「何を」だけでなく「いつ・どのよう」に食べるか。 | リハビリ茶屋

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理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

食品には、


第1次機能(栄養特性) =健康の維持

第2次機能(嗜好特性) =食の楽しみ

第3次機能(生理調整機能) =ホルモン(内分泌)・神経等の生理機能の調節


という機能性食品の分類があり、近年はこの第3次機能の機能性栄養という領域の解明がずいぶんとなされてきました。




こういった、「何を食べるのか」という機能成分の分析がずいぶんと盛んにおこなわれてきた中、


今度は「いつ、どのように食べるのか」という時間栄養学という分野が出てきております。


25時間周期で体内生体リズムが調節されていると言われるヒトのカラダは、


日中活動し、夜は睡眠をとって、食事もリズムよく摂取することでベストコンディションができるといわれています。


リハビリ茶屋-timegene
(Health and Beauty Review 2011年6月号)




また、早食いは食べ過ぎや消化不良につながり、そのあとの身体パフォーマンスを低下させます。


よく噛まないで飲み込む行為は、溶けた物質が、舌にある味細胞上の受容器への刺激が減り、味情報を伝達する味覚神経線維による脳に伝達される食味の感覚を認知する機会が阻害されることになります。

(「早食い習慣が身体に及ぼす影響 」 日本未病システム学会雑誌 11(1),73-76.2005より参考)


口腔内の触覚・痛覚・温度覚などの受容器が活性化する必要のない食べ方は、たとえ第1~3次機能に優れた食品であっても、身体によい影響を及ぼすとは感じられません。


このあたりが、咀嚼することは認知機能を活性化させるということにつながっているのでしょうか。

川島教授の研究では、運動・感覚野は働くが前頭前野は働かないという結果でしたが。

(仰向けでのMRI測定結果なので、通常の咀嚼・嚥下とは異なるが、とも書かれていますが。⇒「咀嚼は脳トレになるか? J.Jpn.Soc。Stomatognath.Funct.18:1-5,2011.」






咀嚼してゆっくり食べることで、カロリー抑制になり、オートファジーも活性化します。

(⇒リハビリ茶屋「オートファジーへの期待 」 2010年8月22日記事)


リハビリ茶屋-autophagy




やはり、教育も体育も、知育も、食育が根底にあるんだと思います。







Masa