(本物の)415系を買ってきた | 1910番のどーでもいいブログ

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小学生のころ、“しょうじょう”をたくさんもらった作文のうでを生かしていきたいとおもいます。
あまり期待しないでくたさい。


この度、度重なる甚大な自然災害で被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。


KATOから“本物の”415系がついに発売されました。
今月上旬には発売されていましたが、台風等の影響で数日前にやっと購入となりました。


まぁ全セットコンプリートです


今回の製品は、国鉄時代の昭和60(1985)年頃の設定で、常磐線はつくば万博輸送で盛り上がっていた時期です。
セット構成は7両基本セット・4両増結セット・動力付の4両セットの3種類で、15両編成が組めるようになっています。

7両基本セットは当時のK820編成がモデル。

クハ411-202
モハ414-102
モハ415-102
サハ411-704
モハ414-704
モハ415-704
クハ411-102


4両増結セットは当時のK505編成がモデル。

クハ411-605
モハ414-505
モハ415-505
クハ411-505


4両セットは当時のK512編成がモデル。

クハ411-612
モハ414-512
モハ415-512
クハ411-512


なおこれらの編成は、後の1500番台の増備や401系の廃車のため組み替えられており、JR化後にはまったく違う組成になっています。
なので、今回の製品のみでJR化後の編成を「正確に」再現するのは困難です…。
ただし、7両基本セットのうち、
クハ411-202+モハ414-704+モハ415-704+クハ411-102
で後のK502編成が組めます。

それでは、中身を詳しく見ていきましょう。
完全新規製作となった415系、最近のKATO製品らしく、手に取って安心できる出来映えです。


安定のクオリティ


従来の製品は「113系の色違い」みたいな感じでしたが、もちろんそんなことはありません。
415系独特のサボ受けや側面ルーバーの位置等もしっかり再現されています。


MG用ルーバーが特徴的な偶数向きクハの側面


床下もキチンと交直流電車として作られています。
さらに、モハの床下は番台によって作り分けがなされています。

まずモハ415は、100・700番台に対して、ロングシート化によって定員が増加した500番台の軽量化のため、ブレーキユニット箱を廃止して蓄電池を搭載しなくなった姿を作り分け。


上:100番台(700番台も同じ)①側
下:500番台①側

上:100番台(700番台も同じ)②側
下:500番台②側


モハ414は、500番台ではモハ415から移設された蓄電池を搭載した姿を、700番台では主整流器が自然冷却式に変更になった姿をそれぞれ作り分け。


上:100番台①側
中:500番台①側
下:700番台①側

上:100番台②側
中:500番台②側
下:700番台②側


続いて屋根回り。
気になる常磐無線アンテナは準備工事の姿をしっかり再現。
別パーツではなくモールド表現ですが、十分な出来映えだと思います。


モールド表現の常磐無線アンテナ(準備工事)


交直流電車のアイデンティティとも言える複雑なパンタ回りは別パーツを駆使して再現されています。
さらに注目すべきは、交直切り換えのブレードが交流側になっていることです。


部分が交直切り換えブレード
枕木方向で交流、レール方向で直流


せっかくの機会なので、ここで各メーカーの他形式車両も見てみます。
見る限り、全ての車両が直流側になっていました。
以下はほんの一例です。


上から順に…
KATO製E531系
トミックス製415系
マイクロエース製485系
グリーンマックス製E653系


基本的に模型では直流側にするのがセオリーのようです。
理由は不明ですが、都市部で直流電車と並ぶ機会が多いのを考慮したからでしょうかね。
まぁ某T社の交直流電車はいまだに113系や211系や209系の色違いみたいな感じでお茶を濁しているので、あの様では実際には直流区間しか走れません。
そろそろ本格的にどうにかしてほしいところですね…。

閑話休題、屋根はパンタ以外の部分も再現に余念がありません。
別パーツのベンチレータは100番台と500・700番台で形状を作り分け。
さらに冷房装置キセは、500番台の510番以降および700番台でステンレス製になった姿を再現。
よって、屋根の表現が3パターンもあります。
決して、パーツ違いのエラーではありませんよ(笑)


上:7両基本セットのクハ411-202
中:4両セットのクハ411-605
下:4両増結セットのクハ411-612


さらに妻面を見ると、100番台の布屋根と500・700番台の塗屋根の表現の違いまでしっかりと表現されています。


布押さえの表現がある100番台(右)


最後に車内の違いもキッチリ再現。
100番台は青色モケットのセミクロスシート、500番台は茶色モケットのロングシート、700番台は茶色モケットで車端部のみロングシートになったセミクロスシートが再現されています。


上:100番台
中:500番台
下:700番台


つい長々と語ってしまいましたが、こんな感じで、偽りない“本物の”415系の決定版ともいうべき製品に仕上がっています。
これはもうバリエーション展開を期待せざるを得ません。
JR化後の仕様や他番台、401・403系なんかも製品化していただいて、同じ編成が二つとないバラエティに富んだ常磐線の姿を再現できたら嬉しいと思います。

そして415系とほぼ同時に、ラウンドハウスブランドからこんなものも発売されました。


「エキスポライナー」ヘッドマークセット


冒頭でも書いた、つくば万博輸送を再現できるヘッドマークとシールのセットです。
内容はこんな感じ…。


シール1枚、ヘッドマーク4種類


415系・キハ58系用のヘッドマーク、EF80・81形用のヘッドマーク、581・583系用の回転式ヘッドマーク、さらにこれらの形式や12系客車等でも使用できるシールが付属します。
最近、つくば万博輸送に使用された形式を続々と製品化しているKATOならではの製品ですね。
万博輸送に限らず、C62からE531系まで、さらにまもなく701系の製品化や651系のリニューアルもアナウンスされていますので、常磐線集中砲火状態です。
いいぞもっとやれ。
改めて今後の製品展開に期待です。


では、今日はこの辺で…。