管理栄養士のためのリハビリテーション栄養セミナー | リハビリ茶屋

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管理栄養士のためのリハビリテーション栄養セミナー(学際企画主催)に参加しました。in大阪


講師は、『PTOTSTのためのリハビリテーション栄養』を執筆されている若林秀隆先生。


以前、記事にも(勝手に)書かせていただきました。:) ⇒平成23年7月8日記事





若林先生の思う病院・医師事情(爆 や(笑)、


サルコペニア・悪液質の知識の確認だけでなく、


グループワークとして、栄養マネジメントをどうするか?栄養状態を踏まえた適切なリハビリ内容は?


といったことを症例検討出来たことは、非常に勉強になりました。


血液データや身体状態からアセスメントとマネジメントの立案、すなわち管理栄養士さんのReasoning(推論)には眼を奪われました。






それにしても例えば、体重45kgの方に運動負荷3Mets(歩行練習・レジスタンス運動)を、回復期病棟で9単位(3時間)実施したら、


運動によるエネルギー消費量=1.05×45kg×3Mets×3(時間)=425kcal




ちょっと筋トレ多め、もしくは運動機能の低い方に筋トレして4Mets程度の負荷となったとしたら、


運動によるエネルギー消費量=1.05×45kg×4Mets×3(時間)=567kcal






高齢者の方には1食分にあたるのではないでしょうか。


これらが1日エネルギー消費量に上乗せされ、日々消費されていく。


血中に材料(栄養)が無かったら、自分の筋肉(アミノ酸)を分解して利用しちゃうわね、人間生きようとしますから。




たとえ食事を毎食10割摂取出来ていたとしても、回復していくためには、エネルギー消費量に摂取量が上回る必要があるし。






回復期病棟と名乗ってるのに、全然良くなっていかれない方がたくさんある現状を、


こういった基本的なところから確認して、誰もしないなら先頭を切って示していくことが必要だと再確認出来ました。






それにしても、若林先生でさえこの現状を訴えるのに苦労されているとのこと…。


へんてこ医療界(特に日本の医療界)にもっと栄養概念を!定着させるために、一リハ療法士の微々たる力ですが、


地道にリハビリ×栄養を広めていくしかないようです。







栄養部とリハ部がくっつけば、結構強いと思うんだけどなぁ。:)





Masa