更年期の性について | リハビリ茶屋

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理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

日本Men's Health 医学会 理事長の熊本悦明氏。


アンチエイジングネットワーク で述べられています。




中年過ぎの人間男女、すなわち、生殖的問題から離脱しつつある更年期以後の男女にとっては、


生物学的な男女の性的交わりは淡白になり、むしろ日常生活で背負ってきた男と女の性役割が、(特に日本では)高く重視される傾向にある。


 

最近、更年期以後の男女の関係性が注目される様になってきたが、


その議論は、セックスレス・カップルが多いせいか、医学生物学的観点での具体的な性的関係に関する論点より、むしろその社会的性役割からみた男女のあり方の議論が多い。



男性にとって、(特に日本では)成人期の社会生活が優位である故に、


定年退職後は今までの基本であった社会性が失われ、内向きの日常生活が重視される日々となる。


かなり退職前とは異質な生き方を強いられ、生活感覚上の混乱が生じてくる。





長年、巧みに家事生活内で生きてきた妻からすれば、


定年後に家庭に入ってよちよち生活する夫の生き方は危なげな頼りなく見えてしまう。





その為、中年以上のカップルでのアンケート調査では、


夫の方は若い時のイメージをそのまま残し、若い時代の生活感覚で恋人的思いを維持しているのに対して、


妻は夫を同居人と見る率が高くなっていているという。


 



そしてたとえ、同居人的生活でも新しい第2の人生を共に歩む睦ましいカップルであったとしても、


その生活の裏に、加齢による医学的健康問題が大きく関ることになる。





更年期・熟年期の健康管理がどう扱うか。


夫婦共に更年期障害を持っている可能性もあり、健康的にお互い不調時代である可能性がある。


性役割問題以前の、人間生き物としての問題が潜んでいるのを忘れないで下さい。






介護・医療現場では、ここ数年で40代~50代、すなわち息子さん娘さんがまだ成人していない時期に、


自らが脳卒中という不幸に見舞われている方が非常に多くなってきた気がする。





欧米化食生活や運動不足の影響か。原因は何かは分からんが、


予防医学に尽きる。


現時点ではそう断言できよう。







Masa