超高齢化社会に突入した日本では、一人暮らしの親の介護問題などが多くなってきました。
ウィズコロナの中、テレワークの影響により、オンラインの会議や打ち合わせが増えたことで、カメラに向かって話しながらモニターを見るのが日常になってきました。
そこで、今回はオンラインを活用した「スマート遠距離介護」について徹底解説します。
介護は、される側とする側に大きく問題が分かれます。
双方にとっていかにストレスがない状態を作れるかが成功のカギとなります。
こんにちは、成功電気の今井です。
愛知県北名古屋市で電気設計を20年ほど続けています。
中部電力電気工事委託店として主に
蓄電池、太陽光発電、V2Hやスマートホームの設計施工を500件以上実施しています。
また、工場や店舗、倉庫の省エネ改装を行っています
もくじ
認知症を発症した場合の問題
介護を受ける側、する側の課題
スマートホームで遠隔介護する9つの手法
まとめ
病院の先生、地域包括医療センターへの相談から
介護する側の負担の軽減をしっかり考えていく解決策をまとめました。
1,認知症を発症した場合の問題
70歳を超えると老化による脳や肉体の機能低下を感じやすくなります。
その中でも、認知症の心配による介護や支援の検討など
老化の影響や軽い認知症の場合、その影響により本人はストレスを感じることが分かっています。
今までできていたことができなくなることのストレスは、例えば仕事をしていれば顕著に感じられますし
同僚など周りからの視線が気になってくるケースもあります。
家事や運転などでも、今までできていたことが少しずつできなくなる感覚を感じることでストレスを感じていきます。
介護と医療は車の両輪です。
ケアマネージャー、看護師、ヘルパー、家族、医師がうまく関わりながら進めていきましょう。
「新しい認知症ケア・医療編」著者:河野和彦
認知症に関しては脳の病気として4つのタイプがあります。
アルツハイマー型認知症、、脳血管性認知症、前頭側頭葉変性症(ピッグ病)、レビー招待型認知症など(パーキンソン病)があります。
それぞれ症状が違うため、対策も変わってきます。
「ぜんぶわかる認知症の辞典」著者:河野和彦
症状を整理してみると理解しやすくなります。
認知障害、見当識障害、判断力の障害、記憶障害
「よくわかる最新医学 認知症」監修者:杉山孝博
障害者手帳
種類は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳があり、認知症の疾患の重さで1級2級3級があります。
「新しい認知症ケア・介護編」著者:三好春樹、東田勉
また、脳の疾患には疾患別の原因があります。
脳卒中(脳出血、脳梗塞)、頭部外傷とあり、認知症は脳卒中が原因になる場合が多いです。
「やさしくわかる脳神経外科」著者:高橋伸明
認知症とボケの違いは、認知症は脳の障害で日常生活に影響するほどの物忘れの悪化と自覚のなさが大きな違いです。
介護保険のポイント、要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
の7つの要介護状態区分があります。
「認知症〉家族を救う対策集」編者:主婦の友社
躓き転倒しやすくなる、
「財布を盗まれた」という
冷蔵庫を閉め忘れ
電話の操作がわからない
エアコンのつけ忘れ、消し忘れ
テレビの操作ができない
今日の予定を忘れた
コンロの消し忘れ
玄関や車の鍵を無くす
携帯電話の操作がわからない
行動・心理症状(BPSD)の悪化
「認知症で使えるサービスしくみ お金のことがわかる本」著者:田中元
それぞれの本のポイントを抜粋しましたが
基本的な重要な部分はすべての本に書いてあります。
その他、
「よくわかる最新医学・脳梗塞 脳出血 くも膜下出血」編者:主婦の友社
「物忘れ外来・徹底ガイド」著者:奥村歩
「脳と心と身体の図鑑」編者:ケン・アシュウェル
をチェックしました。
おすすめの本は、
軽度の方には「認知症・家族を救う対策集」です。具体的なできることが詳しく書いてありました。
中度以上の方向けは「認知症で使えるサービス しくみ お金のことがわかる本」
2,介護を受ける側、する側の課題
色々本を読んでみて分かったことは、急にひどい認知症になるわけではなく、徐々に悪化していく過程に家族がどう向き合っていくか
なるべく、本人ができる状態ならば変わらない生活ができる環境を作ること
70歳を過ぎた親は、ことあるたびに電話してくる。電話の頻度はどんどん増えていきます。
また、ことあるたびに駆け付けていると介護する側もストレスが大きくなっていきます。
すると、介護する側もイライラしてきて口調がきつくなったりし、介護を受ける側もつらい思いになり双方にとって良くありません。
電話で説明できなことがある場合、近くに住んでいれば「今度の休みに寄るから」と気軽に言えますが、遠距離ならそう簡単に行くことはできません。
近くても遠くても、できるなら電話でことが済めば助かります。しかし、電話だと相手の説明能力によって何に困っているかさえよくわからないケースもよくあります。
こんな時に、電話に合わせてカメラで状況が見れるとより相手の状態が分かります。
これがスマートホームを使った遠隔介護、スマート介護です。
特に遠距離介護に効果を発揮します。
3.スマートホームで解決する9つの手法
認知症予備軍に関しても、認知症患者にしても適応可能なシステムです。
①TVリモコン操作ができなくなる→見たい番組が見えない
TVをスマートスイッチにして、リモコンがなくても普段見る番組を自動で映す。
②今日の予定を忘れる→準備ができずストレスになる
今日の予定をスマートスピーカーの音声で伝えて、その都度思い出させる。
③エアコンリモコン操作ができなくなる、暑さ寒さを感じない→熱中症になるリスク
スマートスイッチ化して、室内温度や外気温に合わせてオンオフする。
④冷蔵庫を閉め忘れる→冷凍していたものが解けて、捨てることとなりストレスになる
センサーを設置して、閉め忘れたときにショートメールが入る。
⑤玄関を閉め忘れる→帰ったときに泥棒が入ったと思う
スマートキーに変えて、閉め忘れて家から離れるとショートメールが入る。
⑥玄関の鍵をなくす、車や自転車の鍵をなくす→探しても見つからずストレスになる
GPSを設置して、どこにあるかわかるようにする。
⑦照明器具を消し忘れる→次に行ったときに誰かがいると勘違いする
スマートスイッチに変えて、消し忘れたときは自動で消す。
⑧コンロを消し忘れる→鍋を焦がしてストレスになる、火事になる
コンロの温度が上昇したときに自動で消化する機能が付いた機器に買い替える。
⑨家の電話機や携帯電話の操作が分からなくなる→コミュニケーションを取らなくなり脳が委縮する
外部から見えるカメラを設置して、行かなくても解決できるようにする。
まとめ
など、スマートホーム化することで認知症になっても一人で家の生活を続けられる工夫をすることが可能となります。
しかし、介護される側は新しい環境にはとても適応できません。
だから、環境を変えずにスマートホーム化が必要になります。
とはいえ、介護する側も自分だけでスマートホームを作ることは至難の業です。
こちらも参考にしてください。
実際に設置した案件からのメリットやデメリットについて詳しくこちら
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おわり