『エクソシスト2』
1977年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョン・プアマン
脚本 ウィリアム・グッドハート
撮影 ウィリアム・A・フレイカー
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演 リンダ・ブレア/リチャード・バートン/ルイーズ・フレッチャー/マックス・フォン・シドー/ジェームズ・アール・ジョーンズ/キティ・ウィン/ネッド・ビーティ/ベリンダ・ビーティ
《解説》
空前の大ヒット作、「エクソシスト」の続編!
壮絶な死闘から4年、悪魔祓いで救われた少女リーガンに再び異変が!前作とは趣を異にし、今回は恐怖色よりも、善良であればあるほどつけいってくる悪魔を如何に駆逐するかといった観念的哲学的内容になっている
名作オカルト・ホラーの続編、監督がジョン・プアマンに交代し、「エクソシスト」から4年後の物語を描くシリーズ第2弾!クライマックスで主人公たちを襲う無数のイナゴの大群など、前作とは違った形の脅威が新たな恐怖を生み出す
《物語》
ラモント神父は南米で女の子に憑りついた悪魔を追い払おうと悪魔祓いを実行するが失敗、蠟燭の火が女の子の服に燃え移り女の子は焼け死んでしまった
あの恐るべき悪魔祓いの事件から4年、メリン神父により救われたリーガンは今はニューヨークで平凡な学生生活を送っていた、あの忌まわしい事件の記憶は全くなく、ごく普通の16歳の女の子に成長していたが母親の提案で精神分析治療には通っていた
ラモント神父は師であったメリン神父の悪魔祓いの調査をバチカンより依頼される、ラモント神父はリーガンの主治医のジーン・タスキン博士に許可を得て調査を行う
検死報告や証言記録があるのにラモント神父はメリン神父の死因は不明、そこでリーガンに質問がしたいと博士に言うが深い衝撃を受けた悪魔祓いが悪い影響を及ぼしているので質問は許可できないと
博士の発明した催眠術装置でリーガンが過去に悪魔のパズズに憑りつかれていたビジョンが見えた、4年前の悪魔祓いで何が起こったのか、そしてリーガンの深層心理に何が起きているのか追求、そしてリーガンの中に再びパズズが憑りついていると知った
ラモント神父はかつてメリン神父に悪魔祓いで助けられたアフリカの少年コクモにリーガンを救う方法を探るためにアフリカに向かう、コクモは今や成人し、イナゴの品種改良の研究をしていた
彼と会ったラモント神父はメリン神父の偉大さを改めて感じてアメリカに帰国、そしてリーガンと共にあの彼女の部屋へと向かうと、そこには恐るべき悪魔が待っていた
《感想》
何が驚いたってあの少女だったリンダ・ブレアがムチムチになってた事です、「エクソシスト」の面影はなくてすっかり大人の女性となっていました、それでも年齢的には16歳くらいかな?
リンダ・ブレア演じるリーガンはごく普通に生活していて、精神的に治療は続けているんです、主治医のジーン博士の催眠術装置でリーガンの中にいる悪魔が見えるんです
そこにラモント神父がいたからなのか、悪魔とメリン神父の壮絶な悪魔祓いのビジョンが見えるんです、ジーン博士が気を失いかけた時は悪魔が心臓を握っていたりとね
リーガンが炎の絵を描いたら病院の地下で火の手が上がってラモント神父とジーン博士が消し止めるんです、このラモント神父がやって来てからリーガンの中の物が動き出した感じです
それに1番インパクトあるのはイナゴの大群です、全てを食べ尽くすイナゴの大群のビジョンが見えたリーガンは夢遊病のようにフラフラと歩いて危うく転落しそうになるんです
前作でもありましたが宗教と科学の解釈の違いなんかもあります、悪魔憑きかそれとも精神病なのか?神父の言い分は悪魔なのですが医師はもちろん信じません
しかしリーガンとの催眠術装置での実験を続けると信じるしかないんです、偉大なる善のせいで邪悪な者が引き寄せられるのかもと言う事です
イナゴの大群は邪悪でそれと戦える少年がいるんです、イナゴの大群に襲われた少年は自分をパズズだと名乗るんです、それをメリン神父が救ったのですがパズズはいつでも戻れると、それを語るのがリーガン
ラストの悪魔との対決では家が潰れてしまうほどの戦いとなってしまいます、でも前作ほどの壮絶さはなくて何だかどうなってるのか、ラモント神父の自分が如何にメリン神父をリスペクトしていたかでした
あれから4年、彼女は何を記憶していたか それが『エクソシスト2』です。
これをシリーズの最高傑作と言うファンも多いらしいです、エンニオ・モリコーネの哀愁の音楽は素敵です