な教育を施していた
その中の1人である美しい少女キャサリンは特別な運命を背負っていた、彼女は18歳の誕生日が来ると悪魔の娘となり、悪魔アスタロトの代わりとして地上を支配するよう定められていた
キャサリンが本当の父親と会うのは年に一回、父親のヘンリーはキャサリンが教会で育って欲しくて産まれてすぐに入会、そして全ての子供たちはその子たちに最良の両親を与えられる
ヘンリーは悪魔と契約し、娘の将来を悪魔に売ってしまったのだ、しかしヘンリーは最後の望みとして、オカルト研究家の作家ジョン・ヴァーニーに助けを求める
興味が沸いたジョンはヘンリーの代わりに空港に迎えに行き、キャサリンを自宅に招いた、キャサリンは何が起きているかは知らない、まさか自分の父親が悪魔崇拝者たちと問題があるとは言えない
いわゆる悪魔崇拝者の98%はただの変人で悪魔を口実にセックスをして快楽を貪っているだけだ、しかし残りの2%は本物で悪魔に魂を売っている
ジョンはキャサリンの身の周りの世話をするだけで凄い本が書けるのではと考えた、ヘンリーと約束した情報が手に入ればの事だがジョンはキャサリンを手元に置いた
その夜、キャサリンはおかしな夢を見た、自分が産まれてくる夢で、それは恐ろしい姿をした化け物だった、それにキャサリンは不可思議な行動をとるようになった
ヘンリーの裏切りを知ったレイナー神父はキャサリンを奪い返すべく動き出した、ジョンとマイケル神父のキャサリンを巡る壮絶な戦いが始まろうとしている
《感想》
本作の魅力は何と言っても当時16歳の美少女ナスターシャ・キンスキーの可憐な姿でしょう、彼女が演じるキャサリンは14歳の設定ですがナスターシャ・キンスキーは大胆なヌードを披露しています
本作はイギリスのホラー映画の名門であるハマー・フィルム・プロダクションの最後の作品です、1948年創設以来ピーター・カッシングとクリストファー・リーという2大スターを送り出しました
しかし1970年代からは特殊効果や撮影技術の向上と刺激的なナンセンス・ホラーが流行、クラシック・ホラーのハマー・フィルムは低迷し、本作を最後に映画製作を中止
本作はクラシック・ホラーの最後の作品で当時の流行りのオカルト物で、破門されたレイナー神父は独立して悪魔崇拝の宗教を立ち上げて世界制覇も目論んでいるんです
キャサリンは産まれる時に母親は死亡、というかレイナー神父によって彼女の望む死を与えたんです、父親のヘンリーは悪魔と契約しているのですが14歳のキャサリンをレイナー神父に渡さずに隠すんです
キャサリンはまさか自分が悪魔アスタロトに生まれ変わるように洗礼を受けているとは知らずに清く正しい生活を送っているんです、しかしキャサリンはおかしな行動を取って、悪魔崇拝者との争奪戦となるんです
洗礼を思い出すんです、それは夢の中のようでキャサリンは黄金の人形と交わるような儀式をされて、その周りでは信者がセックスをするという異常な状況、もちろんレイナー神父も
レイナー神父は悪魔の仕業なのか遠くからキャサリンに呼びかけて彼女を操るような事も出来て、彼女は操られるままに人を殺して、夢遊病者のように彷徨い、レイナー神父の元へ
レイナー神父を演じるのがクリストファー・リー、イタリアの貴族一門の出身で193センチの身長は迫力と恐ろしさを感じさせてくれます、キャサリンを悪魔アスタロトに生まれ変わらせるための聖なる場所を血で染めます
そこでキャサリンは全裸になってその裸身を悪魔に捧げるんです、産まれた時からキャサリンは洗脳されていますから裸になる事も何の感情もなくあっさりと脱ぎます、でもそれは幻覚、ナスターシャ・キンスキーは美しかった
しかしラストは割とあっさりとしていて、まあ悪魔崇拝者と言っても普通の人間なのでね、でも実際に世界中にこんな悪魔崇拝者がいるのだから恐ろしいですね
ナスターシャ・キンスキーが神秘の裸体を披露!エログロ色満載のオカルトホラー それが『悪魔の性 キャサリン』です。
おいらの年代なら若い時のナスターシャ・キンスキーってかなりの美女で神々しかったですよ、過去の女優の作品レビューもしようかな?
更に過激な:続・裏237号室の『悪魔の性 キャサリン』のレビューはこちらです。
















