ビンテージのアナログシンセは、独特な使い方が必要な場合があります。
エフェクターが内蔵されていないので、残響をつけるのに、ディレイやリバーブをつなげないといけないとか。
逆に、エレキギターのように、いろいろなエフェクターを使う楽しみがあるとも言えます。
今回は、基本的なシンセベースを作ってみます。題材は、上の画像のROLAND SH-101。
1)最初の設定
とりあえず、キーボードを弾くと「一番下の音域」で音が出るようにパネルを設定します
VCO:一番下のオクターブ、VCF CUTOFF:全開
VCA:GATEタイプを選択して、キーONで全開、TRANSPOSE:一番下のオクターブ
これで、一番低い音域で「ビービー」という音が出ます
2)VCFを絞る
次に、VCF CUTOFFをだんだんと下げて、音を丸くしていきます
VCF CUTOFF:10 ⇒ 5
だんだんと音が丸くなり、音量も小さくなります
3)マスタVOLを上げる
VCF CUTOFFを下げていくと、音量が小さくなるのでマスタVOLを上げてます
マスタVOL:適量だけ上げる
これで、「ムームー」とした低音の「塊」のような音が出るようになります
← これが基本のベースサウンド
4)クセをつける
ここからさらに、シンセベースっぽい音にしていきます ↓ ①~③を適当に混ぜます
①VCFにエンベロープをかける
ENV:0 ⇒ 5 適量
②VCF RESONANCEをかける
RESONANCE:0 ⇒ 7 適量
③VCO SUBオシレーターを追加する
SUB OSC:0 ⇒ 10 1オクターブ下を適量
最後に、VCF KYBD:3くらいにして、キーボードの高いほうと低い方の音の出方を調整して終了~!
これで、アナログシンセ特有の、低域が「カット」されていない、そのままのベースサウンドが出てきます。これは、「リアル」な楽器ならではの特徴です。
ポイントは、「VCF」は絞って、そのぶん「マスタVOL」を上げる。
もちろん、大きめのモニタースピーカーじゃないと、この低音は聞こえないので「要注意」です。
あとは、ベンダーレバーでニュアンスをつけて、いいように弾いてもらえればOKです。
ヴィンテージシンセ担当の吉田が、記事にまとめました。
GENELEC1032モニターで、ビンテージシンセの「ほとんど」の機種の音を聞いてきましたので、的確に特徴や音の違いをご説明できます。 NEVE1073、1272、3045、API550などのビンテージマイクプリも、同様です。
クロサワ楽器では、ビンテージシンセを絶賛買取しています。
詳細はこちらのURLから! https://kurosawagakki.com/vintagesynth/