★マニュアルと臨機応変 | @ツギ 小さな会社の永続経営ブログ【経営者・管理者・アトツギの仕事術】

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15人ほどの会社の6代目である乾二起が、永続経営していくための、日々の経営事例、奮闘記や、日々の考え方、書籍のご紹介などを中心に、ご紹介していきます。

【日々の心】

★マニュアルと臨機応変

 

 

 

たまにマニュアルが大事だとか、

 

臨機応変に対応したらいいとか、

 

どちらかが正しい、正しくないというような論調を見かけることがあります。

 

 

 

 

結論から言うと、両方大事です!

 

 

 

 

 

なぜか?

 

そもそもマニュアルは何のためにあるんでしょうか?

 

お客様へのサービスの画一化が目的なはずですよね。

 

マニュアル通りにすれば、一定レベルのサービスを保障できるというのが、マニュアル化の強みです。

 

そして、なぜマニュアルを作るのかというと、先ほどの一定レベルのサービスをお客様にすることにより、会社が利益を出すためです。

 

まずは、基本となるマニュアル通りの動きをしてもらうことで、画一的なサービスを最低限のラインとして利益を確保するのです。

 

 

 

 

次に出てくるのが、マニュアルなんて破っていい的な論調です。

 

 

 

 

そう。

 

破っていいんです。

 

しかし、破っていいんですが、目的が無いと破ってはいけません。

 

目的とは、会社にとって有益であることです。

 

個人的なラクさなどで、マニュアルを破ってはいけません。

 

他にも、一度損をしてでも、後の利益が見えている場合、その時は損をしてもOKです。

 

損して得とれ・・・ってやつですね。

 

この場合も、結果会社にとって有益なので、破ってよいわけです。

 

 

 

 

ここで、問題です。

 

今やった行動が、どこがマニュアル通りで、どこがマニュアルを破っているのか、分かるでしょうか?

 

そう!

 

マニュアルを熟知してからでないと、

 

マニュアル破りはできないのです。

 

 

 

 

 

年長者やベテラン社員が、

 

「こんなん、こうしてたらいいんや!」

 

みたいなことを言って、マニュアルを破ることがあります。

 

この場合、ベテランの説明不足なのですが、マニュアル通りができるからこそのマニュアル破りなんですよね。

 

 

 

 

ところが、マニュアルを熟知していない社員は、この時こう思います。

 

「マニュアルなんて・・・」

 

「その時、その時に感じるままにすればいいんだ」

 

ヤバイですよね。

 

 

 

 

年長者やベテランは、

 

「本来はこのやり方がマニュアル的な手法だけど、今回の場合は、こうした方が会社にとって有益だからこうするんだ。」

 

といった感じで、必ず説明する必要があるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

守破離という言葉をご存じの方も多いかと思います。

 

型通りに真似することで基本を習得する。自分の考えは出さず、教えてもらい、その通りに行動することで遂行する。

 

改善・改良することができ、応用することができる。自分の考えを主張し、改善案・改良案を出し、効率化しながら遂行する。

 

型から離れ、新しい方法で実行することができる。目標や目的は同じだが、まったく新しいプロセスや手法で遂行する。

 

(参照:拙著【小さな会社の「永続経営」】P95~98)

 

 

 

 

 

マニュアル通り

 

マニュアル破り臨機応変対応。

 

新マニュアル作りです。

 

 

 

 

 

勉強やスポーツでも同じです。

 

最初の型、基本、基礎、マニュアル・・・そういった所をしっかり押さえてから、応用、臨機応変、マニュアル破り・・・に行くのです。

 

 

 

 

 

一番良いのは、

 

マニュアル通りに動くことができる上で、

 

会社の理想に近づくマニュアル破りができる人、

 

そして、それを後輩や他人にきちんと説明できる人

 

だと思います。

 

 

 

せっかく、マニュアルを知っているのだったら、

 

後輩や部下には、そういった部分を説明してあげた上で、

 

臨機応変なマニュアル破りを教えていきましょう!