トミックスから現行仕様のE501系10両編成が発売されたので購入してきました。
基本+増結セットで10両フル編成です
見た目はトミックス製らしくいい感じです。
なお、前面の行き先表示はLEDで「いわき」行き、運転台側のカプラーはダミーとなっています。
スカートは209系と同一品のようで、実車とは形状が若干異なります。
見た目のバランスはさすがトミックスといった感じ
実車のスカートはこんな感じです。
さらに言うと連結器カバーも付いていまして、もっと言うと車両によってカバーの色が違ったりします。
妻面にはプレスビードがあり、プロトタイプは川崎重工業製です。
プレスビードがある妻面
実車ではK701・702・703の各編成が該当します。
付属のインレタにも、この3編成分が収録されています。
詳しくは、以前書いたコチラの記事もご覧ください。
交換用の前面表示パーツは、土浦・いわきが青幕で、土浦・水戸・高萩がLEDで入っています。
付属の前面表示パーツ
できれば土浦・水戸・高萩・いわきも青幕で入れて欲しかったです…。
ちなみに実車はK701編成がLEDに交換済みですが、他の編成も近いうちに交換されるかもしれません。
確認したのは1ヶ月以上前なので、もしかしたら今ごろはもう…。
続いてパンタグラフは、現行仕様らしくシングルアームになっています。
前回も話題にした交直切り換えブレードですが、この製品は交流側になっています。
○部分が交流切り換えブレード
枕木方向で交流、レール方向で直流
実車は定期運用では交流区間しか走らないので的確な再現ですね。
ちなみに以前発売された水戸線仕様も交流側になっています(そして今や5両編成も水戸線から撤退、交流区間しか走らなくなってしまいました…)。
トミックス製の登場時仕様は持っていないので残念ながら比較が出来ませんが、マイクロエース製のE501系は持っているので見てみましょう。
中:マイクロエース製 登場時仕様
下:今回のトミックス製
マイクロエース製はどちらも直流側になっていました。
登場時仕様ならまだしも、トイレ付き仕様だとちょっと合いませんね…。
ここまで長々と製品の特徴を書いてきましたが、この製品はスカートだけではなく、ボディや床下までもが209系と同一品で、残念ながら“本物の”E501系とは言えません…。
前回紹介したKATO製415系がパーフェクトな製品であっただけに、これは大きなマイナス点です。
まぁ、公式ホームページの製品紹介や説明書には「おことわり」がしっかり書いてありますので、この辺は購入者が判断することですが…。
説明書より
モデラーとしては、自分で加工して実車に近づけるのがベストでしょうが、1910番にはそんな技術はありませんので、この製品はこのまま楽しむことにしましょう。
雰囲気だけなら全く問題はありません。
そしていつの日か“完璧な”E501系が発売されるのを待つことにいたしましょう。