【日々の事例】
★2軸図(2×2)
日々、新しい商材や、商圏などを開発、開拓されていることかと思います。
そんな時に、色んなフレームワークを利用されると有効なのですが、その中の有名な1つの手法として、2軸図というものがあります。
この2軸図は、ターゲットをより理解するためや、新しい市場を見つけるために使用される手法です。
例として、簡単な図を書いてみましょう。
A軸、B軸を決め、既存の商品群をプロットする事で、新しいターゲットの発見や、経営資源の限定投下など、様々な業界理解や、商品理解に使用できます。
例えば、ターゲットAには、商品群すらもなく、新規需要が見込めるが、新市場となるため、投下資本も多くなるのが判ります。
対して、ターゲットBは、近くに、既に何通りかの商品が存在するため、改良等で商品を市場投入しやすいですが、市場は大きくないので、大きな売り上げは見込めないということが判ります。
このプロットを自社商品だけでなく、競合他社商品を混ぜて行えれば、新たなターゲットの創出や、軸を色々仮定することによる、新たな商品軸の創出にも繋がります。
プレゼン等でもよく使われている手法ですので、ご存じかと思いますが、小さな会社では、なかなか使われていません。
小さな会社である、パン屋さんで例を出してみます。
A軸を、上を高価格、下を低価格
B軸を、左を若年層、右を高年層 とします。
このような感じですね。
そこに、現在の自社製品をプロットしてみたら、こうなったとします。
この2軸図を見て、気付くエリアが3ヶ所ありました。
この3ヶ所です。
まず、ターゲットA、ターゲットBの商品群がありません。
高年層が好むような商品の高価格帯
中年層が好むような商品の低価格帯
品揃えとしては、欲しい所です。
ところが、焼く能力には、限界がありますので、容易に新しいパンを品揃えするわけにはいきません。
そこで、ターゲットCです。
ターゲットC の密集度から、一番売上の少ないもの、又は、一番利益額の低いものを廃番とし、新しい需要を創造するのも一手です。
逆に、競合他社が近所にたくさんある場合は、集中戦略も有効です。
ターゲットC 以外の製品を全て廃番し、ターゲットCをもっと充実させます。
すると、ターゲットC の口コミが拡がり、そういったお客様からの聖地のようなブランド化が可能となります。
地域で、同業他社がいない場合は、浅く広く
同業他社がたくさんいる場合は、狭く深く
こういった戦略を考える意味でも、2軸図は有効ですので、一度自社を分析してみては如何でしょうか?