非・既成概念で栄養とリハビリを | リハビリ茶屋

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理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

「最近の電車の中では携帯電話やタブレットを見つめるワカモノが多くて日本の未来が心配になる!」なんて意見をご年配の方から耳にします。

電車に限らす、ショッピングモールのベンチで奥さんの買い物を待っている旦那さんも、ほとんど携帯を見つめています。


確かに、自分もちょっと待ち時間が空いたら、スマホを手に取り、何かしようと(単なる暇つぶし)してしまいます。(時々、「ハ!」と我に返ることを忘れないようにしているつもりですが…。)


モノや情報が簡単に入る時代だからこそ、注意しないといけない視点があると思っています。




子どもに親としていろいろなことに興味を持たせる際に、

その辺に転がっているモノ、例えばタオルや紙など、それをどう扱いヒトを介して関わるかで、どのような物品でも十分に遊び道具になるわけで、

単におもちゃなどの品の種類を変えて数多く与えれば済む話ではないと思うのですが、

やたらとおもちゃが溢れている友人のお家を見たりすることがあります。


それと同じで、

待ち時間や電車に乗っている時間でも、すぐに便利な携帯端末に手を出すのではなく、

風景や社内のチラシを、単に眺めるのも良しですが、

それはなぜ、あれはどうと違う角度からこねくり回して見ていると…、仕事やプライベートに関連させて頭の中で発想を巡らせてることもできますし、時には悩みを解決するためのヒラメキが湧くこともあります。

これはラッキーです。お金がかからない。




「既成のものを、既成でなく考える」




これを 栄養 × リハビリテーション で考えると、


5年ほど前までは具体的な研究会もなく、地域で活躍されていた医療の諸先輩方が各々の専門分野で必要に応じて開拓されていたことですし、


最近では研究会や各地域での医科歯科連携/医農連携を始めとした「食」を絡めた活動がたくさん聞かれます。

ロハス(LOHAS:lifestyles of health and sustainability)から始まりアンチエイジング、地産地消、現在は放射能や本気度の低い薄っぺらい信念の食品企業といかに戦うか、てなことになっています。


リハビリテーションに関しては日本では第二次世界大戦後から積極的に障害に対するアプローチとして始まり、

医療分野でのリハビリテーション、最近はガン患者さんに対するリハビリテーションも制度内でも認められ、

介護保険での(お散歩リハビリや体操ではなく)積極的かつ専門的な生活維持期リハビリ、

最近は独立された方々が店舗を構えて自費リハビリテーションなるものも発生しています。


そんな傍らではおもてなし精神が医療・介護分野でも必要と言われ、実用できているのかは別として接遇セミナーやコミュニケーション講座などの実施が盛んに目に入ります。




時代が流れ、必要性が後から出てきたのでやろうか…なんて環境に振り回されて否応にも着いて行かざるを得ない状況になるのではなく、

個々人が積極的に栄養やリハビリテーションに関する既成概念をちょっと別の見方で捉えて自分と対象との関わり方そのものを積極的に選別していかないと、地域なんて良くならないし単なる小さな枠組みでのサークル活動としかならない。


栄養×リハビリという領域は、

医療と地域と生活を豊かにし安心して暮らせる街づくりをしていくための大きなきっかけとなる可能性を秘めていると思うゆえに、

引き続き来年もこの分野を非・既成的に考え続けたいと思っています。




今年もリハビリ茶屋をご覧いただき、本当にありがとうございました。(ToT)/~~~




Masa